
「3日後までにどうしても痩せたい!でもたった3日で痩せるダイエット方法はある?」
イベントごとなどで、急遽ダイエットを決意することもあるでしょう。結論から言うと、3日間で数kgの脂肪を落とすことはできませんが、見た目を細くすることは可能です。
ただし、なにも食べない無理なダイエットは体への負担が大きく、食事を再開すればかえって太ってしまう可能性もあります。3日間で体を細くしたい場合、必ずダイエット方法を理解してやり方を守っておこなわなければなりません。
また、3日間で体を細くできても、その後の食事が重要です。体型をキープしたい・もっとダイエットがしたいのであれば、食事方法や運動に気を使いましょう。
この記事では、以下の内容を詳しく解説しています。
- 3日間で脂肪が落ちない理由
- 見た目を細くする3日間ダイエットのやり方
- 3日間ダイエット後の食事や運動について
この記事を読むことで、体を細くする3日間ダイエットの種類とやり方がわかります。
また、3日間ダイエット後にリバウンドしないための方法についても解説していますので、最後までご覧ください。
本来のダイエットは「健康的な食事と運動などの生活習慣の改善に長期的に取り組むことで、適切な体重を維持し、体と心を健康にすること」を目指すべきです。
それでもあえてご紹介する理由は、
「短期的であっても体重が減ったことがモチベーションとなって、長期的・健康的なダイエットのきっかけとなることが多いため」
です。
また、習慣化アプリ「みんチャレ」を使って同じ目標を持つ仲間と食事改善・体重管理を行い、ダイエットに成功された方にインタビューを行っていますので、以下の記事も参考にしてみてください。

目次
1. 3日間で見た目を細くすることはできる
3日間だけのダイエットでも、見た目を細くすることはできます。しかし、見た目が細くなった分体脂肪が減るわけではないので、「どうしても3日間で細くなりたい」という場合のみに実践することをおすすめします。
なぜ、見た目が細くなるのに体脂肪は落ちないのかというと、体脂肪を1kg落とすためには7,200kcal消費する必要があります。
例えば、1日の消費カロリーが2,000kcalの人が3日間食事をまったくしなくても「3日間×2,000kcal=6,000kcal」と計算でき、体脂肪は1kgも減っていません。3日間食事をしなければ2~3kg程度体重は落ちますが、これは体脂肪ではなく体内の食べ物がなくなり、水分や筋肉が落ちることで体重が減っているのです。
しかし、「どうしても短期間で細くなりたい」という時もあるでしょう。そのような場合に「なにも食べない」のは筋肉が落ちてしまうだけでなく、体調不良を引き起こす可能性があり危険です。
そうならないためにも、体への負担が少ない方法を選ぶ必要があります。
2. 見た目を細くする3日間ダイエット4選
3日間で見た目を細くしたいなら、以下のダイエット方法がおすすめです。
- 糖質制限ダイエット
- 脂肪燃焼スープダイエット
- 3日間ファスティング
- オートファジーダイエット
それぞれのダイエット方法について、詳しく解説していきます。
2-1. 糖質制限ダイエット
1日に摂取する糖質の量を減らす糖質制限ダイエット。糖質摂取量を制限することで、3日間だけでも細くなることが可能です。
食べる量はそのままで細くなりたい人はチャレンジしてみましょう。
2-1-1. 糖質制限をすると短期間で細くなれる理由
糖質制限をおこなうと体内の水分が減るため、すぐに体重が落ちてむくみも解消されます。その結果、見た目も細くなりやすいダイエット方法です。
なぜ水分が減るのかというと、糖質はエネルギー源として使われる以外に、グリコーゲンに変換されて筋肉や肝臓で貯蔵されます。
グリコーゲンは、グリコーゲン自身の3〜4倍の水分と結合する材質を持っているため、糖質制限をおこないグリコーゲンが減ると、体内の水分量が減るのです。
糖質制限を始めて3日間で体重が2〜3kg落ちることも珍しくありませんが、これは水分量が減ったことによるものです。水分が減ればむくみも取れるため、糖質制限は特にむくみで太く見えてしまう人におすすめです。
2-1-2. 糖質制限ダイエットのやり方
まず、糖質制限は完全に糖質をゼロにするわけではありません。糖質は頭や体を動かすエネルギー源になるので、ある程度は摂る必要があります。
糖質制限は、1日70〜130gを目安にするのがいいとされており、以下の配分を目安にするといいでしょう。
3日間でできるだけ細くなりたいのであれば、1日の糖質摂取量を70gに抑えるのがおすすめです。
1食あたりの糖質20gはどれくらいかというと、おにぎり半分程度に相当します。
糖質制限に慣れないうちは20gに抑えることに苦労する可能性があるので、食事のたびに困らないようあらかじめ3日間の献立を決めておくといいでしょう。
たとえば、以下のような献立であれば1食20gに抑えることができます。
- 味噌汁
- 鶏ハム
- サラダ
- 玄米⅓杯
肉・魚類は糖質が少ないので、積極的に摂ってタンパク質を摂取し筋肉を減らさないようにしましょう。
糖質制限ダイエットについて詳しく知りたい場合は、以下の記事を参考にしてください。

2-2. 脂肪燃焼スープダイエット
脂肪燃焼スープダイエットは、毎食決められたスープで過ごすダイエット方法です。野菜もたっぷり摂れるので、栄養も補給できます。
2-2-1. 脂肪燃焼スープダイエットをすると短期間で細くなれる理由
脂肪燃焼スープとは、にんじん・玉ねぎ・キャベツ・セロリなどの野菜がたっぷり入ったスープです。本来は1週間程度の短期間をスープで過ごすことで、ダイエット効果を得られる方法です。
3日間だけでも脂肪燃焼スープで過ごすことで、糖質制限と同等の効果を得られ、カロリーも大幅に抑えることができます。
また、使用する野菜には食物繊維が含まれているものが多いので、便秘解消効果も期待できます。便秘を解消すれば、溜まった便で膨れていたお腹もへこむでしょう。
2-2-2. 脂肪燃焼スープダイエットのやり方
脂肪燃焼スープダイエットは、スープであればいくら食べても問題ありません。レシピにもよりますが、1杯あたり21kcalしかなく、カロリーオーバーになる可能性はほぼないでしょう。
3食脂肪燃焼スープにするのが効果的ですが、長期的におこなうと栄養が偏るので3日間を過ぎたら終了することをおすすめします。
基本的な作り方は以下のとおりです。
脂肪燃焼スープレシピ
- キャベツ
- 玉ねぎ
- ピーマン
- にんじん
- セロリ
- ホールトマト
- コンソメ
- 塩コショウ
【作り方】
STEP1. 野菜を食べやすい大きさに切ります。
STEP2. 鍋に水・ホールトマト・野菜・コンソメを入れて5〜10分煮込みます。
STEP3. 塩コショウで味を整えて完成です。
上記のレシピではまったくタンパク質が摂れないので、鶏胸肉などの低脂質な肉類を入れるのがおすすめです。また、トマトが苦手な人はホールトマトを抜いてコンソメスープにしたり、カレー粉で味を変えることもできます。
冷蔵保存ができるので、3日分の量をまとめて作っておきましょう。
2-3. 3日間ファスティング
ファスティングとは「断食」のことなので、3日間ファスティングは食べること自体を中断するダイエット方法です。
しかし、ただ食べることをやめるだけでなくやり方を守らなければ、体に悪影響を及ぼす可能性があります。
必ずやり方を理解して、ファスティングをしても問題ないかを確認しましょう。
2-3-1. 3日間ファスティングをすると短期間で細くなれる理由
本来のファスティングで期待できる効果は以下のとおりです。
- 内蔵の休息
- 基礎代謝の向上
- 味覚のリセット
- 免疫力の向上
このような効果が得られますが、3日間ファスティングは単純に「食べない」ことで体が細くなります。
ただし、ただ食べないのではなく「準備期」「回復期」があり、ファスティング期間自体は3日間でも準備から考えた場合は1週間以上かかる点に注意しましょう。そのため、3日後に友人とご飯を食べる予定がある場合などには向かないダイエット方法です。
2-3-2. 3日間ファスティングのやり方
3日間ファスティングの準備期から回復期まで、やり方を順番に見ていきましょう。
STEP1. 準備期
準備期には2日ほどかけます。
準備期が必要な理由は、いきなり断食をすると体が驚いてしまい、脂肪を溜め込みやすい省エネモードに切り替えてしまうからです。また、血糖値が高い状態から断食すると、体調不良を引き起こす可能性があるため、準備期の食事で血糖値を落ち着かせます。
食べるものは基本的に胃に優しいものです。以下のようなものが食べられます。
- スープ
- サラダ
- 温野菜
- おかゆ
また、2日間で食事の量を段階的に減らしていきましょう。
STEP2. ファスティング
断食の3日間は、基本的に以下の水分で過ごします。
- 常温の水
- 白湯
- 酵素ジュース(決められた分量のみ)
- ノンカフェインのお茶
- 豆乳(1日200mlまで)
塩分が不足しやすいので、塩や梅干しを舐めるか、昆布茶で塩分補給をしましょう。
好転反応で頭痛やめまいなどが起こることがあります。軽度であれば問題ありませんが、あまりにも体調が悪い場合は、中断してください。
STEP3. 回復期
ファスティング後は3日かけて通常の食事に戻します。ファスティングによって消化力が低下しているので、いきなり食事を戻すと胃痛や腹痛を起こす可能性があるので、注意しましょう。
まず、重湯や具なしの味噌汁から始めて、徐々におかゆや具入りの味噌汁に変えていきましょう。
もし、3日間ですべてを済ませたい場合は、準備期・ファスティング・回復期をそれぞれ1日ずつにしておこなってください。
ファスティングについて詳しく知りたい場合は、以下の記事を参考にしてください。

2-4. オートファジーダイエット
オートファジーダイエットとは前述したファスティングの一種ですが、日本では「16時間ダイエット」を指していることがほとんどです。
短期間のファスティングであるため、やり方を守れば継続しておこなっても問題ないダイエット方法です。
2-4-1. オートファジーダイエットをすると短期間で細くなれる理由
オートファジーは日本語でいうと「自食作用」で、不要な細胞を新しい細胞に蘇らせるリサイクル・システムのことを指します。
一定時間なにも食べずに空腹状態でいることで、体内でオートファジーが始まります。
オートファジーダイエットは1食抜くやり方が多く、単純に食べる量が減るため短期間でも体が細くなりやすいダイエットと言えるでしょう。
ファスティングよりもつらさがなく、体調不良も起こしにくいので取り入れやすいダイエット方法です。
2-4-2. オートファジーダイエットのやり方
オートファジーダイエットは、16時間以上の空腹時間を作るダイエット方法です。朝ごはんを抜くことで夜ご飯から昼ごはんまでの時間を空けるやり方が一般的です。
それ以外の8時間は、何を食べてもいいとされています。
しかし、食べていい時間に好きなものを食べていいからと、ドカ食いをしてしまっては逆に太る可能性があります。
3日間で細くなりたいのであれば、糖質制限などと組み合わせておこなうと効果的でしょう。
オートファジーダイエットについて詳しく知りたい場合は、以下の記事を参考にしてください。

3. 【注意】3日間ダイエットで痩せても生活を戻せば体重も元通りになる
3日間で無事細くなることができたあと、生活を元に戻せば一気に体重も戻ります。
ファスティングや脂肪燃焼スープダイエットなどは1日の摂取カロリーがかなり少なくなるので、体が飢餓状態であると勘違いをしてしまい、防衛本能である「ホメオスタシス」が働きます。ホメオスタシスが働くと、また飢餓状態になった場合に備えて、食べたものを脂肪にしやすい状態に変化してしまうのです。
その状態で普段どおりの食事をしてしまうと、元に戻るどころか太ってしまう可能性もあります。
今回解説したダイエット方法は、あくまでも3日間で細くなるための方法であるため、タンパク質が不足して筋肉が減っている可能性があります。すると、基礎代謝が低下しているため、体重が元に戻ったり太ってしまった場合に痩せようとしても、なかなか思うように痩せられなくなってしまいます。
3日間ダイエットをおこなったら、その後の食生活や運動などが非常に重要であることを覚えておきましょう。
4. 3日間ダイエット後にリバウンドしないための方法
3日間で細くなった体や落ちた体重をキープしたい、もしくはもっとダイエットしたい場合は、長期的に続けられるダイエット方法に切り替えましょう。
1ヶ月で減らす体重を、現在の体重の5%未満に抑えるようにするのがおすすめです。そうすることで、代謝が落ちたり太りやすくなるのを防ぐことができます。
食事に関して気を付けることは、以下のとおりです。
- カロリー制限は適度に
- PFCバランスを考えた食事を摂る
- 不足しがちな栄養を意識する
- 食べる順番を守る
- GI値を考慮して食べる
- 「早食い」や「ながら食べ」をしない
- こまめに水分を摂る
- 甘い飲み物を飲まない
ダイエットでもっとも大切なのは食事です。ジョギングを30分おこなって、250kcal程度消費するよりも摂取カロリーを抑える方が効率的だからです。
しかし、すべて食事のみでダイエットをしていても、筋肉が増えず痩せやすい体作りができません。そのため、できる範囲で有酸素運動や無酸素運動を取り入れましょう。
詳しいカロリーの計算方法や食事の方法に関しては、以下の記事で解説していますので、参考にしてください。

5. まとめ
3日間で体脂肪を落として痩せるようなダイエットはできませんが、短期間でも体型を細くすることは可能です。ただし、なにも食べないダイエットは体に負担がかかりすぎてしまうため、やめましょう。
3日間ダイエットにおすすめの方法は以下のとおりです。
- 糖質制限ダイエット
- 脂肪燃焼スープダイエット
- 3日間ファスティング
- オートファジーダイエット
3日間で細くなるダイエットは正しい知識でおこなわないと、太りやすい体になるなどのデメリットがあります。必ずやり方を理解してからおこないましょう。
また、食事を戻せば体重も元に戻り、場合によってはさらに太る可能性があります。そうならないためにも、食事に気を付けて運動で筋肉を付けることをおすすめします。