あなたは今、痩せる方法について知りたいと考えていませんか?
「痩せる方法」は非常にシンプルで、大原則として1日の摂取カロリーを「摂取カロリー<消費カロリー」に保てば痩せます。
まずは、上記の大原則を理解することが大切で、これを無視すると、どんなダイエット方法を選んだとしても成功しないでしょう。
そして、大原則を押さえた上で、自分に合った「痩せる方法」を選択することをおすすめします。
実は、人それぞれ太る原因が異なることから、大きく分けて3つの「痩せる方法」が存在するのです。
本記事では、
- 痩せる方法を知りたい人へ!まずは基礎知識を理解しよう
- あなたの太る原因を知って最適な痩せる方法を見つけよう
- 食事制限をして痩せる具体的な方法を解説
- 運動をして痩せる具体的な方法
- 生活習慣を整えて痩せる具体的な方法
- 忙しい人向け!これだけやれば「痩せる」方法を紹介
- 「痩せる方法」に関してよくあるQ&A
など、「痩せる方法」についての情報を網羅的にまとめました。
本記事を読むことで、「痩せる方法」の基礎知識・大原則を理解した上で、自分に合っている「痩せる方法」を選ぶことができます。今こそ理想の体型への一歩を踏み出しましょう。
目次
1. 痩せる方法を知りたい人へ!まずは基礎知識を理解しよう
具体的に「痩せる方法」について解説する前に、まずは、下記のような基礎知識を理解しましょう。
- 【大原則】消費カロリーを摂取カロリーが上回れば痩せる
- 脂肪1㎏を消費するために必要なエネルギーは約7,200kcal
- 無理なダイエットをしても痩せられない
上記に関しては、ダイエットの大原則となるため、どの「痩せる方法」を選んだとしても必要な知識となります。
失敗を繰り返さないために必要な知識となるため、必ず押さえておきましょう。
1-1. 【大原則】消費カロリーを摂取カロリーが上回れば痩せる
「痩せる方法」を知りたい人が押さえておくべき点として、1日の摂取カロリーを常に「消費カロリー>摂取カロリー」に保てば痩せるということがあげられます。
これはどのような「痩せる方法」を選んだとしても、基本の考え方となります。
例えば、「糖質制限ダイエット」や「朝バナナダイエット」「グルテンフリーダイエット」など、1日の摂取カロリーを計算しないダイエットだとしても、「消費カロリー<摂取カロリー」が続けば、体重減少にはつながらないでしょう。
また、「〜だけダイエット」などはよく聞くフレーズですが、こちらも、結局は「消費カロリー>摂取カロリー」という条件をクリアできなければ痩せられません。
色々な情報に惑わされることなく、まずは、大原則である「消費カロリー>摂取カロリー」を守ることが大切である点を押さえておきましょう。
逆に言うと、1日の摂取カロリーを「消費カロリー>摂取カロリー」に保つことさえ意識すれば、誰でも痩せられるのです。
1-2. 脂肪1㎏を消費するために必要なエネルギーは約7,200kcal
次に押さえておくべき基礎知識として、脂肪1㎏を消費するために必要なエネルギーは約7,200kcalということがあげられます。
体重に影響するのは脂肪だけではなく、筋肉量や水分、骨格など色々あるため、完璧に数値の通りにいくわけではないですが、ある程度の目安としては間違いないことが分かっています。
例えば、1ヶ月に1キロの減量をしたいのであれば、下記のような計算式から1日に摂取できるカロリー、もしくは消費すべきカロリーが導き出せます。
1キロ分のカロリー:7,200kcal×1=7,200kcal
1日あたりに抑えるべきカロリー:7,200kca÷30=240kcal
つまり、1ヶ月に1キロの減量をするためには、1日あたり−240kcalを意識して生活する必要があります。
例えば、現在の体重を維持するために必要なカロリーが2,000kcalであれば、1日の摂取カロリーを1,760kcal程度に抑えることで、目標を達成できます。
「食べてないのに痩せない」「運動しているのに痩せない」という場合には、一度摂取カロリーと消費カロリーのバランスを計算してみると、意外と痩せる生活をしていないことに気がつくでしょう。
また、ダイエットの目標を立てる際にも、カロリー計算を行い、1日の摂取カロリー量や運動における消費カロリーを決めることが、ダイエット成功の近道と言えます。
【参考・体重を維持するための1日の摂取カロリー目安】
現在の体重をキープするために必要な1日の摂取カロリーは下記の表を参考にしてみてください。
【男性】
身体活動レベル | I(低い) | Ⅱ(普通) | Ⅲ(高い) |
18〜29歳 | 2,300 | 2,650 | 3,050 |
30〜49歳 | 2,300 | 2,700 | 3,050 |
50〜64歳 | 2,200 | 2,600 | 2,950 |
65〜74歳 | 2,050 | 2,400 | 2,750 |
75歳以上歳 | 1,800 | 2,100 | – |
【女性】
身体活動レベル | I(低い) | Ⅱ(普通) | Ⅲ(高い) |
18〜29歳 | 1,700 | 2,000 | 2,300 |
30〜49歳 | 1,750 | 2,050 | 2,350 |
50〜64歳 | 1,650 | 1,950 | 2,250 |
65〜74歳 | 1,550 | 1,850 | 2,100 |
75歳以上歳 | 1,400 | 1,650 | – |
身体活動レベルI:生活の大部分が座った状態での活動
身体活動レベルⅡ:デスクワーク中心だが、通勤や買い物での徒歩や家事、軽いスポーツをしている
身体活動レベルⅢ:移動や立位の多い仕事への従事者、あるいは、スポーツ等余暇における活発な運動習慣を持っている場合
厚生労働省「日本人の食事摂取基準(2020年版)」をもとに作成
1-3. 無理なダイエットをしても痩せられない
ここまでの基礎知識を読んで、「じゃあ食べなければ痩せるんだ」と考えてしまった人がいるかもしれませんが、それは、逆効果です。
摂取カロリーを減らしすぎると体のホメオスタシスという機能が働き、少ない摂取カロリーで体重を維持できるよう、代謝を抑えようとします。
つまり、食べないダイエットを行うことで、自ら、代謝の悪い痩せにくい身体を作っていると言えます。
そして、一時は水分なども抜けて、すっきりしているように見えるかもしれませんが、短期間食べないダイエットをしたところで脂肪は減っていません。
むしろ、筋肉量が減って緩んだ体になり、代謝が落ちてすぐにリバウンドするでしょう。
何度もダイエットを繰り返している人が痩せにくくなり、「もう何をやっても痩せない」という状況に陥ってしまうのは、食べないダイエットが理由です。
これらのことから、安易に「食べなければ痩せる」と極端なカロリー制限をしないよう、注意しましょう。
カロリー制限の目安としては、基礎代謝以下に抑えないことをおすすめします。
個人の基礎代謝については下記の計算式で算出できますが、20~40代の男性なら1,520~1,530kcal、女性なら1,110~1,150kcalが目安です。このカロリー以下に制限するのはやめましょう。
基礎代謝の算出方法・ハリス・ベネディクト方式の計算方法
- 男性:397×体重(kg)+799×身長(cm)−5.677×年齢+88.362
- 女性:247×体重(kg)+098×身長(cm)−4.33×年齢+447.593
「keisan」サイトでも同様の計算が自動でできますので、ぜひ試してみてくださいね。
食べないダイエットがいかにリスクが大きいかを詳しく知りたい場合には、下記の記事も併せて参考にしてみてくださいね。
2. あなたの太る原因を知って最適な痩せる方法を見つけよう
あなたに合った「痩せる方法」を見つけるために、まずは、太る原因を突き止めましょう。
食べ過ぎタイプ | シンプルに食事量が多いことが原因で太ってしまうタイプ。間食や飲み会の多さなどが特徴。 |
運動量が足りないタイプ | 食事量は問題なく、栄養バランスもある程度気にしているのに、加齢や運動不足による基礎代謝低下などが原因で太ってしまうタイプ。 |
生活習慣が乱れている タイプ | 睡眠不足やストレスでホルモンバランスが乱れ、食欲コントロールができなくなるのが原因で太ってしまうタイプ。 |
3つのタイプのうち、どれが当てはまるか、ひとつひとつ見ていきましょう。
2-1. 食べ過ぎタイプ
下記のチェックリストの中で、3つ以上当てはまる人は、「食べ過ぎタイプ」です。
- 朝食は菓子パンなどで済ませてしまう
- よく噛まず食べるのが早い
- SNSやテレビを見ながらダラダラ食事をする
- お酒と濃いおつまみが好きでよく食べる
- カップラーメンなどインスタント食品をよく食べる
- ジャンクフードを週に1回以上食べる
- 薄味よりも濃い味つけが好き
- 食事は外食が多い
- 食べ放題が好きでよく利用する
- お腹が空いてなくても常に何か食べている
- 「ストレスで食べてしまう」と言い訳をしながらたくさん食べる
「食べ過ぎタイプ」の人が選ぶべき「痩せる方法」としては、当然のことながら、食事制限です。
このタイプの人が運動を「痩せる方法」として選んだとしても、運動の消費カロリーだけでは痩せられない可能性が高く、かえってストレスから食べる量が増えてしまうなど、逆効果になることがあります。
そのため、まずは、食事制限のみに集中して、ダイエットを進めていくことが大切です。
食事制限で痩せる方法について、詳しくは、3章「3.食事制限で痩せる方法」をご参照ください。
2-2. 運動量が足りないタイプ
下記のチェックリストの中で、2つ以上当てはまる人は、「運動量が足りない」タイプです。
- 昔と同じ量を食べているのに太ってきた
- 体重はあまり増えていないのに体型に緩みが出てきた
- 「お腹だけ」など、一部分のみ脂肪がついていることが気になる
- 毎日ほとんど歩いていない、通勤でも10分以上歩かない
- 食べる量を制限しても痩せて欲しいところが痩せない
「運動量が足りない」タイプが選ぶべき「痩せる方法」としては、もちろん「運動」になります。運動量を増やすことで筋肉をつけ、基礎代謝を上げることで、理想の体型に近付けるでしょう。
このタイプの人は、体重より、お腹や太ももなど身体の一部分に脂肪がついていることが気になっている人が多いです。
年齢を重ねると、昔と同じ量の食事をしていても、筋肉量の低下から基礎代謝が下がり、太りやすくなってしまいます。
この状態で食事量を減らすと、さらに基礎代謝の低下や筋肉量の低下を招き、身体の落としたくない箇所か細くなってしまう可能性が高いです。
そのため、むやみに食事量を減らすより、運動量を増やして基礎代謝をアップさせたり、筋トレを行なってボティメイクしたりすることが大切です。
ただ、すでに「食べ過ぎタイプ」に当てはまっている人は、食事制限を優先することをおすすめします。
運動で痩せる方法について、詳しくは、4章「4.運動で痩せる方法」をご参照ください。
2-3. 生活習慣が乱れているタイプ
下記のチェックリストの中で、2つ以上当てはまる人は、「生活習慣が乱れている」のが太る原因となっている可能性が高いです。
- 睡眠時間が7時間以下
- 夜0時までに布団に入れていない
- 休日は普段より2時間以上長く寝てしまう
- 夜寝る前にお酒を飲んだり食事をしたりしている
- ストレスから眠りが浅くなっている時がある
- 最近、憂鬱感が抜けずに食欲に走ってしまう
「生活習慣が乱れるとなぜ太るの?」と疑問に思う人もいるかもしれませんが、生活習慣が乱れると下記のようなホルモンに影響を与るため、痩せられない原因となるのです。
コルチゾール | 生活習慣が乱れると、睡眠不足になりやすくなる。そして、ストレスを感じることで、コルチゾールというホルモンが分泌される。コルチゾールは脂肪を溜め込む作用があるため、お腹周りのみ脂肪がついているという人は、ストレスが原因となっていることも考えられる。 |
グレリン レプチン | 生活習慣が乱れ、睡眠不足になると、食欲を増す「グレリン」というホルモンが出て、さらに、食べすぎを抑制する「レプチン」というホルモンが出にくくなり、どちらにしても太りやすくなる。 |
表面的には「食べ過ぎや運動不足で痩せられない」ように見えて、根本原因として生活習慣の乱れが潜んでいる可能性があるのです。
このタイプの人は、「食事制限」や「運動」を行なったとしても、うまくいかないことが多く、根本原因である生活習慣を整えることが、ダイエット成功には必須と言えます。
生活習慣を整えて痩せる方法について、詳しくは、5章「5.生活習慣を整えて痩せる方法」で解説しています。
3. 食事制限をして痩せる具体的な方法を解説
多くの人は「食べ過ぎ」が太る原因となっているため、食事制限を行う必要があります。
食事制限といっても、「断食すればいい」「1日こんにゃくだけで過ごせばいい」というわけではありません。きちんとカロリー計算を行って、バランスよく食べることがダイエットを成功させるためには大切なのです。
食事制限をして痩せる具体的な方法について解説していきます。
- 1日の摂取カロリーを計算するのは必須
- 1日の摂取カロリーの具体的な計算方法
- 食事制限の方法は大きく分けて3つ
3-1. 1日の摂取カロリーを計算するのは必須
食事制限においては、1日の摂取カロリーを計算することは必須です。計算によって算出された摂取カロリーの範囲内で食事を行わなければダイエットを成功させるのは難しいでしょう。
確かに、食事の質を変えることや食事の時間を変えることで、多少のダイエット効果が見られた研究もありますが、まだ確定的ではなく、また、体重減少幅も小さいです。
これらのことから、「食べ過ぎ」が太る原因になっている人は、カロリー計算をして、1日の摂取カロリーを抑える必要があります。
3-2. 1日の摂取カロリーの具体的な計算方法
1日の摂取カロリーは、3つのステップで算出できます。
①1ヶ月で何㎏痩せたいのか目標を立てる
例)1ヶ月で1キロ痩せたい場合
1キロ分のカロリー:7,200kcal×1=7200kcal
1日あたりに抑えるべきカロリー:7,200kca÷30=240kcal
つまり、1ヶ月で1キロの減量をするためには、1日あたり−240kcalを意識して生活する必要がある。
②自分の体重維持カロリーから、①で計算したカロリーを引く
例)27歳女性、デスクワークで通勤時間も短いため、身体活動レベル「I(低い)」
現在の体重をキープするために必要な1日の摂取カロリーの目安は、下記の表から1,750kcalが目安となり、1ヶ月で1㎏痩せるためには、1日に240kcalの消費が必要であるため、
1,750kcal-240kcal=1510kcal
と計算でき、1日だいたい1,500kcalの食事量に抑えれば、1ヶ月で1㎏痩せる計算となる。
【現在の体重をキープするために必要な1日の摂取カロリー目安】
(男性)
身体活動レベル | I(低い) | Ⅱ(普通) | Ⅲ(高い) |
18〜29歳 | 2,300 | 2,650 | 3,050 |
30〜49歳 | 2,300 | 2,700 | 3,050 |
50〜64歳 | 2,200 | 2,600 | 2,950 |
65〜74歳 | 2,050 | 2,400 | 2,750 |
75歳以上歳 | 1,800 | 2,100 | – |
(女性)
身体活動レベル | I(低い) | Ⅱ(普通) | Ⅲ(高い) |
18〜29歳 | 1,700 | 2,000 | 2,300 |
30〜49歳 | 1,750 | 2,050 | 2,350 |
50〜64歳 | 1,650 | 1,950 | 2,250 |
65〜74歳 | 1,550 | 1,850 | 2,100 |
75歳以上歳 | 1,400 | 1,650 | – |
身体活動レベルI:生活の大部分が座った状態での活動
身体活動レベルⅡ:デスクワーク中心だが、通勤や買い物での徒歩や家事、軽いスポーツをしている
身体活動レベルⅢ:移動や立位の多い仕事への従事者、あるいは、スポーツ等余暇における活発な運動習慣を持っている場合
厚生労働省「日本人の食事摂取基準(2020年版)」をもとに作成
③1日の摂取カロリーをどのように分配するか決める
1日の摂取カロリーが決まれば、あとは実行するだけです。事前に、朝・昼・夜・間食でどれくらいのカロリーを摂取するのか決めておくと失敗しにくくなるでしょう。
また、カロリー計算のできるアプリを利用して管理すると、手軽で続けやすいでしょう。
3-3. 食事制限の方法は大きく分けて3つ
さて、1日の摂取カロリーが計算できれば、あとは食事制限を実行するだけですが、食事制限の方法としては、大きく分けて3つの方法があります。
- カロリー制限
- 脂質制限
- 糖質制限
3-3-1. カロリー制限
栄養バランスは保ったまま全体的な食事量を減らす方法で、基本的にはこちらを選択するようにしましょう。
栄養バランスを整える際に参考にして欲しいのが、PFCバランスです。PFCバランスとは、タンパク質・脂質・炭水化物の摂取量のバランスのことです。
この3大栄養素は、体にとってなくてはならない大切なものなので、PFCバランスは崩さず、1日のカロリー摂取量を減らすことをおすすめします。
ちなみに、厚生労働省は下記のようなバランスが最適であるとしています。
タンパク質 13~20%
脂質 20~30%(飽和脂肪酸は7%以下とする)
炭水化物 50~65%
1日の食事におけるPFCバランスの計算方法については下記を参考にしてみてください。
例)1日の摂取カロリー1,800kcal
参考)糖質、タンパク質:1g=4cal、脂質:1g=9cal
PFC(kcal)=360kcal:540kcal:900kcal
PFC(g)=90g:60g:225g
<解説>
①PFCそれぞれに配分されるカロリーを厚生労働省推奨の割合に従い、2:3:5に設定する。計算すると、P:F:C=360kcal:540kcal:900kcalとなる。
②それぞれグラムに直す場合、タンパク質1g=4kcal、脂質1g=9kcal、糖質1g=4kcalなので、「PFC(g)=90g:60g:225g」と計算できる。
3-3-2. 脂質制限
脂質制限とは、その名の通り、1日に摂取する脂質量を減らす方法のことです。前項で紹介したカロリー制限が合わなかった人はこちらを選んでも良いでしょう。
なぜ脂質量を減らすことがダイエットにつながるのかと言うと、
- 脂質は1gあたりのカロリーが糖質・タンパク質と比べて高い
- 脂質は体内で脂肪として蓄えられやすい
という2つの視点から説明できます。
まず、脂質は1gが9kcalと、糖質やタンパク質(1g=4cal)と比べて1gあたりのカロリーが大きいので、脂質をカットすることで、自然とカロリーカットにつながります。
また、脂質は、エネルギー源として消費されやすい糖質や消化にエネルギーを多く使うタンパク質と比べて、直接的に脂肪になりやすい栄養素です。
以上のことから、脂質を減らすことを意識するだけで、ダイエットにつながるのです。
そして、脂質制限ダイエットにおける、1日の脂質量は、全カロリーの20%以下が目安となります。1日の脂質量は、大体30gから50g程度に算出されることが多いでしょう。
1日に摂取できる脂質量の計算方法としては下記のようになります。
例)1日のカロリー摂取量:1,800cal
参考)糖質・タンパク質:1g=4cal、脂質:1g=9cal
脂質で摂取できるカロリー量:1,800×0.2=360cal
脂質量:360÷9=40g以下
【解説】
1日の摂取カロリーの20%以下に脂質量を抑える設定なので、1800×0.2=360calで、脂質で摂取できるカロリーは360kcal以下と計算できる。
次に、g数を計算すると、脂質は1gあたり9kcalであるため、360÷9=40gで、1日に摂取できる脂質量としては40g以下に抑える必要があると導き出される。
脂質制限について詳しく知りたいという人は、下記の記事も参考にしてみてくださいね。
3-3-3. 糖質制限
糖質制限とは、1日の糖質量を抑えることで減量を目指す方法のことです。
ただ、糖質制限は下記のような点からあまりおすすめしません。
- 糖質制限を長期に行うことで寿命に悪影響を与えることが※メタアナリシスから分かっている
- ロカボ やケトジェニックなど種類がいくつかあって分かりにくい
- 中途半端な糖質制限を行い、筋肉量を減らしている人が多くいる
- 糖質制限ダイエットを行なって失敗している人が多い、リバウンドしている人が多い
※メタアナリシスとは、複数の論文を検証した信ぴょう性の高い分析結果のこと
さらに、糖質は身体や脳のエネルギー源でもあるため、制限することで疲れやすくなってしまうこともあるようです。
これらデメリットを承知した上で、取り入れたいという場合には、下記の通り1日トータルで70~130g程度に糖質量を抑えるようにしましょう。
糖質制限を実践したいという人は、下記の記事を参考に行なってみてくださいね。
4. 運動をして痩せる具体的な方法
「食事の量は多くないのに体重が増えてきている」や「体重は重くないがお腹周りだけ気になる」など、基礎代謝の低下により、太りやすくなっている人は、運動を取り入れることをおすすめします。
- 目的に合わせて最適な運動を選ぼう
- おすすめ運動方法を紹介
4-1. 目的に合わせて最適な運動を選ぼう
「痩せるなら有酸素運動?」「筋トレがいいらしい?」など、闇雲に運動をするのではなく、目的に合わせて最適な運動を選ぶことをおすすめします。
例えば、「食事の量は多くないのに体重が増えてきている」場合には、有酸素運動で1日の消費カロリーを増やせば、体重増加を抑えることができます。
一方で、「体重は重くないがお腹周りの脂肪が気になる」場合には、筋トレを取り入れて、全身のボティバランスを整えた方が良いでしょう。
このように、目的に合わせて最適な運動を選ぶことによって、ダイエットが成功しやすくなります。
4-2. おすすめ運動方法を紹介
おすすめの運動方法と、向いている人を紹介していきます。
4-2-1. 筋トレ
お腹周りの脂肪のみ気になる人など、体重より体型をどうにかしたいと考えている人は筋トレをおすすめします。
一方で、「体重を減らす」ことのみを目指すのであれば、筋トレが効果的であるとは言えません。なぜなら、脂肪より筋肉の方が重いという性質からすると、筋肉を多くつけることは体重増加につながるからです。
また、身体の仕組み上、筋肉がつく際には脂肪もある程度つくことになるので、体重と体脂肪率が標準を超えているような場合には、まず、食事制限で脂肪を落としてから筋トレを始めた方が良いでしょう。
筋トレを取り入れたいという人は、下記のようにメニューを立てると高い効果が期待できます。
上半身の日 | プッシュアップ 10回×3セット ハイリバースプランク 30秒×3セット サイドレイズ 10回×3セット プランク 30秒×3セット |
下半身の日 | スクワット 10回×3セット ブルガリアンスクワット 左右それぞれ10回×2セット ヒップスラスト 10回×3セット |
※上記「上半身の日」と「下半身の日」を交互に繰り返しましょう。例えば、「火曜日:上半身の日、木曜日:下半身の日、土曜日:上半身の日」といった具合に1週間に2回から3回、集中して筋トレを行ってみましょう。
筋肉をつけるためには、ある程度の負荷をかけて筋トレを行うことが大切です。そのため、ゆっくりとした動きで、鍛えている筋肉を意識しながら動くようにしましょう。
もちろん、上記の全ての筋トレができなくてもOKです。
- 基礎代謝をあげたいので毎日スクワット10回だけは頑張る!
- ヒップアップを狙いたいので、ヒップスラストだけは週に3回以上やる
など、自分ができる形にカスタマイズしても、ある程度の効果は期待できるので、色々と工夫して筋トレをダイエットメニューに組み込んでみてくださいね。
筋トレのダイエット効果や自宅メニューの具体的なやり方については、下記の記事に詳しく記載があるので、あわせてご確認ください。
4-2-2. 有酸素運動
食事の量は多くないのに体重が増えてきている場合など、1日の消費カロリーを増やすことがダイエットにつながる人は、有酸素運動を取り入れてみましょう。
「筋トレがどうしても苦手」という人も、有酸素運動を検討してみてください。筋トレほどではないですが、身体を動かすことで筋肉をある程度つけることができます。
ただし、有酸素運動は、大幅なカロリー消費は期待できないこと、筋トレと比べてボディメイクが難しいことは押さえておいてくださいね。
具体的な有酸素運動は下記のようなものがあります。
ジョギング | 30分程度で、200kcalほど消費 最大心拍数の60%から70%ぐらいの運動強度が最も脂肪燃焼に効果的と言われている。 |
水泳 | 30分程度で、クロール500kcal、平泳ぎでは300kcalほど消費 水中にいることでリラックス効果も期待 |
負荷の高いウォーキング | 30分で100kcalほど消費 ダラダラ歩くのではなく、坂やウォーキングマシンの傾斜を使ってある程度の負荷をかける。ジョギング同様、最大心拍数の60%から70%ぐらいの運動強度に調整するのがおすすめ。 |
HIIT | 1回で100kcalほど消費 スクワットやバービーのような激しい運動を20秒全力で行って、10秒休むというのを8回繰り返す。家の中でできることがメリット |
ダンスなど | ダンスの種類によって消費カロリーは変わる 比較的消費カロリーが大きいのと、楽しく運動できることがメリット |
10キロ痩せるためのダイエットに有酸素運動を取り入れたい場合には、下記の記事も併せて参考にしてみてくださいね。
4-2-3. その他の運動
「痩せる方法」としての運動は、「筋トレ」と「有酸素運動」が主になります。
ただ、その他、ヨガやピラティス、スポーツなどの運動を選ぶのも良いでしょう。
「筋トレやジョギングは楽しくなくてやりたくない」という人は、身体を動かす他の方法を検討することをおすすめします。
5. 生活習慣を整えて痩せる具体的な方法
生活習慣を整えて痩せる具体的な方法について解説します。
「生活習慣の乱れ」が太る原因となっている場合、そもそも食欲コントロールが難しくなっているため、食事制限を行ってもうまくいきません。
そのため、根本原因である、生活習慣の乱れを改善してから、食事制限や運動に励むことをおすすめします。人によっては、生活習慣の乱れを改善するだけでも、自然と食欲が落ち着いて、体重減少につながることでしょう。
それでは、生活習慣を整えて痩せる具体的な方法について解説していきます。
- 睡眠の質を上げて痩せる
- ストレス解消を意識して痩せる
5-1. 睡眠の質を上げて痩せる
睡眠の質を上げると、痩せることにつながります。
実は、睡眠不足と「太りすぎ」「肥満」「食欲増進」との関連性は多くの研究で証明されていることです。
一例として上げると、2019年の研究において、肥満体型ではない女性の睡眠を短縮したところ、睡眠短縮により空腹感、食物への渇望が増して体重が増加したというものがあります。
また、上述した通り、生活習慣が乱れ、睡眠不足になると、食欲を増す「グレリン」というホルモンが出ること、また、食べすぎを抑制する「レプチン」というホルモンが出にくくなることが分かっています。
つまり、睡眠不足により、食欲をコントロールする力が弱くなってしまうということです。
睡眠不足や睡眠の質の低下を放置したまま、食事制限をしても、大抵の人は失敗してしまうでしょう。そのため、下記のような対策を取ることで、睡眠不足を改善し、さらに、睡眠の質をあげることをおすすめします。
7~8時間の睡眠を確保する | 500人の男女を13年間調査した研究で、1日の睡眠が7時間より少ない場合には8時間睡眠の人より8倍肥満になりやすかったという研究があることからも、睡眠が足りていない人は、7~8時間の睡眠を目標にすることをおすすめする。 |
平日も休日も同じ時間に起きて寝る | 多くの人は、平日に寝不足になり、休日に多く眠るというリズムで過ごしているが、不規則なリズムを繰り返すことが「体内時計」を狂わせ、眠りの質を低下させる。 そのため、平日と休日の睡眠時間と起床時間のずれをなるべくなくし、最低でも2時間以内の範囲に収まるように調整することをおすすめする。 |
寝る前のスマホ習慣をやめる | スマホから出るブルーライトが睡眠に必要なホルモンであるメラトニンの分量を減らし、眠りの質を下げてしまう。 そのため、「スマホを寝室に持ち込まない」「寝る1時間前にはスマホを見ない」「夜はスマホのブルーライトを減らす設定をしておく」など、自分のライフスタイルに合わせた対策を取るようにしよう。 |
室温を20度前後に保つ | 人は眠るときに体温が低下し、また、体温が下がることでメラトニンの分泌も促されるために、ある程度気温の低い部屋の方が眠りの質がアップする。 厚生労働省のサイト「e-ヘルスネット」においても、不眠への対処法として、部屋を20度前後に、湿度は40%から70%くらいに保つことを推奨している。 |
寝る90分前にシャワーかお風呂に浸かる | 体温が睡眠時に低下して、眠りに入るというメカニズムを意図的に引き起こすために、お風呂やシャワーを利用しよう。 お風呂やシャワーで、身体を温めると90分後に下がり始めて、自然と眠くなってくる。お風呂やシャワーは40度程度が、筋肉へのリラックス効果や体温調整に最適と言われているので、ぜひ試してみよう。 |
5-2. ストレス解消を意識して痩せる
ストレス解消を意識することで、痩せやすくなります。
なぜなら、ストレスを感じることで、脂肪を溜め込む作用のある「コルチゾール」というホルモンが分泌されるからです。お腹周りのみ脂肪がついているという人は、ストレスが原因となっていることも考えられます。
とはいえ、「ストレスをためないように気をつけよう」と考えても、なかなかストレスを回避することは難しいでしょう。
そのため、日々大きなストレスを抱えている場合には、下記のような方法で、ストレス解消することを意識しましょう。
瞑想 | 瞑想を行うことで、コルチゾールの分泌量が抑えられるという研究がある。仕事の合間や寝る前などに取り入れてみよう。 |
運動 | 運動はストレスを抑える効果が期待できる。普段から運動している人の方が、緊張する場面などでコルチゾールの分泌量が少ないという研究がある。ジョギングやウォーキングなどを日々の生活に取り入れてみよう。 |
お笑いの番組を見る | 笑うことでコルチゾールの分泌量が低下するという研究があるので、意識的に笑える映画や番組を見るようにしよう。 |
上記のようにストレス解消を意識して過ごすだけでも、コルチゾール分泌を抑え、脂肪を余計に溜め込んでしまう仕組みを抑制することにつながるでしょう。
ぜひ、試してみてくださいね。
6. 忙しい人向け!これだけやれば「痩せる」方法を紹介
ここまで、自分が太る原因を突き止め、自分に合った「痩せる方法」をしっかりと実行すべきであると解説してきました。
とはいえ、「忙しくてあれもこれも考えられない」「とにかくひとつだけやれば痩せるという方法はない?」と考える人もいるでしょう。
そこで、本章では、そのような人のために「これだけ実行すれば痩せる」という方法を集めました。
これらの方法を実行することで、「摂取カロリー<消費カロリー」を達成しやすくなります。「ダイエットについてあれこれ考えるのが難しい」という人は、とにかく下記の中から1つを選択して実行してみてくださいね。
- 加工食品を減らす
- タンパク質を多く摂る
- 低GIの炭水化物を選ぶ
- 日常生活で動く時間を増やす
- 姿勢を正す
6-1. 加工食品を減らす
加工食品を減らすことを意識してみましょう。加工食品は一般的には、冷凍食品やカップ麺など食品の原型が分からないものと定義されていることが多いです。
なぜ、加工食品を減らすことを推奨するかと言うと、加工食品の摂りすぎがダイエットを遠ざけ、太りやすい体を作っているという研究結果がすでに数多く出されているからです。
例えば、肥満気味の男女に加工食品を控える生活をさせたところ、1日の摂取カロリーが自然と1,000kcal
ほど減り、3週間で2.5キロ減量できたという研究結果があります。
加工食品は栄養素が少ない上にカロリーが多く、添加物や塩分も多く含まれているので、むくみにつながりやすいです。また、食欲を刺激する効果があることも指摘されています。
これらのことから、多くのダイエット専門家が「ダイエットしたいならまずは加工食品を減らすこと」と主張しているのです。
そのため、カロリー計算や運動が面倒と感じる人は、「加工食品を減らす」ことだけを意識して生活を送ってみてください。これだけでも、体重減少の効果を得られるかもしれません。
6-2. タンパク質を多く摂る
「加工食品を減らす」ような食事量を減らすダイエットが難しいと感じる人は、「タンパク質を多く摂る」ことだけ意識するようにしてみてください。
なぜなら、タンパク質は代謝される際にエネルギーを多く使うことや食欲を抑える効果があることからダイエット向きの栄養素と言われているからです。
2012年に発表されたメタアナリシスにおいては、短期的ダイエットにおいて、高タンパク質の食事をとったグループの方がそうでないグループと比べて体重や脂肪量の減少が認められたという結果が出ています。
メタアナリシスとは、複数の研究データをまとめた分析結果のことなので、上記においては、信憑性が高いと言えるでしょう。
ダイエットに効果的なタンパク質量は、「体重1kgあたり1.2〜1.9g」とされている研究があるので、まずはこちらを参考にタンパク質量を増やすことを試してみてください。それだけで、自然と余計な食欲が減り、体重減少につながるかもしれません。
6-3. 低GIの炭水化物を選ぶ
ダイエットをしながら健康になりたいという人におすすめなのが、低GIの炭水化物を選ぶことです。「聞いたことがある」という人も多い「GI」という言葉ですが、食後の血糖値の上昇がどれくらいかを示す指標を指します。
GI値が低い炭水化物がダイエットに効果的である理由は、食後の血糖値の上昇が穏やかであるからです。つまり、血糖値が急激に上がって下がる高GIの炭水化物と比べて空腹感につながりにくいのです。
また、血糖値が急激に上昇することでインスリンの働きが活発になり、脂肪合成を促すことからも、低GI食品を選ぶことがダイエットにつながると言われています。
GI値が低い炭水化物は、GI値が高い炭水化物と比べて、食物繊維・ビタミン・ミネラルの量が多く、健康的な食べ物であることも認められています。
以上のことから、健康を気にしつつも、ダイエットもしたいと考える人は、低GIの炭水化物を選ぶようにしてみてください。
毎日食べている白米を玄米にする、うどんを蕎麦に変えるといった簡単なことから始めていきましょう!
比較的低GIの食品
- 玄米
- そば
- オートミール
- 全粒粉パスタ
- 全粒粉パン
- ライ麦パン
6-4. 日常生活で動く時間を増やす
「食事より運動で痩せたい、だけど、運動の時間が取れない」という人におすすめなのが、日常生活で動く時間を増やすことです。
この日々の運動で消費されるエネルギーは「非運動性熱産生(NEAT)」と呼ばれ、NEATを増やすことがダイエットに効果的であると注目されています。
NEATは具体的には下記のような活動を指します。
- 通勤
- 洗濯や掃除などの家事
- 買い物のために歩くこと
- 犬の散歩
- 子供と遊ぶ
自分の生活を振り返ってみると、意外と日々の生活の中で動く機会が多いと気がつくでしょう。
特別な運動を始めようと思わなくても、現在のライフスタイルを変えることなく、消費カロリーを増やすことができるのです。
NEATを増やすためのヒントとしては下記の通りです。
- デスクワーク中にこまめに立つようにする、移動の際に階段を使う
- 通勤時になるべく歩く、階段を使う
- 買い物に行く手段を自動車から歩きに変える
- スマホを見ている間ストレッチをする
- CMの間だけ足踏みをする
「日々の運動を増やす」というのはお手軽である上に、疲労感も強くないことから、「本当に痩せるの?」「効果がないんじゃないの?」と考える人も多いかもしれません。
しかし、実際の研究では、マドリード工科大学が行った実験によって、日常の活動量を増やすことは、筋トレと有酸素運動を週に3回行うことと同等の体重減少が見られたことが分かっています。
「ちょっとした運動」と侮らず、日々の生活における活動量を増やす工夫をしてみてくださいね。
6-5. 姿勢を正す
「食事制限も運動もやりたくないけど痩せたい」という人は、とりあえず気が付いた時に「姿勢を正す」ということのみ行ってみてください。
誰でもどこでも手軽にできて、姿勢を正すことですぐにスタイルがよく見えるだけでなく、姿勢を正すために身体の筋肉を使うので、消費カロリーが増えます。
本格的なダイエットを行うための第一歩として、「気が付いた時に姿勢を正す」ことを取り入れてみてはいかがでしょうか。
7. 「痩せる方法」に関してよくあるQ&A
「痩せる方法」に関して、よくある質問に回答しました。
- 流行のダイエットに飛びついてしまい結局痩せられません。どうしたらいいですか?
- どうしても短期間で痩せたいです。どうしたらいいでしょうか?
Q. 流行のダイエットに飛びついてしまい結局痩せられません。どうしたらいいですか?
A. 大原則を理解して、コツコツダイエットを進めていくようにしましょう。
「今度こそ痩せられるかもしれない」と流行のダイエットに飛びついてしまう気持ちはよく分かります。
しかし、特定のダイエットを推進している人は「メリット」のみを強調しているため、デメリットが知られないまま、多くの人が実行してしまうことがあります。
例えば、糖質制限は、糖質を制限しすぎて体調が悪くなったり、一時期は痩せたもののリバウンドしてしまったりという人がたくさんいます。
また、女性に合うダイエット、男性に合うダイエット、年齢が若い人に合うダイエット、ある程度の年齢の人に合うダイエットなど、それぞれの身体に合ったダイエット方法があります。
これらがよく吟味されずに、市場に「流行のダイエット」として登場し、痩せないだけならまだいいですが、健康を害してしまう人すらいるのです。
残念ですが、簡単に痩せる方法はありません。
本章で紹介してきた通り、1日の摂取カロリーを減らしながらも、食事のバランスは崩さず、可能であれば運動を取り入れるというのが、1番王道で、多くの人を成功に導いてきたダイエット方法なのです。
Q. どうしても短期間で痩せたいです。どうしたらいいでしょうか?
A. リスクを理解した上で、ローカロリーダイエットなどを取り入れるしかありません。
むくみをとってスッキリした見た目になるということであれば、塩分を控えたり、マッサージをしたり、サプリを活用したりなど色々な方法があります。
ただ、短期間で体重を落としたいとなると、大幅に食事量をカットする必要があります。
大幅に食事量をカットすると、筋肉量が落ちてリバウンドしやすい身体になることや、最悪、健康を害するといったリスクがあります。
それらのリスクを理解した上で、それでも短期間で痩せたいのであれば、下記の記事を参考にして、ダイエットを進めてみてください。
8.まとめ
本記事では、
- 痩せる方法を知りたい人へ!まずは基礎知識を理解しよう
- あなたの太る原因を知って最適な痩せる方法を見つけよう
- 食事制限をして痩せる具体的な方法を解説
- 運動をして痩せる具体的な方法
- 生活習慣を整えて痩せる具体的な方法
- 忙しい人向け!これだけやれば「痩せる」方法を紹介
- 「痩せる方法」に関してよくあるQ&A
など、「痩せる方法」についての情報を網羅的にまとめました。
まず、必ず押さえなければならない大前提として、1日の摂取カロリーを常に「消費カロリー>摂取カロリー」に保てば痩せるということがあげられます。
また、手間はかかりますが、体脂肪1㎏を減らすためには7,200kcalの消費が必要であることを理解し、1日の摂取カロリーを計算して、ダイエット進めていかなければなりません。
「痩せる方法」はいくつかありますが、人によって、
- 食事制限
- 運動
- 生活習慣を整える
のどれが効果的かは異なります。自分がまず何をやるべきなのかを、本記事を読んで理解していただければと思います。
本記事を読むことで「痩せる方法」の基礎知識や自分に合う「痩せる方法」を知り、ダイエット実践のお役に立てたなら幸いです。