科学的に証明された「勝てる勉強計画」の立て方!受験生〜社会人まで使える

勉強計画の立て方を調べている方は2タイプに分けられます。あなたはどちらのタイプでしょうか。

  • 計画を立てるのが苦手で、どうやればいいかわからない
  • 計画は立ててやっているが、もっと効率的にうまくやりたい

本記事でご紹介するのは、計画が苦手な人も賢くやりたい人も「勝てる勉強計画」です。中高生、大学生、社会人まで共通するメソッドとなります。

 本記事のポイント

  • 一生役立つ「勉強計画の考え方」から学べる
  • 科学的なメソッドに基づいて「具体的な立て方」を解説
  • 立てた計画を「計画どおりに実行」するコツまで網羅

「計画をどう立てていいかわからず、無計画で失敗してしまう」
「パフォーマンスの良い計画の立て方を知りたい」
…という方におすすめの内容となっています。
 
最後までお読みいただければ、自分に打ち勝ち、ライバル、試験、ひいては人生に勝ち抜くための勉強計画を立てられるようになります。

また、匿名の5人組の仲間と一緒のチームを組んで、ダイエットや勉強などの同じ目標に向かって頑張ることができるスマホアプリみんチャレを使ってダイエットや勉強など自分を変える行動を継続している方がたくさんいます。

実際にみんチャレを活用して読書やダイエットの習慣化に成功した人の感想を紹介していますので、以下も参考にしてみてください。


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あなたが目指す目標に向かって、力強く前進できるはずです。さっそく解説を始めましょう。

 


1. 勉強計画を立てる前にインプットすべき5つの考え方

 
勉強計画を立てる前に、まずインプットしてほしい5つの考え方があります。
 
勘の良い人であれば、考え方をインプットするだけでも、勉強計画の立て方がうまくなるでしょう。
 
5つの考え方はこちらです。

  • 「勉強計画=タスク管理」である
  • 「勉強」という言葉に惑わされない
  • 最も重要なのは「計画倒れしない」こと
  • 努力しないで「ラク」を取る
  • サボることも「計画」する

それぞれ解説します。

1-1. 「勉強計画=タスク管理」である

タスク管理とは、タスク(=やること)を特定し、優先順位をつけ、時間どおりに完了するプロセスのことです。
 
「勉強計画」と表現すると途端に難しそうに感じますが、普段から誰もがやっていることです。
 
例えば、もしあなたがゲーム好きだったら、自然とタスク管理をしているでしょう。
 
ゲーム内で何をすべきかを特定して、どんな順番でやるか決め、自分なりの目標を持って(例:今日中にはクリアしたい!など)プレイしているはずです。
 
あるいは、もしあなたが社会人で、仕事でタスク管理しているのであれば、仕事と同じ感覚で勉強計画を立てれば良いのです。
 
本記事ではタスク管理のメソッドに沿って、具体的な勉強計画の立て方を解説していきますが、ぜひ普段から「タスク管理術」のテクニック収集にアンテナを張ってみてください。
 
例えば「最大限の効率」で仕事をこなせるタスク管理の手法にGTDがあります。

1-2. 「勉強」という言葉に惑わされない

「勉強計画」と聞くだけで、胃がギューッと締め付けられるように痛くなる人はいませんか。
 
多くの人は、幼少期から「勉強しなさい」といわれて、勉強という言葉を聞くだけで嫌な気持ちになります。
 
「勉強=やらなければならない、難しい、不快なこと」と、無意識に刷り込まれているのです。
 
勉強という言葉に、惑わされないでください。
 
不快感があれば、勉強という言葉自体、使うのをやめましょう。不快感のせいで、計画を立てるスタート地点にさえ立てない人もいるためです。
 
前述の「タスク」に置き換えても良いですし、「合格計画」「やること計画」など、自分が嫌な気持ちにならない言葉をセレクトしましょう。

1-3. 最も重要なのは「計画倒れしない」こと

勉強計画を立てる際に、最も重要なのは何だと思いますか。
 
答えは「計画倒れしないこと」です。
 
「勉強計画=タスク管理」と述べましたが、タスク管理で大切なのはオペレーション(現場での運用)に即していて、無理なく確実に実行できる計画が立てられていることです。
 
勉強計画で失敗する人は、勘違いしています。「勉強計画=自分が一生懸命がんばって実現したい理想の計画」になっているのです。
 
この違いがわかるでしょうか。

  • × がんばって実現したい理想の計画 → 持続できない→ 失敗する
  • 無理なく実行できる確実な計画 → 持続できる→ 成功する

がんばって実現したい理想の計画は、持続不可能ですから勝率が下がります。勝てません。
 
計画を立てるときには、欲張って理想を描きたくなりますが、ここで欲をかかないことです。欲張りは失敗します。繰り返しますが、最も重要なのは、計画倒れしない持続可能な計画を立てることです。

1-4. 努力しないで「ラク」を取る

もうひとつ、勉強計画で失敗する人が勘違いしていることがあります。
 
「努力して、がんばって、つらい思いを我慢することが、勉強」と思っているのです。
 
しかし、成功していく人たちの思考回路はこうです。

  • 「できるだけつらい思いをせずに、労力をかけずに、
    巧く結果を出すためにはどうすればいいか?」

良い意味で「ずる賢く」なってください。
 
勉強計画は「立てなければいけないから立てる」のではなく、「計画を立てた方がラクに勉強できるから立てる」ものです。
 
あなたを助けてくれるツールこそ勉強計画であり、勉強計画はあなたに努力を強いるものではありません。逆にいえば、あなた自身がラクになるように勉強計画を立てるべきなのです。

1-5. サボることも織り込んで「計画」する

最後に、
「計画を立ててもサボってしまって進まない」
という人に、大切なことをお伝えします。
 
サボり癖は直さなくて良いですから、サボることを織り込んで計画してください。
 
もちろん、サボり癖を直せたら理想です。しかし、そう簡単には直せないからこそ苦しんでいます。
 
ではどうすべきか?といえば、
「私がサボることは、すでに織り込み済みです」
という計画を立てれば良いのです。
 
“織り込み済み”とは、「私がサボって計画に与える悪影響も、すでに予定に入っています」ということ。
 
「最初からサボるなんて、良くない気がする」
と抵抗がある人は、前述の“ 努力しないで「ラク」を取る ”を思い出してください。
 
良い意味で、ずる賢くなることも大切なのです。
 
さて、勉強計画を立てる前にインプットしておきたい「考え方」の話は以上です。次は具体的な計画の立て方に進んでいきましょう。


2. 科学的な勉強計画の立て方 6ステップ

 
ここからは勉強計画の立て方を6ステップのプロセスに分けて解説していきます。

  • ステップ1:進めたい勉強の全体量を定量的に定める
  • ステップ2:かかる時間を計測する
  • ステップ3:シングルタスクでスケジュールに配分する
  • ステップ4:スタート日時を締切として設定する
  • ステップ5:3日間実行した結果を採点する
  • ステップ6:改善した計画を立てて繰り返す

2-1. 【重要な前提】最初は「3日分」だけ「手書き」で作る

ステップ1〜7に取り組んでいただく前にお伝えしたい前提があります。
 
初めてこのステップに取り組む方は「3日分だけ・1枚の紙に手書きで作る」ことを守ってください。

3日分だけ作る理由

最初は3日分だけ作る理由は「立てた計画の良し悪しの答え合わせを、早くするため」です。
 
例えば、最初から1年分の勉強計画を立てた場合、その勉強計画が良かったのか悪かったのか、答えが出るのは1年後。1年後に答えが出ても、もう時間がなくて改善できない人がほとんどでしょう。
 
そこでまずは短く3日分の計画を立てて、3日後に答え合わせをし、悪かったところは改善して次の計画に役立てます。
 
ちなみに「1日分、2日分」ではなく「3日分」の理由は、1〜2日では結果がブレるためです。例えば、急用や体調不良など、イレギュラーな出来事があれば結果に大きく影響します。
 
そこで「3日分」は確保します。慣れてきたら、徐々に計画の期間を伸ばしていきましょう。1週間、2週間、1ヶ月——という具合です。
 
勉強計画の立て方をマスターした後なら、月単位・年単位の長い計画も、上手に立てられるようになります。

1枚の紙に手書きで作る理由

最初は1枚の紙に手書きで作る理由は「可視化するため」「作業をできるだけシンプルにするため」です。
 
1枚の紙に書いて可視化すれば、いつでもサッと見られるようになります。結果、計画どおり実行しやすくなります。
 
「スマホのアプリやパソコンのエクセルで作りたい」という人もいると思いますが、最初はおすすめできません。手書きに比較すると作業が複雑になるためです。
 
勉強の立て方とは関係のない部分(操作や見栄え、色など)にこだわって、肝心の計画に集中できなくなる危険があります。
 
勉強計画の立て方をマスターした後に、自分なりのアレンジとしてアプリやエクセルを使うのは構いません。
 
マスターするまでは「勉強の立て方そのもの」に集中しましょう。そのために、誰でも簡単に扱える「手書き+紙」のツールで行ってください。

2-2. ステップ1:進めたい勉強の全体量を定量的に定める

では、実際のステップの解説に入りましょう。
 
1つめのステップは「進めたい勉強の全体量を定量的に定める」です。
 
「定量的」とは、数値で表せる状態のことをいいます。反対語は「定性的(数字で表せない状態)」です。
 
勉強計画を立てるときには、やること(進めたい勉強の範囲)を、定性的ではなく定量的に特定することがファーストステップになります。

  • × 定性的:演習問題をやる
  • 定量的:演習問題集を90ページ解く

まずは3日で進めたい勉強の範囲を「数値」で決めましょう。

2-3. ステップ2:かかる時間を計測する

2つめのステップは「かかる時間を計測する」です。
 
ステップ2で決めた全体量を終わらせるために、どれだけの時間がかかるか明らかにします。

計画錯誤のワナに注意

このステップでは、大切な注意点があります。かかる時間を感覚で決めないことです。なぜなら、その感覚は間違っているからです。
 
認知心理学者であるダニエル・カーネマンによれば、人には「計画錯誤」というバイアスがあります。計画錯誤とは、かかる時間や労力を、実際よりも楽観的に甘く見積もってしまう傾向のこと。
 
例えば、宿題や仕事にとりかかるとき、
「明日からやれば余裕で終わるだろう」
と思っていたのに、実際にやってみたらギリギリだった——、という経験はありませんか。これが計画錯誤です。
 
私たちの感覚は間違っているので、間違った感覚をもとに計画を立てると「計画倒れ」します。そう、勉強計画で最も避けなければならないのが計画倒れでした。
 
参考:社会心理学の研究と教育—「計画錯誤」を題材として| 成城大学

信用できるのは「時計」

ではどうするか?というと、かかる時間を「時計」という客観的ツールを使って計測します。自分の感覚ではなく、時計を信用しましょう。
 
3日間の勉強量を「演習問題集90ページ」と決めたなら、実際に1ページを解いて、かかった時間を計ります。
 
「10分」かかったのなら、90ページを解くのにかかる時間は「10分 × 90ページ=15時間」とわかります。

あり得ない計画を立てようとしていたなら軌道修正

実際に計算してみると、計画錯誤のせいで「あり得ない計画を立てようとしていた」と気付くこともあるでしょう。
 
例えば、かかる時間を時計で計って計算してみたら【60時間】だったとしましょう。3日でこなすためには、1日20時間勉強しないと間に合いませんから、現実的ではありません。
 
こう計算すれば当たり前のことです。しかし多くの人が計算せずに、この間違いをおかしています。これでは、計画はうまくいきません。

2-4. ステップ3:シングルタスクでスケジュールに配分する

3つめのステップは「シングルタスクでスケジュールに配分する」です。
 
かかる時間が計測できたら、その時間をスケジュールに配分していきます。

  • 木曜日:5時間(演習問題集P1〜P21)
  • 金曜日:5時間(演習問題集P22〜P43)
  • 土曜日:8時間(演習問題集P44〜P90)

このステップのポイントは、1つのスケジュールに1つのタスクを割り当てることです。一点集中で、1つの時間に1つのタスクしかしません。これをシングルタスクといいます。
 
勉強計画では、同時に複数の科目やカテゴリーを進行することが多いでしょう。しかし、以下のようなスケジュールの立て方はしません。

悪い例(マルチタスク)

  • 木曜日:6時間(演習問題、実技対策)
  • 金曜日:6時間(演習問題、参考書)
  • 土曜日:10時間(演習問題、単語、文法)

1つの時間に複数のタスクを同時進行で進めようとするのは「マルチタスク」です。マルチタスクは一見効率が良さそうに見えますが、スタンフォード大学の研究によれば、マルチタスクは逆にパフォーマンスを下げることが証明されています。
 
よって、スケジュールを配分するときは「シングルタスク」を守ってください。
 
このときの「タスク」は勉強だけでなく、他の用事、遊び、家事、仕事など、あらゆる「やること」を含めて考えます。
 
参考:スタンフォード大学の研究成果

2-5. ステップ4:スタート時間を締切として設定する

4つめのステップは「スタート時間を締切として設定する」です。
 
3日間のスケジュールを割り振ったら、「スタート時間」を決めましょう。勉強を終わらせる締切ではなく、勉強を始める締切を設定するのがコツです。
 
「木曜日の20時までに終わらせる」と終わりの締切を設定するのではなく、「木曜日の16時までに始める」と、始まりの締切を設定しましょう。

私たちは放っておけば先延ばしする

私たちにとって「勉強に取りかかる」ことは心理的なハードルが高く、短期的には先延ばしした方が、気分はラクなのです。
 
シェフィールド大学の研究によれば、先延ばしは、タスクに取りかかるよりも、目の前のネガティブな気分を避けたいという気持ちを優先したときに起きるといいます。
 
私たちは、放っておけば先延ばししてしまう生き物です。先延ばしをどう攻略するか?が大切で、有効な攻略法が「スタート時間の締切設定」です。

スタート時間さえ守れば終わらなくてもいい

最初はスタート時間さえ守れば、終わらなくてもOKです。
 
決めたスタート時間までに勉強を始めたにもかかわらず予定どおりに終わらなかったなら、計画の立て方に問題があったと考えて、計画の立て方を改善すれば良いだけです。次項に続きます。
 
参考:Procrastination and the priority of short-term mood regulation:Consequences for future self

2-6. ステップ5:3日間実行した結果を採点する

5つめのステップは「3日間実行した結果を採点する」です。
 
ステップ1〜4まで終わったら、立てた計画に従って3日間、勉強してみてください。
 
勉強がうまくいっても、うまくいかなくても、気にする必要はありません。むしろ失敗は成功のもとになります。3日間の間にうまくいかないことがあれば「成功のもと」だと思ってメモしておきましょう。
 
3日終えたら、この3日間を採点します。100点満点で、何点でしたか?その理由は?高評価だったポイント、低評価だったポイントを紙に書き出してみましょう。

  • 点数:65点
  • 高評価ポイント:スタート時間は3日間きちんと守れた
  • 低評価ポイント:全体量の2/3しか終わらなかった

低評価ポイントは、その原因を「なぜ?」と探っていきます。
 
計画した全体量が多すぎたのか、かかる時間の見積もりが甘かったのか、計画には織り込んでいなかった想定外の影響があったのか(それは何か)、など原因を特定しましょう。

2-7. ステップ6:改善した計画を立てて繰り返す

6つめのステップは「改善した計画を立てて繰り返す」です。
 
ステップ5で明らかになった高評価ポイントは継続しながら、低評価ポイントの原因を解決して、次の3日間の計画を立てます。
 
以後は、ステップ1〜6の繰り返しです。

2-8. 慣れてきたら計画を立てる期間を長くしていく

ステップ1〜6を繰り返して慣れてきたら、計画を立てる期間を長くしていきましょう。
 
最初は3日ごとに繰り返して、下手な計画を立てても3日で軌道修正できる体制にしておきます。徐々に上手な計画を立てられるようになってきたら、1週間、2週間——とのばしていきましょう。


3. 立てた勉強計画を計画どおりに進める7つのテクニック


「勉強計画を立てたけれど、続かない」
そんな声もよく聞きます。
 
立てた勉強計画を計画どおりに進めるテクニックをご紹介しましょう。

  • 「NO」を言う
  • 集中力キラーから離れる
  • 日常生活の時間は削らない
  • 先延ばしを攻略する
  • 戦略的に休憩する
  • 不安定な心を解決する
  • 習慣化で自分を自動操縦する

3-1. 「NO」を言う

1つめは「『NO』を言う」です。
 
例えば、以下の人は勉強計画の実行に失敗しやすいタイプです。

  • 「遊ぼう」の誘惑に勝てず乗ってしまう
  • 人から何かを頼まれると断れない

計画どおりに進めるためには、計画に悪影響を与えるものに「NO!」と言う強さと勇気が不可欠です。
 
その場限りの誘惑や他人に嫌われたくない気持ちと、自分の人生を決める勉強計画の実行、どちらが大切ですか。
 
自分の人生を大切に、NOを言えるようになりましょう。

3-2. 集中力キラーから離れる

2つめは「集中力キラーから離れる」です。
 
あなたの集中力を削ぐ集中力キラーの近くにいると、良い勉強計画を立てても、集中力がないためにうまく進められません。

集中力キラーの例

  • SNS
  • テレビ
  • 気分が下がることを言う家族
  • 勉強の邪魔をする友だち

スマホの通知はOFFにして、自分を嫌な気分にさせる人たちとは距離をおきましょう。
 
個室にこもって勉強する、カフェや図書館に行く、イヤホンなどで話しかけにくいように防御するなど工夫してください。

3-3. 日常生活の時間は削らない

3つめは「日常生活の時間は削らない」です。
 
日常生活の時間とは「健康に、快適に生活するために必要な時間」を指します。

日常生活の時間の例

  • 睡眠
  • 食事
  • お風呂
  • 家事、掃除 など

日常生活の時間を削ってはいけない理由は、計画が持続可能ではなくなるからです。最もやってはいけない「計画倒れ」に陥るリスクが高くなります。
 
勉強計画は、いつもどおりの日常生活のための時間を確保して、それ以外の時間で実行できる計画を立てる必要があります。

3-4. 先延ばしを攻略する

4つめは「先延ばしを攻略する」です。
 
有効な先延ばし攻略テクニックとして “ スタート時間を締切として設定する ” をお伝えしましたが、これだけでは対応できないほど、先延ばし癖がひどい人もいます。
 
先延ばし癖を抱えたまま計画実行するのはほぼ不可能ですから、先延ばし癖の解決を先に図りましょう。
 
先延ばしは心理学の分野で研究が進んでおり、有効な情報が出ています。
 
例えば、韓国でベストセラーになった『「後回し」にしない技術』は、具体的な20の方法が紹介されています。

出典:イ・ミンギュ『「後回し」にしない技術』

3-5. 戦略的に休憩する

5つめは「戦略的に休憩する」です。
 
24時間・年中無休で勉強し続けられる人はいないので、 “ いつ・どこで・どう休憩するか? ” が重要な意味を持ちます。ここで差が付くといっても良いでしょう。
 
作戦なしに、気分で適当に休むのではなく、戦略的に休憩しましょう。「疲れたから休む」のではなく、パフォーマンスを高めるために積極的に休む姿勢を持ちます。
 
例えば、カナダのゲルフ大学のWebサイトでは、集中力を維持する休憩の戦略として以下が紹介されています。

集中力が散漫になってきた場合

  • 勉強をストップして5分間の休憩を取る
  • 立ち上がってストレッチする
  • その場でジョギングして血流を良くする
  • 顔に冷たい水をかける
  • 新鮮な空気を吸って勉強に戻る 

参考:7 Steps to Better Concentration – Study Effectively – Guides at University of Guelph

3-6. 不安定な心を解決する

6つめは「不安定な心を解決する」です。
 
どんなに上手に計画を立てても、休憩しても、心が不安定だと勉強に集中できません。
 
自分ではコントロールできないことを、あれこれと悩んでいませんか。あなたの頭脳のエネルギーを悩みに消費すると、その分、勉強にかけられるエネルギーが減ります。
 
不安定な心を解決して、頭脳のエネルギーを100%、勉強にかけられる状態を作りましょう。
 
不安になりやすい人・自信がない人は、自己肯定感が低い可能性があります。以下の記事を参考にしてみてください。
 

3-7. 習慣化で自分を自動操縦する

7つめは「習慣化で自分を自動操縦する」です。
 
近年の研究では、「勉強ができる/できない」は、生まれ持った資質の違いではなく「習慣の違い」によるところが大きいというのが通説となっています。
 
人の行動は多くの部分が行動に支配されていて、勉強ができる子は、習慣化によって勝手に勉強を繰り返したくなる習性を持っているのです。
 
習慣化している行動は、無意識のうちに繰り返したくなるので、意志や努力のパワーは不要です。
 
「習慣化ってどうやるの?」という疑問には、「あなたが行動を習慣化したいと思った時におすすめの記事」でお答えしているので、チェックしてみてください。

3-8.集中力を高める行動を確実に定着させたい人へ:みんチャレ

集中力を高めるための具体的な方法を解説してきましたが、どれも一度やるだけで効果が出るものではありません。実際に集中力を高めて目標を実現させるためには、これらの方法を継続して実行し、習慣づけていくことが大切になります。
 
そのため最後は、習慣化に役立つおすすめのアプリ「みんチャレ」を紹介します。
 
このアプリでは同じ目標をもった仲間がいるグループに入り、みんなで一緒に習慣化を目指していくことができます。

このアプリでできること

  • 自分の好きなグループを選び、既に良い習慣を身につけている人や、これから身につけたい人と一緒に頑張ることができる
  • グループ内のチャットに証拠写真を送り、スタンプなどで互いに励まし合うことができる
  • 記録を忘れているとアラームで教えてくれる

みんチャレでは、以下の画像のように数々のテーマの中から自分が習慣化したいものを選ぶことができます。
 
そうすると色々なチームが表示されるため、その中から自分に合いそうなところを探してメンバーになれば、あとはチームの皆と一緒に頑張るだけ。
 
もちろん、自分でチームを新しく作ってメンバーを募集することもできます。

※チーム名はイメージです
 
実際にひとりで頑張る場合と比べると、みんチャレを使うだけで習慣化達成率は8倍にも向上することもわかっています(21日間継続率で比較)。
 
「ひとりだとなかなか継続できない」「既に成功している人のやり方を真似して効率よく取り組みたい」という人におすすめのアプリです。


4. まとめ

本記事では「勉強計画」をテーマに以下をお伝えしました。

勉強計画を立てる前に
インプットすべき5つの考え方

  • 「勉強計画=タスク管理」である
  • 「勉強」という言葉に惑わされない
  • 最も重要なのは「計画倒れしない」こと
  • 努力しないで「ラク」を取る
  • サボることも織り込んで「計画」する

    科学的な勉強計画の立て方
    6ステップ

    • ステップ1:進めたい勉強の全体量を定量的に定める
    • ステップ2:かかる時間を計測する
    • ステップ3:シングルタスクでスケジュールに配分する
    • ステップ4:スタート時間を締切として設定する
    • ステップ5:3日間実行した結果を採点する
    • ステップ6:改善した計画を立てて繰り返す

    立てた勉強計画を計画どおりに
    進める7つのテクニック

    • 「NO」を言う
    • 集中力キラーから離れる
    • 日常生活の時間は削らない
    • 先延ばしを攻略する
    • 戦略的に休憩する
    • 不安定な心を解決する
    • 習慣化で自分を自動操縦する

    ここまでお読みいただいたあなたは、「勉強計画の立て方」をしっかり勉強できた状態です。あとは実践あるのみ。自信を持って計画を立て、実行していきましょう。きっと良い結果が待っています。

     

     

    習慣化アプリ「みんチャレ」を使う人の70%が、アプリを使い始めて21日以上習慣を継続しています。一人ではなかなか習慣化できないことでも、同じ目標を持った仲間と励まし合いながら取り組むと楽しく続けられます。まずはみんチャレアプリをダウンロードして、興味のあるチームに参加してみましょう。

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