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「どうして自分は努力ができないのだろうか?」
「努力ができないのには何か理由があるのだろうか?」
「努力できない自分が結果を出すにはどうしたらいいのか?」
など、あなたは今、努力ができないと悩んでいませんか?
努力したいと思いながらなかなか努力ができずに、そんな自分が嫌になってしまうという人は少なくないでしょう。
ただ、APAC就業実態・成長意識調査(2019年)において、勤務先以外での学習や自己啓発活動について「とくに何も行っていない」という人が46.3%に達しているように、そもそも努力できる人自体が多くはいないということを示唆する統計も多くあります。
ただ、「努力できないから諦めるしかない」「もともと努力できない人間だから仕方ない」などと諦める必要はありません。
実は、自分が努力できない理由を認識した上で、努力の仕方を工夫すれば、誰でも成果を出せるようになるのです。
そこで本記事では、ウェルビーイング、幸福学等、幸せのメカニズム研究の第一人者である前野隆司先生(慶應義塾大学大学院システムデザイン・マネジメント研究科教授)監修のもと、
・努力できない人の特徴
・努力は才能?努力できない特性を持つ人とは?
・努力できない人が自然と努力できるようになる方法
・努力できない人が成果を出すための注意点
について、詳しく解説していきます。
本記事を読むことで、自分が努力できない理由を理解した上で、努力できない人でも自然と努力が続くスキルを知ることができるでしょう。
また、同じ目標を持つ仲間とチャットで励まし合いながら続ける習慣化アプリ「みんチャレ」を使って勉強を習慣化し、資格試験に合格された方にインタビューをしていますので、以下の記事も参考にしてみてください。
目次
1.努力できない人の特徴
「努力できない」と悩む人の中には、そもそも自信がなくて一歩を踏み出せない人もいれば、過剰な完璧主義により途中で挫折してしまうという人もいます。
それぞれタイプが全く違うために、まずは、自分がどのような理由で努力できないのかを認識して是正する必要があります。
努力できない人の特徴としては、下記の5つに分類できます。
・『努力しても意味がない』という思い込みがある
・完璧主義
・人と比較してやる気を失う
・すぐに結果を求めてしまう
・本当にやりたいことではない
あなたはどのタイプに当たりますか?ひとつひとつ解説していきますね。
1-1.『努力しても意味がない』という思い込みがある
努力できない人の特徴として、『努力しても意味がない』と思い込んでしまっていることがあげられます。
このような人は、努力しなくてはならない場面で、「でも、自分は努力してもうまくいかないから」「努力しても無駄じゃないの?」とネガティブに考えてしまい、努力に向かって行動することができません。
これまで努力が報われなかった経験がある場合や成功体験が少ない場合には、特に、このような気持ちになり、何かを始める前に諦めてしまうことが多いです。
しかし、実は、努力ができる人でも、「せっかく努力しても成果が出ないかもしれない」「努力しても才能がある人には勝てないかもしれない」という気持ちを全く持っていないかと言えばそうではありません。
努力したことが成果につながるかどうかは、行動してみないと分からないからです。
そのような不安定な状態でも努力ができるのは、「努力が大きく報われないとしても以前の自分よりはよくなる」「才能に勝てないとしても努力した経験が大切」「努力自体が楽しいから苦にならない」など努力を前向きに考え直しているからなのです。
『努力しても意味がない』とネガティブに考えてしまう人は、このような思い込みを捨て、努力自体を楽しむ工夫をしたり、小さい目標を達成して自分へ自信をつけるようにすることが大切になります。
努力できない人の特徴①:『努力しても意味がない』と思い込んでいる | |
解決策 | ・努力自体を楽しむ工夫をする(3-4.報酬を用意する、3-5.ゲーム感覚で実行する) |
1-2.完璧主義
意外かもしれませんが、完璧主義なタイプの人も努力ができない傾向にあります。
「完璧主義であれば、物事を完璧に遂行できるのでは?」と考える人も多いかもしれませんが、完璧主義であるゆえに、完璧を求めすぎて努力ができないことがあるのです。
例えば、下記のようなことはありませんか?
完璧主義で努力ができない事例
- 英語を毎日勉強しようとテキストを購入したけど途中で1日サボってしまっただけで全部嫌になった
- ダイエットのためにお菓子をやめることにしたが、つい1回食べてしまっただけでダイエット自体をやめてしまった
上記のように、完璧主義の人は理想が高いゆえに、計画が少しずれてしまっただけで嫌になり、努力を続けることができないという状況に陥ってしまうのです。
本来、英語やダイエットなどは、数年単位の努力が必要です。
そのため、少し計画がずれたとしても辞めるより、また仕切り直した方が長期的に見てずっと良い結果を手にできると冷静に考えれば分かるはずです。
しかし、完璧主義の人は、完璧でないと納得できないために、途中で挫折してしまう傾向にあります。
このような完璧主義の人は、自分の性格を自覚した上で、完璧ではなく8割程度できればOKと考えるようにしましょう。
また、勉強の計画を立てる場合には、「予備日」のような日を設けて、余裕のある計画を立てることをおすすめします。
努力できない人の特徴②:完璧主義 | |
解決策 | ・余裕を持った目標を立てる(3-1.目標を具体的に書き出してみる) |
1-3.人と比較してやる気を失う
努力できない人の特徴として、人と比較する気持ちが強いということがあげられます。
他人と全く比較しないという人はいないと思いますが、比較する気持ちが強いと、まだ一歩も踏み出していない自分とすでに努力を重ねて結果を出している他人を比べてしまうのです。
すでに結果を出している他人と比べて、自分の小さな一歩が惨めに思えて、自信ややる気を無くして努力ができなくなってしまいます。
例えば、下記のように考えてしまうことはありませんか?
人と比較してやる気を失う事例
- すでにスタイルがいい人を見て、「あんな風になるのは無理」とダイエットを辞めてしまう
- 仕事ができる人を見て「才能があるから自分が何しても無駄」と努力を辞めてしまう
- 成績優秀な人を見て勉強する気がなくなってしまう
すごいと思う人も最初からそうだったのではなく、見えないところで努力して結果を掴んでいることがほとんどでしょう。
人と比較する気持ちが強くて努力できない人は、「あんな風になるのは無理」ではなく、「あの人のようになりたい」とモチベーションに変えるよう工夫するか、ネガティブな感情が湧いてくる余地をなくすため、努力を習慣化してしまうことがおすすめです。
努力できない人の特徴③:人と比較してやる気を失う | |
解決策 | ・憧れの人をモチベーションに変える |
1-4.すぐに結果を求めてしまう
すぐに結果を求めてしまうというというのも、努力できない人の特徴のひとつです。
確かに努力というのは努力自体を目的としているわけではなく、何か目的があり、結果を出すためにするものです。
しかし、結果を求める気持ちが強すぎると、少し努力して思った結果が出なかった時に「期待していた結果と違う」と理想と現実のギャップにストレスを感じ、すぐに投げ出してしまうのです。
冷静に考えれば分かることですが、努力してすぐに結果が出るということはほとんどないでしょう。
筋トレや勉強、仕事のスキルアップにしても、日々コツコツと長期的に積み上げて、はじめて他人と差をつけられるような大きな成果が出てくるものです。
すぐに結果を求めて努力できな事例としては下記のようなものがあげられます。
すぐに結果を求めて努力できない事例
- 1週間筋トレを続けたが、体重が全く減っていなかったので辞めてしまった
- YouTubeをはじめてすぐに登録者数が増えると思ったが全然増えなかったので辞めてしまった
- ピアノを趣味ではじめたがすぐにうまくならなかったので辞めてしまった
すぐに結果が出ることを求めすぎると、長期間の努力ができなくなってしまい、全てが中途半端になってしまいます。
そのため、まずは、努力してすぐに結果が出ることを期待しすぎている自分を認識し、過程を楽しむ工夫をしたり、結果に関しては長い目で見ていくようにしたりしましょう。
また、大きな理想を追い求めすぎずスモールステップを設定して、小さな達成感を感じるようにすると良いでしょう。
努力できない人の特徴④:すぐに結果を求めてしまう | |
解決策 | ・努力自体を楽しむ工夫をする(3-4.報酬を用意する、3-5.ゲーム感覚で実行する) |
1-5.本当にやりたいことではない
努力できないと悩む人の中には、本当にやりたいことではない事柄に取り組んでいる人もいます。
例えば、誰かから強制されたことや世間的に良いとされていることに関して、努力しようとしても、自分が納得していなければ、努力が難しいのは当然のことです。
本当にやりたいことではないために努力できない事例は下記のようなものです。
本当にやりたいことではないために努力できない事例
- 稼げる資格と聞いて勉強をはじめたが興味がなくて努力が続かなかった
- SNSでの集客がいいと聞いて実行したが向いていなくて辞めた
- 流行っているのでヨガをはじめたが、楽しくなくて辞めてしまった
会社や学校などで強制されている「やるべきこと」である場合には、やらざるを得ないこともあるでしょう。
しかし、そうでなければ、本当にやりたいことではない事柄に対して時間や労力を割くのは得策ではないと言えます。「間違った努力」と言い換えても良いでしょう。
そのため、自分にとってどうしても興味が持てないこと、集中できないことであれば、思い切って努力の対象を変えることをおすすめします。
努力の対象を何度変えても努力ができないようであれば、前項までで解説してきた理由があるはずです。
努力できない人の特徴⑤:本当にやりたいことではない | |
解決策 | ・努力する対象を変えてみる |
2.努力は才能?努力できない特性を持つ人とは
実は「努力ができない」と悩む人の中には、発達障害や精神疾患のために努力ができなかったり、もともと努力が苦手な脳を持っていたりするパターンがあります。
本人の資質であるために、無理に努力しようとしても難しいのが現実です。
努力できない特性を持つ下記のパターンについて解説していきます。
・「努力が苦手な脳」を持つ場合
・発達障害などを持つ場合
2-1.『努力が苦手な脳』を持つ人がいる
ヴァンダービルト大学の研究チームによる実験によると、『努力が苦手な脳』を持つ人がいる可能性が示唆されています。
上記の実験では、「成功したら報酬を与える」と伝えた上で、「21秒間でボタンを100回、小指で押す」という作業を被験者にさせていますが、最後まで作業を続けられた人とそうでない人の間の脳波に違いがでたそうです。
「21秒間でボタンを100回、小指で押す」という作業を達成できなかった人、すなわち「努力が苦手な人」は、「島皮質」と呼ばれる損得勘定を計算する箇所が活性化したそうです。
つまり、努力しようとしても「この作業が何になるの?」「意味あるの?」という強い気持ちが湧いてしまうために、努力ができないのです。
このように、「努力ができない」と悩んでいる人の中には、元々「努力をするのに向いていない脳」を持つ人がいるということが、当該実験では示唆されています。
とはいえ、25人という少人数での実験で得られた結果であるため、今後の論文で違う結果が出る可能性もあるので、あまり深刻に捉えすぎる必要はないでしょう。
また、「努力をするのに向いていない脳」を持っていたとしても、工夫することで、努力を継続させたり、結果を残したりすることは可能です。
そこで、このような脳を持っているからと諦めるのではなく、3章「3.努力できない人が自然と努力できるようになる方法8個」で紹介するような方法を試すことで、努力できない自分を変えていってくださいね。
2-2.発達障害などを持つ場合
発達障害や精神疾患を持っているために、努力できない可能性があります。
例えば、ADHD(注意欠如・多動症/注意欠如・多動性障害)などの発達障害の人は、物事に集中するのがそもそも難しいという性質を持っていると言われています。
また、うつ病などの傾向がある場合、モチベーションを維持するのが難しく、努力できない自分を責めて、さらにうつ病が悪化してしまうということもあります。
そのため、この場合には、「努力できない」自分を責めたり、無理に頑張ろうとするのではなく、専門家へ相談し根本原因を改善することを考えなければなりません。
【ADHDやうつ病の一般的な特徴】
ADHD | うつ病 |
・年齢と比べて不注意な面がある | ・慢性的に落ち込みが続いている |
※必ず専門家の診断を受けた上で、判断するようにしてください
3.努力できない人が自然と努力できるようになる方法9個
努力できない人が自然と努力できるようになる方法について解説していきます。
実は「努力できる」「努力できない」というのは、根性や意志力の強さがポイントなのではなく、どれだけ工夫して努力しやすい状態を作り上げているかどうかが大切なのです。
努力できる人は、根性や意志力で頑張れているわけではなく、自分が自然に努力できるような方法を知っているのです。
そこで、本章では、努力できない人が自然と努力できるようになる下記8つの方法について紹介していきます。
・目標を具体的に書き出す
・5分だけ頑張る
・if-thenルールを使ってみよう
・報酬を用意する
・ゲーム感覚で実行する
・一緒に頑張る仲間を作る
・コーチやメンターをつける
・環境を整える
・みんチャレを使って習慣化する
3-1.目標を具体的に書き出す
努力できる人になるための第一歩として、目標を具体的に書き出すことからはじめてみましょう!
目標を書き出すことの大切さについては、自己啓発本をはじめとして色々なところで目にすると思いますが、実際に目標を書き出すことで成功率が上がったという実験が多く存在するのです。
例えば、ドミニカ大学のGail Mathews博士の研究によると、目標を書くことで、書かない場合と比べて達成率が44%上がったという有名な研究があります。他にも、同様の結果をもたらした研究は多くあり、「目標を書くことが努力を続けられることにつながる」というのは、科学的に証明されていると言えます。
また、ダイエットでも英語の勉強でも、まずは、何キロ痩せたいのか、どんな体型になりたいのか、英語をどれくらい話せるようになりたいのかを明らかにしなければ、どう努力していいのかも見えてこないです。
そこで、頭の中を整理し、下記のポイントを押さえた上で目標を具体的に書き出し、さらに、目標に向けてどのように行動するのかも書き出してみましょう。
目標設定のコツ
- 自分にとって納得できる目標を作る
(TOEICを取得しようと勉強をはじめたが、「自分は本当に英語ができるようになりたいのか?」など途中で迷わないよう、自分の価値観に沿った納得できる目標を立てる) - 目標はなるべく具体的に設定する
例:×痩せて綺麗になる
◯3ヶ月で3キロ痩せる - 目標を達成するために何をするか具体的に考える
例:1日1700Cal以内に抑える、休日の朝2時間を英語の勉強に当てる、など
また、大きな目標だけでなく、小さな目標を立てることでこまめに達成感を感じるようにすると、成功体験につながり「どうせ自分は努力しても無駄」という気持ちを持っている人も、努力に対してポジティブな気持ちを持てるようになるでしょう。
例:3ヶ月で3キロ痩せる→1ヶ月で1キロ痩せる
完璧主義が強く努力を放棄してしまう人は、なるべく余裕のある目標設定にすることや、「忙しい日は15分単語をやるだけでOK」のような最低限の目標も同時に立てておくと挫折しにくいです。
3-2.5分だけ頑張る
「努力できない」という人は、まずは5分だけ頑張るということを意識してみましょう。
目標やそれに向けた行動を決めたとしても、「今日は勉強するのが面倒くさいな」「ジムに行きたくないな」など、つい面倒くさくなってしまうのが人間というものです。
行動する前に色々と考えれば考えるほどに行動に移せなくなってしまうのはよくあることです。脳は楽をしようとする性質があるために、当然のこととも言えます。
そこで、やる気が出ないという日には、「作業興奮」を利用することをおすすめします。
「作業興奮」とは、心理学者のクレペリンが発見した、ごちゃごちゃ考えずに作業をはじめてしまうことで脳の側坐核が刺激を受けて、やる気ホルモンが分泌されるというものです。
例えば、下記のように、「5分だけ頑張る」のであれば、大きなプレッシャーもなく行動に移せると思いませんか?
・今日は英語の勉強をする気が起きない→本を開いて5分だけ読もう
・ジムに行く気が起きない→ストレッチを5分だけしよう
・家の片付けをする気が起きない→5分だけ物を捨てよう
実際のところ、ジムで筋トレをすることよりも、ジムに行くための準備をすることの方が難しく、10個英単語を覚えた後に次の20個に移るより、テキストを開くまでの方が精神力が必要です。
そこで、0から1へ移行するステップをなるべく楽に運べるように「5分だけやる」と脳を騙してみましょう。行動をはじめてしまえば、あとは「作業興奮」という作用が働き、勝手にやる気が高まって努力を続けられます。
3-3.If-thenルールを使ってみよう
if-thenルールとは、心理学者のピーター・ゴルヴィツァーによって研究された目標達成のための計画術で、これを使うことによって目標達成率が倍以上になるという研究結果もあります。
「if-thenルール」は、「もしAが起こったらBを行う」というルールを決めるというものです。具体的には、下記のようなルールのことを指します。
①目標:TOEICで800点以上取得したい
if-thenルール例
・電車に乗ったら単語帳を開く
・朝食を食べ終えたら英語のテキストを開く
・寝る前に英語のラジオを流す
②目標:2ヶ月で2キロ痩せたい
if-thenルール例
・毎週土曜日の朝はジムに行く
・前日食べ過ぎたら次の日の朝食はプロテインだけにする
・通勤時には階段を使う
あらかじめ「もしAが起こったらBを行う」と決めておくことで、大きな意志力を使わずとも行動ができるようになります。
前項の「5分だけ頑張る」と同様、努力を継続させるためには、なるべくモチベーションや意志力といった精神力に頼らないことが大切です。
3-4.報酬を用意する
努力できるようになるため、報酬を用意するのも効果的です。報酬を用意すると脳からはドーパミンというホルモンが分泌され、行動促進につながります。
例えば、下記の例のように報酬を用意してみてはいかがでしょうか。
・1ヶ月英語の勉強を続けられたら、外食で美味しいものを食べる
・1ヶ月ダイエットが継続できたら欲しい洋服を購入する
・資格試験に合格したら自分に旅行をプレゼントする
ポイントとしては、「ダイエットが継続できたら食べ放題に行く」というように目標と報酬が相反する形にならないような報酬を作ることです。
3-5.ゲーム感覚で実行する
努力ができるようになる方法として、ゲーム感覚で実行するということも効果的です。
なぜなら、努力できないという人の中には、「努力は辛くて苦しいもの」と考えている人が一定数いるからです。
そこで、「努力=楽しいもの」にするために、ゲームのような楽しさを取り入れる工夫をすることで、努力を厭わなくなります。
ゲームの要素として大切なのは、「フィードバックを受ける」という点です。ゲームが楽しいのは、操作をしていく中で、レベルが上がったり、敵を倒して次のステージに進むといった、フィードバックが受けられ、私たちが達成感を感じられるからです。
つまり、楽しく努力ができるようになるために、努力に対して、フィードバックをもらう工夫をしてみましょう。
例えば、下記のようにフィードバックをもらうようにしてみてはいかがでしょうか。
努力をゲーム感覚で実行する事例
- ダイエットのため毎日友人に体重を報告して、フィードバックをもらう
- 英語の勉強に関して、仲間同士で進捗を報告しあって褒め合う
- 毎日読書をしたことをSNSで報告して「いいね」をもらう
ゲーム感覚で実行することは、脳の損得勘定を計算する箇所の活性化を押さえるために、「2-1.『努力が苦手な脳』を持つ人がいる」で紹介した「努力できない脳を持つ人」にも効果的と言われています。
3-6.一緒に頑張る仲間を作る
努力できない人は、一緒に頑張る仲間を作ってみるというのも効果的です。
人は、他人に対して良い面を見せようとする傾向があるため、それを利用して、仲間と励まし合いながらダイエットや英語勉強に取り組んでみましょう。
「達成できなかった人は1万円を支払う」などの罰ゲームを設定すると、さらにやらざるを得ない状況に自分を追い込むことができます。
例えば、ひすいこうたろう氏、菅野 一勢氏、柳田 厚志氏、著作の「世界一ふざけた夢の叶え方」では、3人で夢を描いてお互いに励まし合うことで、1年後に3人ともが大きな夢を叶えたことが記されています。
それだけ、仲間で励まし合いながらやることで、努力できる可能性が高くなるのでしょう。
仲間が見つからないようであれば、SNSなどで自分の行動目標を公言したり、同じ目標を持つ匿名の仲間と楽しく続ける習慣アプリ「みんチャレ」を使うのもおすすめです。
みんチャレについては3-9で詳しく説明しています。
3-7.コーチやメンターをつける
コーチやメンターをつけるのも、努力できない人におすすめしたい方法です。
例えば、「ジムに入会したけどめんどくさくて続かなそう」という人でも、パーソナルトレーナーをつけることで、格段にジムの継続率が上がります。
お金を払っているため「損したくない」という気持ちが働く上に、人と約束しているためにサボりにくくなるのです。
3-8.環境を整える
努力ができない人は、努力するための環境を整えてみることをおすすめします。
例えば、英語の勉強であれば、部屋に英語勉強をする場所を作ったり、カフェを英語勉強の場所にしたりするということです。
脳は場所と行動をリンクさせているために、英語勉強の場所に行くと、自然とやる気スイッチが入るのでおすすめです。
3-9.みんチャレを使って習慣化する
努力ができない人は、習慣化することをおすすめします。
習慣化とは、「やるか、やらないか」を考えることなく、面倒だと感じることもなく、勝手に身体が動いて自動的に行動できる状態になっていることです。
例えば毎朝勉強することを習慣化すれば、自然とやる気スイッチが入り、努力しなくても続けられるようになります。
そして、習慣化するためにおすすめなのが、同じ目標を持つ仲間とまし合いながら楽しく続ける三日坊主防止アプリ「みんチャレ」を使うことです。
みんチャレは専門家監修の元に作成されたアプリで、同じ目標を持つ人が5人1チームで習慣化にチャレンジします。
同じ目標を持つ人と毎日の頑張りや成果をチャットで報告し合うことで、モチベーションを上げて楽しく続けることができます。チームごとに具体的な目標を設定するため、3-1.目標を具体的に書き出す で紹介した具体的な目標を設定し、毎日目にすることができます。
また、同じ目標を持つ仲間を簡単に見つけることができるため、3-6.一緒に頑張る仲間を作る で触れているように、仲間で励まし合いながら楽しく取り組め、努力できる可能性が高くなるのでしょう。
みんチャレには勉強、ダイエット、運動、美容、勉強、仕事、など、様々な種類のチャレンジがあり、同じ目標を持つ仲間を簡単に見つけることができます。
チャレンジの一覧(左)、勉強チームのチャット画面(右)
チャレンジの例
- 1日7時間寝よう(睡眠をとるチャレンジ)
- 食事を記録して食習慣を改善しよう(食事記録チャレンジ)
- 毎日スクワット・プランク(トレーニングチャレンジ)
- 今年中にTOEIC800点を目指そう(勉強チャレンジ)
みんチャレではこれまで100万人を超えるユーザーがみんチャレで習慣化に取り組んでいます。
神奈川県と行った実証実験ではみんチャレを活用した糖尿病患者の目標歩数の達成率・平均歩数が2倍になったという結果も出ており、習慣化に効果があることも証明されています。
努力するのが難しいと感じていたら、同じ目標を持った仲間と一緒に習慣化にチャレンジしてみてはいかがでしょうか。
実際に「みんチャレ」を使って勉強を習慣化し、資格取得に成功された方にインタビューしていますので、以下の記事を参考にしてみてください。
4.努力できない人が成果を出すための4つの注意点
「努力できない」と悩んでいる人でも、努力できない理由を理解した上で、努力ができるようになる方法を学べば悩みは解消されるでしょう。
ただし、努力できない人が成果を出すためには下記4つの注意点を押さえておく必要があります。
・努力という言葉にとらわれない
・人に頼れることは頼ってしまう
・正しい努力をする
・自分に合った努力の方法を選ぶ
ひとつひとつ解説していきます。
4-1.努力という言葉にとらわれない
努力できない人が成果を出すには、努力という言葉にとらわれないことが大切です。
そもそも、努力というのは努力自体が目的ではなく、努力した先に得たい目的があるはずです。そのため、努力自体が目的になってしまっては意味がありません。
努力という言葉にとらわれず、目的達成のための効率良い方法があるのであれば、そちらを採用するべきです。なるべく、努力をしないで済むような工夫を凝らしてみましょう。
また、努力と言うと「辛い思いをして耐えること」「苦しいもの」といった印象が強いですが、努力を努力と思わないでやっている人もいます。
例えば、絵を描くのが好きで、ずっと絵を描いていたら漫画家になって成功したというような場合です。
周囲からすると努力しているように見えますが、本人は楽しくてやっていただけで、努力と意識していないことが多いでしょう。
このように、努力を努力と思わない「好きな分野」「勝てる分野」を見つけることが大切であることも押さえておきましょう。
4-2.人に頼れることは頼ってしまう
真面目な人は、「努力」を「なんでも自分で行うこと」と捉えてしまいがちですが、人に頼れることは頼ってしまいましょう。
自分が苦手な分野でも得意な人はいるため、自分で我慢して行うことが時間の無駄になってしまうことも多いです。
自分が取り掛かるべき分野でないことに関しては、「努力をしない努力」というのも必要になります。
4-3.正しい努力をする
せっかく努力をする方法を身につけても正しい努力をしなければ意味がありません。
例えば、筋肉をつけて痩せたいという目的を持っている人が、いくら有酸素運動を頑張ったとしても、筋肉はつきません。ちゃんとタンパク質を摂取して、ジムで筋トレをする必要があります。
このように、「自分の行動は結果を得るための正しい努力なのか?」ということを常に考えながら、その時できる正しい努力をするよう心がけましょう。
4-4.自分に合った努力の方法を選ぶ
本記事では、なるべく科学的根拠の高い努力術を紹介していますが、科学的根拠があると言えど「傾向」でしかなく、人によって合う合わないがあるため、自分に合った努力術を見つけることが大切です。
ひとつの努力術を試してみてうまくいかなかったからといってすぐ諦めるのではなく、他の方法を試してみることをおすすめします。
5.努力できない状態が続いたらどうなってしまうのか
「努力できない」と悩む人がずっと努力できないままでいると、下記のような状況になってしまいます。
・自信がなくなる
・理想を叶えられない
・将来的に後悔する
上記のような状況に陥らないためにも、努力のための行動をすぐにはじめましょう!
5-1.自信がなくなる
努力ができない状況が続くと、自分に対して自信がなくなります。
努力ができる人は、努力によって目標を次々と達成していき、頑張れる自分、努力できる自分が好きになり、自信が生まれます。新しい物事にチャレンジする時も、「私ならできるはず」と一歩踏み出すことができるでしょう。
しかし、努力ができない人は、努力できない自分を好きになれず、自信がなくなり、あらゆるチャレンジを避けてしまうかもしれません。また、自分に自信がないと、ネガティブな思考に支配されたり、人間関係の構築がうまくいかなかったりなど、色々な問題につながっていきます。
自分に自信を持って人生を送るためにも、努力できる人になりましょう。
5-2.理想を叶えられない
努力できない状況が続くと、自分の理想を叶えることはできません。
多くの人が、「こんな風になったらいいのにな」という理想の人生を思い描いていることでしょう。
例えば、「海外で働いて、素敵なパートナーを見つけ、落ち着いた内面の人になりたい」のような理想のことです。
確かに、上記の理想を叶えることは簡単ではありません。コツコツと英語の勉強を行い、仕事に集中して結果を出し、素敵なパートナーに見合うように自分に磨き上げ、人間性も高めなければならないからです。
ただ、努力ができる人は、ひとつひとつ取り掛かり、行動を続けて理想の人生を掴んでいます。人知れず努力を続け、満足のいく人生を歩んでいるのです。
一方で、「英語の勉強が続かない」「ダイエットが続かない」「仕事のスキルアップの勉強が続かない」など努力できない人は、理想を叶えることは難しいでしょう。
自分の人生を有意義で満足のいくものにするために、努力できる人になりましょう。
5-3.将来的に後悔することになる
前項までで見てきた「自信がなくなる」「理想を叶えられない」状況を自分で作り上げてしまったとしたら、将来的に後悔することになるでしょう。
「あの時もっと自分に自信を持てていたら、〜にチャレンジできたのに」「あの時、もう一踏ん張り努力していれば、〜が達成できたのに」と後から後悔することになってしまいます。
特に、年齢を重ねれば重ねるほど、努力し続けてきた人とそうでない人との差は広がっていくでしょう。
そのような事態にならないよう、今日から努力するための行動をはじめることをおすすめします。
6.まとめ
本記事では、
・努力できない人の特徴
・努力は才能?努力できない特性を持つ人とは?
・努力できない人が自然と努力できるようになる方法
・努力できない人が成果を出すための注意点
について、詳しく解説しました。
努力できない人の特徴としては、下記の5つがあげられます。
・『努力しても意味がない』という思い込みがある
・完璧主義
・人と比較してやる気を失う
・すぐに結果を求めてしまう
・本当にやりたいことではない
それぞれのタイプの人ごとに解決法があるので、ぜひ確認してみてくださいね。
努力できない人が自然と努力できるようになる方法は、下記の通りです。
・目標を具体的に書き出す
・5分だけ頑張る
・if-thenルールを使ってみよう
・報酬を用意する
・ゲーム感覚で実行する
・一緒に頑張る仲間を作る
・コーチやメンターをつける
・環境を整える
・みんチャレを使って習慣化する
本記事を読むことで、自分が努力できない理由を理解し、努力できる人になるための行動をはじめてもらえたなら幸いです。
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