「ダイエットのために水を飲むと良いと聞いたけど、本当なのかな?」
「水ダイエットの正しいやり方を知りたい!」
こんな風にお考えではありませんか?
実際に、ダイエットを効率よく進めるためにはお水を適切に摂取することが大切です。
しかし「食事の代わりに水だけで済ませる」「夜にまとめて飲む」というような間違ったやり方をすると、健康的に痩せられなかったり、効果がうまく出なかったりしてしまいます。
そんな風に「せっかく頑張っているのに痩せない…」という事態に陥らないよう、この記事では水とダイエットについて詳しく知りたい人に向けて、以下の内容を解説していきます。
この記事でわかること
- 水ダイエットの6つの効果
- 水ダイエットの正しいやり方4つ
- 水ダイエットの4つの注意点
- 水ダイエットでよくあるQ&A
まずは「水はなぜダイエットに良いのか?」という点について明らかにしてから、正しいやり方を解説しますので、納得感を持って具体的なとり入れ方を学ぶことができます。
さらに、実際に開始する前に知っておくべき注意点や、よくあるQ&Aについても一通りお伝えします。
そのため、この記事を最後までお読みいただければ、失敗することなくダイエットを進めていけるようになりますよ。
早速見ていきましょう。
1. 水ダイエットの6つの効果
最初にお伝えするのは「水を飲むとなぜダイエット効果が期待できるのか」という点です。
何事も、理由がわからないままやり方を教えられるだけでは、行動に移そうというモチベーションを維持することができず失敗することが多いもの。
そのためこの章では、水を飲むことによるダイエット効果について正しく理解して頂けるように「水ダイエットの効果」を紹介していきます。
具体的に期待できるのは、以下の6つの効果です。
水ダイエットの6つの効果
- 自然と食べ過ぎを抑制できる
- 便通がよくなる
- むくみを予防できる
- 代謝をスムーズにする
- 食後血糖値の急上昇を抑制する可能性がある
- エネルギー消費量が増える
水を飲むことにどんな効果があるのかを詳しく知ることで、ダイエットをスムーズに進めるための気持ち作りをしていきましょう。
1-1. 自然と食べ過ぎを抑制できる
水を飲むことによる効果の1つ目は、ダイエットの大敵である「食べ過ぎ」を抑制できるという点です。
ダイエット中に「お腹がぺこぺこの状態で食事を始めたら、つい食べ過ぎてしまった…」という経験はありませんか?
人には生存本能があるため、胃が空っぽの状態では「とにかく食事を詰め込みたい!」という気持ちになってしまうものです。
しかし、空腹のまま食事を始めるのではなく、最初にコップ1杯程度の水を飲んでおくと、その分胃が落ち着きます。
そうすると空腹感が減り、食べ過ぎを自然と防止できるのです。
1-2. 便通がよくなる
水に期待できる効果の2つ目は「便通がよくなる」という点です。
ダイエット中に便秘になると、以下のような悪影響が生じてしまいます。
便秘による悪影響
- 腸内でガスが増えてお腹が張り、太って見える
- エネルギー代謝が落ちて痩せにくくなる
便秘によって腸内に食べ物のカスが溜まると、腸内細菌は頑張ってそれらを分解しようと働きます。
しかし、腸内細菌は食べ物を分解するときにガスを発生するものなので、便秘で腸内に食べカスが残っていればいるほど、通常よりも多くのガスが腸内に増えることになります。
そうすると、脂肪が増えていなくても「増えて溜まったガスによってポッコリお腹がへこまない」という事態を招いてしまうのです。
さらに、便秘になると腸内で悪玉菌が有害物質を発生させてしまいます。
すると、身体は「有害なものを排除しよう」と動くことになるのですが、それによって「本来の働きであるエネルギー代謝が落ちる」ことで痩せにくくなってしまうともいわれています。
便秘になるとこのような悪影響があるため、ダイエット中には特に避けていきたいものですよね。
このような便秘を解消するために役立つ方法のひとつとしてまず行うべきなのが、「水を飲む」という方法なのです。
通常、便は水を吸ってやわらかくなることで、スムーズに体外へ排出されやすくなります。しかし、便の水分が不足していると、硬くなってしまうため腸内を移動しにくくなってしまいます。
そのため、水分をしっかりとって便をやわらかくしてあげると、便秘解消に役立つのです。
またそれだけでなく、起床時に冷たい水をコップ1杯程度飲むと、腸が刺激されて便意を生じやすくなります。
こういった効果が期待できるため、水を飲んで便秘を予防することは、ダイエットにも有効だといえるでしょう。
1-3. むくみを予防できる
便秘と同じようにダイエット中に避けたいものとして「むくみ」があります。
むくみとは、体内に余分な水分が溜まってしまった状態のこと。むくみがひどいと、その分顔や脚がパンパンに張ってしまうので、太っているように見えてしまいます。
水を飲むことは、そんなむくみの予防にも重要です。
むくんでいるときは「水が溜まっているから水をあまり飲まないようにしよう」と考えて水分摂取を控える人もいるかもしれません。
しかし、実はそれは逆効果になることもあります。というのは、体は水分不足を感じると、今体内にある水を溜め込もうとしてしまうからなのです。
つまり、むくんでいるときこそしっかりと水を飲み、体液を循環させてあげることが大切だといえるでしょう。
もちろん過剰に摂取してはいけませんが、適度に水を飲んで水分不足を防止することで、むくみの解消を目指すことができるのです。
1-4. 代謝をスムーズにする
水には「栄養素が代謝される場になる」「代謝に必要な物質を体内に運搬する」という役割があります。
つまり、水の不足を防止することで、血流が滞るのを避けられたり、老廃物の排出や代謝に必要な物質の移動が体内できちんと行われるようになったりするため、代謝がスムーズに進むと考えられるのです。
せっかく食事制限や運動を頑張ったとしても、脂肪燃焼や筋肉合成などの代謝が滞ってしまうと、「頑張っている割には脂肪が減らない」という残念な事態を招いてしまうかもしれません。
そんな状況に陥るのを防止してくれるという点も、水に期待できる効果の内の1つなのです。
1-5. 食後血糖値の急上昇を抑制する可能性がある
5つ目に期待できる効果は「食後血糖値の急上昇を抑制する可能性がある」というものです。
どういうことかというと、食事の前に水をたっぷり飲むとその分血液が希釈されるため、食後の血糖の急上昇を抑制できるのではないか、と考えられているのです。
実際に、イギリスの大学の研究者の発表によると「1日3回、食事の30分前に水を500ml飲む」というルールを守ったグループは、3ヵ月で4.3kgの体重に成功したのだそうです。
食事の前に500mlもの量の水を飲むのはやや大変ですが、実際に減量に成功したという例もあるので、一定の効果は期待できるのではないでしょうか。
1-6. エネルギー消費量が増える
水を飲むことで期待できる効果として最後にお伝えするのは「エネルギー消費量が増える」というものです。
水を飲むと体内が適度に冷やされることになります。
そうすると、その分体は「下がった体温を上げなくては!」と熱を発生させるので、その分エネルギーが消費されて代謝が高まると考えられています。
もちろん、水を飲むだけで消費できるエネルギーはそこまで大した量ではなく、1.5リットルの水を飲んでも増える消費エネルギーは50kcal程度ではないかといわれています。
そのため過剰に期待するのはいけませんが、こんな効果も期待できるということを心に留めておくのは良いでしょう。
2. 水ダイエットの正しいやり方4つ
水を飲むことで期待できるダイエット効果については、しっかりご理解いただけたのではないかと思います。
そこで次は「具体的にどのように水をとり入れれば良いのか」という点について解説していきます。
「水を飲むだけ」と聞くと簡単なことのように感じますが、飲む量やタイミング、種類などを間違えると減量がうまく進まなくなることも考えられます。
「水ダイエットの正しいやり方」として知っておくべきことは以下の4つです。
水ダイエットの正しいやり方
- 1日に飲む水の量は2〜1.5Lを目安にする
- 150~200mlずつ小分けに飲む
- 常温の水か白湯を飲むようにする
- 水の種類に気を付ける
ダイエットをスムーズに進めるためのやり方を詳しく知ることで、早速行動に移せるようにしていきましょう。
2-1. 1日に飲む水の量は1.2〜1.5Lを目安にする
最初に知っておくべきポイントは、1日に飲むべき水の量です。
成人の場合、飲み水から摂取する量は1日「1.2〜1.5L」くらいを目安とすると良いでしょう。
成人が1日に必要とする水分は約2.5Lですが、そのうちの1Lは食事から、0.3Lは体内で作ることができます。そのため、残りの1.2Lは飲み物から摂取する必要があるのです。
ただし、人体に必要な水分の量は体格や活動量などによって異なります。そのため、体重が重い人やたくさん動いた日はよりたくさん飲む必要があります。
そのため、最低ラインを1.2Lとし、大体1.5L程度の水分摂取を意識していくと良いでしょう。
2-2. 150~200mlずつ小分けに飲む
1日に飲むべき水の量がわかったら、次はその飲み方を確認していきましょう。
水を一度に大量に摂取しても、余分な分は尿などで体外へ出ていってしまいます。
そのため、1回あたり150〜200mlを6〜8回に分けて飲むようにしましょう。
飲むタイミングのイメージは以下の通りです。
水を飲むタイミングのイメージ
- 起床後すぐ1杯
- 朝食中に1杯
- 昼食前と食事中で1杯
- 間食タイムに1杯
- 夕食前と食事中で1杯
- 入浴前に1杯
- 入浴後に1杯
- 就寝前に1杯
上記のタイミング以外でも、移動中や作業中などには常に手元に水分を置き、意識的に水の摂取を行っていきましょう。
特に入浴前後や運動前後には体から水分が失われやすいので、積極的な水分補給が重要です。
水を小分けに飲むことで常にお腹が満たされた状態になり、空腹感が紛れます。
またそれによって代謝がスムーズになる効果も期待できるので、「まとめて飲めばいいや」ではなく「常に小分けに飲む」ということを意識していきましょう。
2-3. 常温の水か白湯を飲むようにする
水の温度は、氷でキンキンに冷やした冷水よりも、常温程度にするのがおすすめです。冬場などは白湯(水を沸騰させたもの)にするのも良いでしょう。
便秘解消を目的とする場合であれば、前半でお伝えしたように「腸に適度な刺激を与える」ために冷水を起床後に飲むのはおすすめです。
ただしそうでない場合は、いたずらに冷水ばかりを摂取してしまうと、内臓が冷えて体温が下がり、逆に代謝を落ちるということも考えられます。
そのため、基本的には常温のお水か白湯を選ぶようにしていきましょう。
2-4. 水の種類に気を付ける
飲む水の種類は、水道水でも、浄水器で濾過したものでも、買ってきたミネラルウォーターでも、何でも構いません。
ご自身が無理なく入手できて、日常的に飲みやすいものを選ぶと良いでしょう。
ただし、便秘が気になる人には「軟水」よりも「硬水」がよりおすすめです。
この2つの違いは以下の通りです。
「軟水」と「硬水」の違い
- 軟水とは
ミネラル成分(マグネシウムやカルシウム)の含有量が少ない水。クセがなく飲みやすい。日本ではほとんどの地域の水が軟水。
- 硬水とは
ミネラル成分(マグネシウムやカルシウム)の含有量が多いという特徴がある。和食の調理に使用するのにはあまり適さない。ヨーロッパの水はほとんどが硬水。
上記のように、硬水にはマグネシウムが豊富に含まれているという特徴があります。
マグネシウムは、体内で水を集めやすい物質に変化することで、便の水分量を増やしてやわらかくする性質を持っています。そのため便秘薬にも使われています。
そのため、便秘気味の人はいつも飲む水を硬水に変えると、便通改善が期待できるでしょう。不足しがちなカルシウムを摂取できるというメリットもあります。
ただし日本では多くの地域の水道水が軟水ですので、硬水を飲みたいときはペットボトルで売られているものを購入すると良いでしょう。
しかし、硬水はミネラルが豊富に含まれている分、味に特徴があり「ちょっと苦手かも」と思う人もいます。
そんなときは無理して硬水を選ばず、自分の飲みやすいものを選ぶようにしましょう。
ただの水を飲むのが苦手な場合は、ハーブや少量のレモン汁などを入れて香りや味にアクセントをつけると気分が変わりますよ。
ただし、シロップや蜂蜜などの糖分を含むものを入れるのは避けましょう。甘い飲み物をたくさん飲むとカロリーオーバーを招きやすくなるためです。
また、同じ水の中で「炭酸水はどうなの?」という疑問を持つ人もいるかもしれません。
炭酸水は普通の水と同じように0kcalなので、飲んでも摂取カロリーが増える恐れはありません。
ただし、食前に少量(100~150mlほど)の炭酸水を飲むと、炭酸が胃腸を刺激することで食欲を増進させてしまうといわれているので注意が必要です。
そのため食事の前に飲む場合は、その後必要以上に食べ過ぎないように注意すると良いでしょう。事前に「今日はこれだけ食べる」という量を決めておいて、それ以上食べないようにするという方法がおすすめです。
また飲み過ぎてしまうと、炭酸で腸が刺激されて下痢を引き起こしたり、体内にガスが増えてげっぷやおならが出やすくなったりする恐れもあります。
そのため、基本的には普通のお水を選ぶようにし、間食代わりに炭酸水を飲んで刺激を楽しむ、という風に飲み分けると良いのではないでしょうか。
3. 水ダイエットの4つの注意点
ダイエットをスムーズに進めるために水を飲むときの正しい方法については、ご理解いただけたのではないかと思います。
しかし、ここですぐに「水ダイエット開始だ!」を見切り発車してはいけません。
なぜかというと、事前に注意点を知らずにやみくもに始めてしまうと、失敗するリスクが高くなるからです。
そこでこの章では、始める前に知っておきたい注意点として4つのポイントを解説していきます。
水ダイエットの4つの注意点
- 水を飲みすぎると健康を害することもある
- バランスの良い食事や適度な運動も実施することが重要
- 同じ水分でも糖分を含むものはNG
- 短期的な効果を期待し過ぎない
どんな注意点があるのか把握しておくことで「せっかく頑張ったのにうまくいかなかった…」という事態に陥るのを避けることができます。
早速確認していきましょう。
3-1. 水を飲みすぎると健康を害することもある
「過ぎたるは及ばざるがごとし」ということわざがあるように、何事もやり過ぎには注意が必要です。
水自体は健康に悪いものではありませんが、飲み過ぎると健康を害する恐れもあるので、過剰摂取にはくれぐれも注意しましょう。
具体的には、腎臓が処理できる以上の量の水を摂取すると、体内のナトリウム濃度が低下して以下のような症状が出る可能性があります。
水の飲みすぎによって生じる症状の例
- 疲れを感じやすくなる
- 手足がしびれる
- 頭痛
- 吐き気を感じる
- けいれん
- 呼吸困難
もちろん「健康な人が少しだけ飲み過ぎた」という程度であれば、急に重症になることはそこまで多くないとされています。
しかし、毎日続けて数リットルを超す大量の水を飲んでいると、このような症状(低ナトリウム血症)を生じる危険性もあるため、気を付けるようにしましょう。
3-2. バランスの良い食事や適度な運動も実施することが重要
2つ目の注意点は「バランスの良い食事や適度な運動も実施することが重要である」という点です。
ダイエットの基本はあくまでも「消費エネルギー」よりも「摂取エネルギー」のほうが低い状態を作っていくこと。
そのため、食事調整や運動をせずに水だけをひたすら飲んでいても、うまく痩せることは難しいでしょう。
だからといって「摂取エネルギーを減らすために食事を抜いて水だけで過ごす」というのも、もちろんNGです。
健康的に痩せるためには、食事の栄養バランスを整えた上で適度な運動に取り組み「消費エネルギー>摂取エネルギー」の状態を作っていくのが大切です。
そこで、どのような食事調整や運動をすると痩せるために効果的なのか、について順番にお伝えしていきます。
①ダイエット中の食事のポイント
ダイエット中に意識していきたい食事のポイントは以下の通りです。
ダイエット中の
食事のとり方のポイント
- カロリー制限は適度に
- PFCバランスを考えた食事を摂る
- 不足しがちな栄養を意識する
- 食べる順番を守る
- GI値を考慮して食べる
- 「早食い」や「ながら食べ」をしない
- こまめに水分を摂る
- 甘い飲み物を飲まない
第一に、痩せるためには「エネルギーを摂取し過ぎないようにする」ことはもちろん大切なのですが、かといって極端な食事制限をするのもよくありません。
無理をするとストレスから反動で食べ過ぎてしまい、リバウンドを招くことがあるためです。
また、極端な制限で栄養が不足すると筋肉が分解されて逆に代謝が落ちるリスクもあるので、最低でも基礎代謝量分のエネルギーは摂取してください。
基礎代謝量の目安は、20~40代の男性なら1,520~1,530kcal、女性なら1,110~1,150kcalくらいですので、それを下回らないように注意することが大切です。
さらに、自分の目標摂取カロリーやPFCバランスの目安を知り、その範囲内で食事をしていくことも重要です。
PFCバランスとは、食事におけるタンパク質・脂質・糖質のバランスのことを指します。20~40代の人の目安は以下の通りです。
計算方法については以下の記事でお伝えしておりますので、より詳しく知りたい方はこちらをご覧ください。
PFCバランスの次に気を付けたいのが食事の質です。
PFCバランスが整っていても、野菜や海藻類などが不足していればビタミンやミネラル、食物繊維が不足してしまいます。
そうすると脂肪燃焼や筋肉合成などの代謝がスムーズに進まなくなってしまうことも考えられますので、色々な食材をバランスよく食べることを意識しましょう。
さらに、3食時間を決めて食べるようにすることも効率よく痩せるためには有効です。
体内時計と栄養摂取の関係を研究する「時間栄養学」によると、朝は7時から8時、昼は12時から13時、夜は18時から19時に食べるとダイエットに理想的とされています。
時間だけでなく食べる順番も重要です。「野菜類(食物繊維)→たんぱく質→炭水化物」の順を意識するようにしていきましょう。
食事の最初に食物繊維やたんぱく質を摂取すると血糖値の急上昇を防止することができ、余分な脂肪蓄積を抑えられるからです。
②ダイエット中の運動のポイント
ダイエット中に意識したい運動のポイントは以下の通りです。
ダイエット中の運動のポイント
- 有酸素運動で体脂肪を燃やす
- 無酸素運動(筋トレ)で基礎代謝を増やす
有酸素運動とは、ウォーキングやジョギングなどの息が弾まない程度の運動のことです。体を動かす際に、エネルギー源として脂肪を使用するという特徴があります。
そのため、一定時間(30分~1時間程度)継続して実施すると、脂肪を減らす効果があるのです。
しかしそれだけでなく、無酸素運動(筋トレ)を行うことも重要です。
筋トレによって筋肉を増やすと、基礎代謝量が増えるため痩せやすい体を作っていくことができるためです。
上記でお伝えした内容は、以下の記事でさらに詳しく解説しておりますので、詳しく知りたい人はこちらをご覧ください。
3-3. 同じ水分でも糖分を含むものはNG
3つ目の注意点は、「同じ水分でも糖分を含むものはNG」ということです。
糖分がたっぷり入った甘い飲み物を日常的に飲んでいると、カロリーオーバーを招きやすくなってしまいます。
そのため、あくまでも無糖のものから水分摂取することを心がけましょう。
無糖であれば、緑茶や紅茶、ブラックコーヒーなどをとり入れても構いません。
ただしお茶やコーヒーに含まれている「カフェイン」には利尿作用があるため、そればかり飲んでいると尿として水分がどんどん出ていってしまい、逆に脱水気味になる恐れがあります。
そのため基本的には、普通のお水や麦茶、ハーブティーなどの「カフェインも糖分も含まない飲み物」をメインにしましょう。
「どんなお茶なら代用できるのか」「代用できない飲み物にはどんなものがあるのか」という点については、この後の「4-1.お茶で代用してもいい?」で詳しく解説します。
3-4. 短期的な効果を期待し過ぎない
最後の注意点は「短期的な効果を期待し過ぎない」という点です。
ダイエットを成功させるための重要なポイントは「良い習慣を定着させること」。そのためには、まずは「こまめに水を飲む」という習慣を、とにかく継続することが大切です。
もしも自分が期待していたほどすぐに体重が減らなかったとしても、少なくとも1ヵ月は続けるようにしましょう。
「効果が出ないから」といって、途中でお菓子をヤケ食いしたり、運動をやめたりしてしまうと、どのようなダイエットでもうまくいかなくなってしまいます。
しかし、「自分一人ではどうにも習慣化が難しい」「ダイエットはいつも三日坊主になりがち」と悩んでいる人もいると思います。
そんな人におすすめなのが、習慣化したい行動の定着をサポートしてくれるスマホアプリ「みんチャレ」です。
このアプリでは、5人1組のチームで習慣化に取り組むことができます。具体的にできることは以下の通りです。
三日坊主防止アプリ
「みんチャレ」でできること
- 自分の好きなグループを選び、既に良い習慣を身につけている人や、これから身につけたい人と一緒に頑張ることができる
- グループ内のチャットに証拠写真を送り、スタンプなどで互いに励まし合うことができる
- 記録を忘れているとアラームで教えてくれる
実際に「ひとりで頑張る場合」と比べると、みんチャレを使うだけで習慣化達成率は8倍にも向上することもわかっています(21日間継続率で比較)。
それだけでなく、みんチャレで60日以上体重記録を行ったユーザーは、120日で平均3kgの減量に成功しているという結果も出ています。
「誰かと一緒なら継続できそう」「今度こそダイエットを成功させたい」という人はぜひ活用してみて下さい。
4. 水ダイエットでよくあるQ&A
水を飲むことでダイエットを進めるときの正しいやり方から注意点まで、しっかりお分かりいただけたのではないかと思います。
そこで最後に、よくある疑問として、以下の3点をQ&A形式で解説していきます。
水ダイエットでよくあるQ&A
- 【Q1】お茶で代用してもいい?
- 【Q2】水ダイエットは最初は太るって本当?
- 【Q3】水ダイエットをしているのに痩せないのはなぜ?
全ての疑問を解消することで、失敗なくダイエットを進められるようになるので、理想の体型の実現が近づきますよ。
それでは早速見ていきましょう。
4-1. 【Q1】お茶で代用してもいい?
A.「ノンカフェインのお茶なら代用OK」ですが「カフェインを含むお茶は1日2~3杯程度にする」のがおすすめです。
最もよくあるのが「お茶で代用できるのか」という疑問です。
お茶も水と同様「飲み物」ですので、食事前に飲むことで食欲を落ち着かせたり、代謝をスムーズにしたりする効果が期待できます。
ただし、お茶の中にはカフェインを含むものもあります。
3章でもお伝えした通り、カフェインには利尿作用があり、せっかく摂取した水分以上の量の水を体外へ排出してしまう恐れがあるので、カフェイン入りの飲み物は摂り過ぎないようにしましょう。
お水の代用になる、「カフェインを含まないお茶」は以下の通りです。
カフェインを含まないお茶の例
- 麦茶
- ハーブティー(ルイボスティー、カモミール、ペパーミントなど)
- 黒豆茶
- とうもろこし茶(コーン茶)
- そば茶
- はと麦茶
- たんぽぽ茶
お水の代わりに飲む場合は、上記のお茶を選ぶようにしましょう。
反対に、水の代用に向かない「カフェインを含んでいるお茶」は以下の通りです。
カフェインを含むお茶の例
- 紅茶
- せん茶
- ほうじ茶
- ウーロン茶
- 玄米茶
上記のお茶類はカフェインを含んでいるので、水の代わりにガブガブと飲んでしまうとカフェインの摂り過ぎを招くリスクがあります。
そのため、水の代用として飲みたい場合は、1日2~3杯程度を楽しむようにするのが良いのではないでしょうか。
4-2. 【Q2】水ダイエットは最初は太るって本当?
A.水を飲む量が増えることで、最初は少し体重が増える人もいるかもしれませんが、脂肪ではないので気にしないようにしましょう。
「水ダイエットは最初は太る」という声を聞いたことがあり、それに対して不安を感じる人もいるようです。
しかし「水を飲むことで脂肪が増える」とは考えにくいので、「太るから水ダイエットはやめよう」という風には考えないようにしましょう。
もちろん、単純に水を飲む量が増えることで、それをうまく体外に排出できなかったり、飲んだ直後に体重測定したりした場合は、その分体重が増えることもあるかもしれません。
しかし体内の余分な水分はそのうち排出されていって、体重も元に戻りますので安心してください。
それでも「なかなか余分な水分が抜けない」「むくんでいる気がする」という場合は、デスクワーク中心の生活や運動不足であることが原因で、体液がうまく循環していないのかもしれません。
そんな人は、毎日のストレッチでむくみにくい体を作っていくのがおすすめです。
こちらの記事では具体的なストレッチ方法を紹介しているので、参考にしてみてください。
4-3. 【Q3】水ダイエットをしているのに痩せないのはなぜ?
A.「摂取エネルギーが消費エネルギーよりも大きい」「生活習慣がよくない」「運動のやり方がよくない」「恒常性の影響」のどれかに原因があるのではないかと考えられます。
「この記事の内容に沿って水を飲んでいるのに痩せない」という状況になった場合、以下の4つのどれかに当てはまっている可能性があります。
痩せない理由として
考えられること
- 摂取エネルギーが消費エネルギーよりも大きい
- 痩せにくい生活習慣になっている
- 運動の量や質が悪い
- 恒常性(ホメオスタシス)の影響
まず、前半でもお伝えしたようにダイエットの基本は「消費エネルギー>摂取エネルギー」にすることであり、ただ水を飲むだけでは痩せることはできません。
つまり、「食事量が多い」「運動量が少ない」という場合はこの基本の条件を満たすことができず、うまく痩せられなくなってしまうのです。
ただし、上記をクリアできていたとしても「食事の代わりにお菓子を食べていて栄養が偏っている」「夜にたくさん食事をしている」というような「痩せにくい生活習慣」になっている場合は痩せにくくなります。
食事がお菓子ばかりでは、スムーズな減量をサポートしてくれるビタミンやミネラル・食物繊維が不足してしまうためです。さらに夜の食事は、脂肪蓄積を促進しやすいためこれもダイエットの大敵となります。
また、運動を頑張っているつもりでも「時間や回数が少ない」「有酸素運動と筋トレどちらかしかやっていない」というときも、減量が進みにくくなることがあります。
最後に、「上記は全て当てはまらないのに痩せない!」という場合は、体の防衛反応である「恒常性(ホメオスタシス)」の影響である可能性が高くなります。
というのは、体には「環境が変化しても、その影響を受けないようにしようとする働き(恒常性)」が備わっているからです。
例えばダイエットによって体重が落ちると、体は「このままだと栄養が足りずに死んでしまう」「体重をこれ以上減らさないようにしよう」という風に考え、痩せ続けるのを妨害します。
そのため、ダイエットを始めてからある程度体重が落ちると、それ以上減量が進みにくくなる時期(停滞期)が来るのです。
そんなときは「短期的に体重を落とす」よりも「太りにくい生活習慣を身につけることで、長期的に減量を進める」という方向を目指すのがおすすめです。
ダイエットをしているのに痩せなくなった時の原因やその対処法について詳しく知りたい人は、以下の記事をご覧下さい。
5. まとめ
ダイエットのために、水を適切に飲んでスムーズに減量を目指す方法について詳しく解説してきました。
この記事でお伝えした、水ダイエットの効果は以下の通りでした。
水ダイエットの効果
- 自然と食べ過ぎを抑制できる
- 便通がよくなる
- むくみを予防できる
- 代謝をスムーズにする
- 食後血糖値の急上昇を抑制する可能性がある
- エネルギー消費量が増える
そして、具体的なやり方として以下の4つをお伝えしました。
水ダイエットの正しいやり方
- 1日に飲む水の量は2〜1.5Lを目安にする
- 150~200mlずつ小分けに飲む
- 常温の水か白湯を飲むようにする
- 水の種類に気を付ける
さらに、実行する際に気を付けたい注意点として、4つのポイントを解説しました。
水ダイエットの注意点
- 水を飲みすぎると健康を害することもある
- バランスの良い食事や適度な運動も実施することが重要
- 同じ水分でも糖分を含むものはNG
- 短期的な効果を期待し過ぎない
最後にはよくあるQ&Aもお伝えしましたので、水ダイエットを実行に移すのに当たって必要な知識を網羅的に得られたことと思います。
ダイエットに良い行動を習慣化することで、理想の体型を目指していきましょう。