TOEIC900点のレベルはどれくらい?メリットや勉強方法を解説

「TOEIC900点の壁をなかなか越えられない。どうやって勉強すればいいのだろう」
「スコア900点のメリットは?挑戦すべきか迷う」
 
あなたは今、このようにお悩みではないでしょうか。
 
TOEIC900点は、800点までとは桁違いに達成が難しいスコアです。
900点はTOEIC受験者のうち、3.8%しか獲得できないハイスコアなので、取得すると「英語の超上級者」という強力な武器が手に入ります。
 
しかし、900点の壁はかなり高く、すんなり突破できた人がいる一方で、突破までに数年かかるという人がいるのも事実です。
 
そこで本記事では、TOEIC900点の勉強に取り組む前に知っておくべきことをまとめました。

この記事で分かること

  • TOEIC900点のレベル
  • TOEIC900点突破に必要な英語力
  • TOEIC900点を確実に突破するための勉強法
  • スコア停滞期を乗り越える方法

さらに、TOEIC900点を獲得することで得られるメリットとデメリットについてもお話します。
この記事をお読みいただくと「挑戦すべきか」が決められるだけでなく、具体的な勉強方法が分かりますではさっそく始めましょう。
 
※この記事内の「TOEIC」は「TOEIC Listening & Reading Test」を指します。


目次

1. TOEIC 900点のレベルはどれくらい?

TOEIC900点は「すごい」「英語の超上級者」と周囲から評価されますが、具体的にはどれくらいのレベルなのかイメージしにくいですよね。
ここでは、TOEICの公式見解やデータなどから、900点のレベルを把握していきます。

1-1. TOEIC900点は最上級レベル

TOEIC900点の英語レベルは最上級です。
TOEICはスコアに応じてコミュニケーション能力が5段階評価されますが、900点は最上級のAレベルに該当します。

Aレベル(TOEIC860~990点)

  • ノンネイティブとして、十分なコミュニケーションができる
  • 専門外の分野の話題も理解し、適切な表現ができる
  • ネイティブには及ばないが、語彙・文法・構文を正確に把握し、使える

参考:PROFICIENCY SCALE

TOEIC900点レベルの人は、英語を英語のまま理解できるのが大きな特徴です。
一般的に「英語で仕事が問題なくできるレベル」とされており、多くの企業で「国際的に活躍可能なビジネスパーソン」とみなされるでしょう。

1-2. 900点の難易度は?800点との決定的な違い

スコア900点の難易度は、はっきりいって非常に高いです。
800点とは100点差ですが、800点と900点では大きな隔たりがあります。
以下は、TOEIC受験者のスコア分布の平均割合です。

 800点900
TOEIC受験者のスコア分布
(過去3年の平均割合)
14.6%3.8
TOEIC受験者の取得割合6人に1人21人に1人

TOEIC Program DAA2019(和文)2019年6月版TOEIC Program DAA2020(和文)2020年7月版TOEIC Program DAA2021(和文)2021年7月版を基に筆者作成
 
ご覧のように、TOEIC受験者のうち800点の取得者は14.6%いるのに対して、900点取得者はわずか3.8%です。900点を獲得すると、800点台よりも強力な武器になるのは間違いないでしょう。

1-3. 英検だと準1級レベル

文部科学省が公表する資料によると、TOEIC785~945点は英検だと準1級と記載されています。よって、TOEIC900点は英検の準1級レベルだと考えられます。

TOEIC英検
L&R:945~1級
L&R:785~準1級
L&R:550~2級
L&R:225~準2級
L&R:120~3級~5級

参考:資料7 英語の資格・検定試験に関する基礎資料を基に筆者作成
 
英検は、リーディングやリスニングのほかに、ライティングとスピーキングの試験もあります。出題内容や形式がTOEICとは異なるので、「TOEIC900点=英検準1級」というのは少し乱暴です。
あくまで目安としてとらえましょう。


2. TOEIC900点のメリット5つ

TOEICで900点を超えると、あなたの人生にどのようなメリットがあるのでしょうか。
スコア800点と比較しながら解説していきます。

2-1. 就活や転職で有利になる

TOEIC900点越えの最大のメリットは、就職や転職で有利になることです。
700点や800点の人は一定数いますが、900点以上となると取得者は一気に少なくなります。
そのため、900点以上のハイスコア獲得者は、就職や転職などの「他者と比較・競争の場」において、ライバルに大きな差をつけることができます。
 
企業のグローバル化が進む中で、どの企業にとっても高い英語力を持つ人は、喉から手が出るほど欲しい人材です。よって、履歴書に「TOEIC900点」と記載すると、書類通過率が高くなりますし、企業の反応も変わるでしょう。
 
ただし、巷で噂される「TOEIC900点は就活で無双できる」というのは、正しい情報ではありません。詳しくは後述しますが、TOEIC900点は就活を有利に進める優先権のようなものであると考えましょう。

2-2. ハロー効果が期待できる

ハロー効果とは、1つの目立つ特徴が人物全体の評価に影響を与える認知バイアス現象のことです。目立つ特徴が優れていれば、人物全体の評価が高まり、特徴が悪印象を与えるものなら人物への評価は下がります。
 
TOEICで900点以上を獲得している人に対して、周囲の人が抱く印象は次のとおりです。

  • 頭が良い
  • 優秀な人
  • 英語ができる
  • 仕事ができそう
  • 努力できるタイプ

ハイスコアを獲得するだけで、周囲にポジティブな印象を与えることができます。

2-3. 仕事の幅が広がる

TOEIC900点以上のスコアがあれば、仕事の幅が確実に広がります。
なぜなら、英語に関連する仕事を任せてもらえるようになるからです。
同じ部署にTOEIC600点と900点の人がいたら、900点の人に任せた方が安心ですし、コストパフォーマンスがいいですよね。
 
このように、TOEIC900点だと自然と英語関係の仕事が回ってくるようになります。
英語を使う部署への配属や、英語力が必要なプロジェクトのメンバーに抜擢される可能性があります。
 
また、企業によっては海外出張や赴任の際に、TOEICスコアを要件にしているところもあります。900点以上の人は、確実に要件をクリアしているので、海外出張や赴任のチャンスを逃しません。

2-4. 昇進や昇給がしやすい

TOEIC900点以上だと、昇進や昇給のチャンスが得られやすくなります。
グローバル化が進む中、英語で仕事ができる人はとても貴重な存在です。「できるだけ長く自社で活躍して欲しい」として、高待遇を与える企業が多いのも頷けますよね。
 
また、昇進や昇給の条件にTOEICスコアが求められる企業があります。
900点以上が条件となることは考えにくいので、昇格のためにわざわざ英語を勉強する必要がありません。

2-5. 英会話が上達しやすい

TOEIC900点以上だと、英語を使う環境に置かれることが多いので、英会話が上達しやすくなります。
残念ながら、いくらインプットしても、アウトプットする場がなければ英会話は上達しません。
実用的な英語力は、実践を通じて身に付くものです。英語を使う仕事を任せてもらうようになると、実践の機会が得られ、飛躍的に英会話力が伸びるでしょう。
 
実践を通じたアウトプットは、英会話のスキル向上において、最も有効なトレーニングです。900点を獲得すると、仕事をしながら英会話のスキルアップできるチャンスが期待できます。


3. TOEIC900点のデメリット4つ

すべての人に「TOEIC900点を目指すべき」と断言できないのは、人によってはいくつかの点がデメリットになるからです。
 
900点突破を目指すべきか迷ったら、デメリットになりそうな部分もしっかり押さえておきましょう。

3-1. 取得まで時間がかかる

TOEICで900点を取得するには、どうしても時間がかかります。
TOEICはハイスコアになるほど点数が伸びにくいのが実情です。
特に800点台からスコアの停滞を感じる人が多く、このことを裏付けるように、作家で英訳者の清涼院流水さんは自著で以下のように記しています。

ぼく自身は800点突破から900点突破まで2年近くかかりましたが、これでも順調だったほうかもしれません。英語部の仲間たちを見ていても、常に860点以上で安定している学習者が毎日必死で勉強し続けていても何年も900点に到達できないケースすらあります。800点とは比較にならないほど険しい壁であることは、間違いありません。

出典:『TOEIC(R)テスト300点から990点へ、「7つの壁」を突破するブレイクスルー英語勉強法,P142』清涼院 流水 (講談社 )

京都大学卒業の清涼院さんは、執筆活動をしながら30代から英語学習を開始。そんな頭脳の持ち主ですら、「900点取得まで2年かかった」というのですから、なかなか厳しいですよね。

3-2. 英語がペラペラだと思われがち

TOEICスコアが900点以上だと、周囲から「英語がペラペラな人」と思われやすいです。
しかしながら「900点以上=英語がしゃべれる」わけではありません。
TOEICのLRテストは、英語の読み書きのレベルを測る試験で、スピーキング能力は問われないからです。
 
スコア900点を取得できれば、英語の素地はできているので、度胸と経験があれば、ある程度話せるようになります。ですが、「コミュニケーションが苦手」として逃げていると、ハイスコアなのに話せないという状態になることも。
 
「900点のスコアなのに話せないの?」「900点だからペラペラだと思った」などと周囲に失望される恐れもあります。

3-3. 希望の企業に入社するにはTOEIC900点+αが必要

TOEIC900点以上あっても、そのスコアだけで希望の企業に入社できるわけではありません。TOEICの点数はあくまで英語力の指標にすぎないからです。
 
TOEIC900点を獲得していれば、多くの企業の選考条件をクリアできますし、書類通過率も上がるでしょう。とはいえ「TOEIC900点だから採用」となるほど、現実は甘くありません。
 
TOEIC900点を獲得したことで、企業にどのように貢献できるのかを伝える必要があります。

TOEIC900点が仕事に
貢献する例

  • 海外の情報を正確かつ迅速に収集できる
  • 国内だけでなく、海外にもアプローチできる
  • 海外とのやり取りが問題なく行える
  • 英文資料の作成・プレゼンができる

「ハイスコアを所持するあなただからできること」をしっかり伝えるようにしましょう。

3-4. 人によってはコストパフォーマンスが悪い

TOEIC900点を取得するまで多くの学習時間が必要になるので、人によってはコストパフォーマンスが悪いことがあります。コストパフォーマンスが良くないのは、TOEIC900点のメリットを必要としない人です。

  • 現状に満足している(転職予定がない)
  • 英語を必要としない業務内容である(業種の変更予定がない)
  • TOEIC900点が昇進や昇給の条件になっていない
  • 英語を使う仕事に興味がない

上記のいずれかに該当する人は「TOEIC900点をなぜ目指すのか」を問いましょう。
答えに納得できないなら、あなたはTOEIC900点に挑戦すべきではありません。


4. TOEIC900点に挑戦すべき人

TOEIC900点のメリットとデメリットが分かったら、「TOEIC900点を目指すべき人」がどんな人か見えてきますね。ここでは、TOEIC900点に挑戦すべき人をまとめました。

4-1. 英語を活かした仕事がしたい

英語を活かした仕事がしたい人は、TOEIC900点を取るべきです。
800点台であっても英語で仕事はできますが、ビジネスチャンスが多く訪れるのはやはり900点以上です。
 
海外案件の仕事を任せる場合、TOEIC800点と900点の人がいたら、より高い点数を持つ方に仕事が流れやすいもの。チャンスを確実に手に入れるためにも、900点台は獲得しておきましょう。
 
TOEIC900点を取得していると、好待遇での転職や海外留学でMBA取得も夢ではなくなります。

4-2. 学歴や職歴に自信がない

学歴や職歴に自信がない人は、TOEIC900点を取ることで英語を強みにできます。
TOEIC900点は周囲から一目置かれるスコアです。
 
「TOEIC900点もあるから、きっと頭がいいのだろう」
「TOEIC900点だから、しっかり勉強できる人」
 
などというハロー効果で優秀・賢いイメージを持たれることが多くなります。
 
学歴や職歴に自信がないとコンプレックスになりがちですが、そのコンプレックスを解消してくれるのに有効です。

4-3. 英語学習が好き

英語学習が好きな人は、900点を目指してもいいでしょう。楽しいことや興味のあることなので、あまり負担なく学習できるからです。
TOEIC900点を獲得すると、「抜きんでた英語力の持ち主」として周囲と差別化できます。
 
今は関心がなくても、将来の転職や業務変更などの時に、TOEIC900点が役立つ時が来るかもしれません。

4-4. 人生を変えたい

今までの人生を変えたい人は、TOEIC900点に挑戦するのも1つの手です。
900点というハイスコアを獲得すると、仕事の幅が広がるだけでなく、あなたを見る周囲の目も確実に変わります。「〇〇さん」から、「英語のできる〇〇さん」になるのです。
 
TOEIC900点は、立派な肩書になります。
これまで応募できなかった条件の良い会社に入社できるかもしれませんし、それによって年収が大きく変わる可能性もあります。
 
TOEICで900点を突破できるのは、英語学習を頑張ったごく一部の人だけです。
その一部の人間に加わることで、あなたは自分に自信を持つことができるでしょう。


5. TOEIC900点突破に必要な英語力

TOEIC900点を突破するために必要な英語力とは、具体的にどのくらいなのでしょうか。
単語数や文法レベル、正答率などを解説していきます。あなたの現在の英語力とどれくらいの差があるのか確認してください。

5-1. 必要な単語数・文法レベル

TOEIC900点突破に必要な単語数は、10,000語以上とされています。
成人したネイティブの語彙数は20,000~30,000語なので、およそ半分〜1/3程度です。
 
膨大な量に感じますが、TOEIC800点に必要な単語数は約8,500語。もしあなたがTOEIC800点を獲得しているなら、新たに覚えるべき単語は約1,500語になります。
 
TOEICでは難しい文法問題は出題されません。レベルとしては、高校英語までの文法を完璧に理解していると十分対応できます。

 TOIEC800点TOIEC900点
必要な単語数約8,500語10,000語以上
文法レベル高校英語までを完璧にマスター

5-2. TOEIC900点に必要な正答率

TOEICで900点を獲得するには、90%以上の正答率が必要だと考えられます。
なぜ断言できないかというと、TOEICのスコアは統計的処理が行われているので、試験によって正答率が微妙に異なることがあるからです。
 
しかし、公式問題集に記載されているスコア換算表や900点越えの受験者のデータから推察すると、90%以上の正答率であれば達成できそうです。確実に900点を取るには、92%以上を目指すといいでしょう。

5-3. パート別の正答数の目安

900点獲得には90%以上の正答率が必要と分かりましたが、「どれくらい間違えてもいいの?」と気になりますよね。以下にパート別の正答数の目安をまとめました。
 
リスニングパート:正答率 94%

 正答数(問)問題数(問)
Part166
Part22425
Part33639
Part42830
トータル94100

 
リーディングパート:正答率 90%

 正答数(問)問題数(問)
Part52930
Part61416
Part74754
トータル90100

ご覧のように、900点以上のスコアを獲得するには、ほとんど正解する必要があります。
上記のケースだと、トータルの正答率は92%ですから、900点を突破できるはずです。
 
以前までは全問正解が可能だったPart5ですが、近年では難問がいくつか出題されるようになり、満点獲得が難しくなりました。そのため、苦手部分をいかに克服して加点できるかが重要になります。

5-4. TOEIC900点に必要な勉強時間

TOEIC900点を突破するのに必要な勉強時間は、現在のスコアによっても異なりますが、個人差が大きいので一概にいえません。
 
一般的にTOEICのスコアを100点アップするには、200〜300時間の勉強時間が必要とされています。

現在のスコアTOEIC900点に必要な勉強時間1日2時間勉強した場合の日数
600点600~900時間約10~15ヶ月
700点400~600時間約6~10ヶ月
800点200~300時間約3~5ヶ月半

しかしながら、900点突破にかかる時間は、前述のとおり数ヶ月~数年と幅が広いのが実情です。取得までの時間差の原因は、900点突破のための勉強法を実践していないことが考えられます。
次章で詳しく解説していきます


6. TOEIC900点を突破できない原因と対策

TOEIC900点の突破までにかかる時間が人によって大きく異なるのは、勉強方法の違いであると考えられます。TOEICはスコアごとに効率的な学習法が異なり、特に90%以上を正答しなければならない900点はこれまでの勉強法ではスコアが伸びにくいからです。
 
そのため、900点を突破するには、900点に届かない原因を知り、適切に対処できる勉強法を実践することが必要になります。
800点以上獲得している人は、すでに英語力があり、たいていの問題を解くことができます。900点に届かない原因として考えられるのは以下の3つです。

  1. ケアレスミス
  2. 苦手な問題を克服していない
  3. 問題を解く時間が足りない

1つずつ確認していきましょう。

6-1. ケアレスミス

人間は誰しもミスをするものですが、90%以上の正答率が必要な場面では、たった1つのミスが命取りになりかねません。900点を取るには、ケアレスミスはゼロを目指しましょう。
 
ケアレスミスを防止する対策は、以下の3つです。

  • 前日にしっかり睡眠を取り、体調やメンタル面を整える
  • 集中力を維持できるようにトレーニングする
  • 基礎力を高めておく(単語・文法)

詳しく解説していきます。

6-1-1. 前日にしっかり睡眠を取り、体調やメンタルを整える

睡眠不足や疲労状態だと、どうしてもケアレスミスをしがちです。ケアレスミスを防ぐには、前日にしっかり寝て体調を整えましょう。
 
特にリスニングは音声を聞き逃してしまうと、正答率が一気に下がります。
900点以上を獲得するには、Part1とPart2は全問正解を目指すべきです。
「ぼーっとしていて、音声を聞いていなかった」のでは、目も当てられません。
 
試験当日が以下のような状態だと、ケアレスミスをする恐れがあります。

  • 寝不足
  • 疲労がたまっている
  • 体調が悪い
  • 悩みを抱えている
  • ストレスがある
  • 嫌なことがあった

体調やメンタルを整えて試験に臨めるように、試験の1週間前から仕事や遊びの誘いをセーブして、ストレスを抱えないようにすることも大切です。

6-1-2. 集中力を維持できるようにトレーニングする

TOEICは集中力を2時間キープしなければいけない、過酷な試験です。
試験中に集中力を持続できれば、ケアレスミスの可能性を大きく減らせます。
 
集中力を維持するトレーニングとして有効なのは、「本番同様に模擬テストを解く」ことです。
具体的なやり方や回数は、次章で解説します。

6-1-3. 基礎力を高めておく(単語・文法)

英語の基礎力を底上げしておくと、ケアレスミス防止につながります。英語の基礎力とは、単語や文法の理解を深めることです。
 
英語の基礎力が高ければ、単語の意味を素早く正確につかめるだけでなく、文構造を正しく把握できるので、ひっかけ問題でも正答できるでしょう。

6-2. 苦手な部分を克服していない

TOEICで900点を獲得するには、苦手な部分を克服するしか方法はありません
900点を狙えるレベルの人は基礎力がありますが、「リスニングのひっかけ問題でミスする」「Part7で何問も落としてしまう」など、苦手な部分が必ずあるはずです。この苦手な部分をなくさなければ、900点を超えるのは難しいでしょう。
 
苦手な部分を克服する最も良い対策は、公式問題集などでミスした問題に重点的に取り組むことです。
全体的な学習を繰り返すよりも、苦手部分を完全に理解できるまで何度も解くほうがスコアアップにつながりやすくなります。この時に、7〜10日ほど少し期間を空けてから再度解くと、理解度が高まります。
 
このほかの苦手部分を把握する方法として、TOEICのスコアシートのAbilities Measured(項目別正答率、通称:アビメ)があります。アビメはあなたのスコア結果の客観的な評価です。90%に満たない項目が、あなたの苦手部分ですから、その部分を集中的に学習し、強化しましょう。

6-3. 問題を解く時間が足りない

TOEICは時間との勝負です。900点を突破するには、「Part7に使える時間をどれだけ確保するか」が重要になります。
 
TOEIC800点を超える人でも「時間がなくてPart7を全部解けなかった」という人は少なくありません。
Part7は長文読解問題なので、問題文を読み、質問文を理解するだけでも時間がかかります。
以下に、900点以上獲得するためのリーディングの理想的な時間配分をまとめました。

 900点以上の時間配分1問あたりの時間
Part5:30問【文法問題】816
Part6:16問【長文穴埋め問題】830
Part7:54問【長文読解問題】591分強

ご覧のように、Part5と6は1問あたり数秒で解かなければいけません。
Part5は空欄前後のみで解ける問題と、文全体を読まなければ解答できない問題があります。あらかじめ公式問題集などでたくさん問題を解いていると、「これは空欄前後のみ見ればOK」と判断できるようになります。
 
もし、あなたがTOEICの試験時間内に全問題を完全に解けないなら、900点突破は難しいでしょう。解答時間が足りずに、いくつかの問題をぬり絵(適当にマーク)している人は、時間内に確実に全問解答できるようにトレーニングする必要があります。


7. TOEIC900点を確実に突破する勉強法

スコアが900点に届かない原因と対策が分かったら、適切な勉強法を実践するだけです。
ここでは、学習内容と使用アイテムについて具体的に解説していきます。 

単語力の強化『キクタンTOEIC(R) L&Rテスト SCORE 990』
文法・苦手部分の強化受験時の最新公式問題集
例:『公式TOEIC Listening & Reading 問題集 8』
集中力や時間配分のトレーニング受験時の『最新公式問題集』と1つ前の問題集に収録の模擬試験
弱点克服・全体トレーニングスタディサプリEnglish
『TOEIC® L&R TEST対策コース』

7-1. 単語力を強化する

TOEICで900点を獲得するには、単語力の底上げが必要です。
すでに知っている単語も「1秒で意味が分かる」状態にすると、解答スピードを上げることができます。
 
単語力の強化方法には、やはりTOEIC専用の単語帳を使うのが効率的です。
TOEIC専用の単語帳はたくさんありますが、900点を目指す人におすすめなのは『キクタンTOEIC(R) L&Rテスト SCORE 990』です。

【音声DL付】キクタンTOEIC(R) L&Rテスト SCORE 990 | 一杉 武史 |本 | 通販 | Amazon
 
TOEICで出題される可能性の高い単語が網羅されているので、効率良く学習することができます。
 
効率的に単語を覚えるには、同じ単語に触れる回数を増やしましょう。その日に学習した単語は、就寝前に再確認すると記憶定着率が高まります。

7-2. ひたすら問題を解く

文法力の強化と苦手部分の克服には、ひたすら問題を解くのが近道です。
苦手な部分はピックアップして、完璧に理解できるまで何度も復習しましょう。
 
TOEICで出題される語彙や会話内容、問題などはある程度パターン化されています。
そのため、質の高い問題集を徹底的にやり込めば、テスト本番で「知っている」「理解できる」問題が増え、確実に正答できるようになります。
 
この時にぜひ取り組んで欲しいのが、あなたが受験する際の最新版の公式の問題集です。
 
公式TOEIC Listening & Reading 問題集 8 | ETS |本 | 通販 | Amazon
 
大手企業への研修を多数行う英語教育のスペシャリスト・千田潤一先生は、公式問題集について、「1度だけ解答・採点してはもったいない」と断言しています。

何度も解くことで、本番クオリティーに慣れ、苦手分野の把握と克服ができます。
「3回繰り返せば弱点が見える。5回繰り返せば弱点が克服できる」、これが私の実感です。

出典:TOEIC 公式教材の効果的な使い方

このことから、TOEIC公式の問題集は最低でも3回解き、ミスした問題は完全に理解できるまで何度も解くべきだといえるでしょう。

7-3. 模擬テストを最低4回解く

公式問題集に収録されている模擬テストは、本番同様の環境で最低でも4回解きましょう。
公式問題集(最新版)の模擬テスト2回分を2回実施するのが最低ラインです。
可能であれば、最新版以外の公式問題集の模擬テストにも取り組みましょう。

本番同様の環境とは?

  • 2時間で200問を休憩なしで解く
  • リスニングがスピーカーで聴く(イヤホンはNG)
  • 解答はマークシートに記入する

本番同様の環境でテストをやりきるには、かなりの集中力と体力が必要です。
そのため何度も模擬テストに取り組むと、集中力と体力がつきます。
また、「どの問題にどれだけの時間をかけるか」の時間配分についても、実践でトレーニングできます。

7-4. スキマ時間を活用したい人はスタディサプリがおすすめ

出典:【公式】続けられるTOEIC® L&R TEST対策アプリ|スタディサプリENGLISH
 
勉強時間の確保が難しい、スキマ時間を活用したいという人は、スタディサプリのTOEICコースがおすすめです。
 
スタディサプリのTOEICコースを利用すると、スキマ時間で以下を学べます。

  • 目標得点別の英単語学習
  • 良質な問題をたくさん解ける
  • ディクテーションとシャドーイングでリスニング力を強化
  • 苦手なパートを集中的に学習
  • ハイレベル講師の動画講義で疑問解消

TOEIC900点に必要な要素を効率良く学習することができますが、やはり紙での学習も大切です。長文読解の復習(Part7)や本番の形式に慣れるためにも、TOEIC公式問題集は最低でも1回はやり終えましょう。

料金プラン1ヶ月:3,278円
6ヶ月:18,348円(3058円/月)
1年間:32,736円(1,400円/月)
公式サイト【公式】続けられるTOEIC® L&R TEST対策アプリ

7-5. TOEIC900点突破に特別なテクニックは不要

ここまでご紹介した勉強法を実践すると、TOEIC900点の突破のための特別なテクニックは不要です。
テクニックに頼らなくても、確実に正答できる力がついているからです。
 
「テクニックを丸暗記する方が効率がいいのでは?」と考えがちですが、実はたくさんの問題を解く方が「問題の傾向や解くコツ」を無意識のうちに身につけられるので効率的です。
テクニックを過信して本来なら正答できる問題を間違えたり、「この場合はどんなテクニックを使うのだっけ?」と考えて時間を無駄にしたりする可能性もあります。
 
TOEIC900点に必要なテクニックは、問題をひたすら解くことで自然と身に付くので、地道に頑張りましょう。


8. スコア停滞期を乗り越える方法

TOEIC900点を目指すにあたって、覚えておいて欲しいのが「スコア停滞期」についてです。
先述のとおり、TOEICはハイスコアになるほど点数が伸びにくく、停滞することがあります。スコアの停滞期間は人によって異なりますが、数年かかるという人もいるのが実情です。
 
心が折れそうになるスコア停滞期ですが、停滞期を抜けられない人はいません。
せっかくの努力が停滞期で打ち砕かれないためにも、停滞期を乗り越える方法をお伝えします。

8-1. 「スコア停滞は当たり前」だと理解する

TOEIC800点以上になると、スコア停滞は当たり前なので、その事実をしっかり理解しましょう。
「誰でもスコアは停滞するもの」だと考えれば、モチベーションを維持しやすくなります。
 
残念ながら、どんなに頑張ってもスコアが伸びにくい時期はあります。タイミングや体調などによっては、スコアが下がってしまうこともあるでしょう。
しかし、今やっている学習を継続したら、いつか必ずスコアが伸びる日がきます。その日の前に挫折しないためにも、自分を必要以上に追い込まないようにしましょう。

8-2. 英語学習を習慣化する

英語学習を習慣化すると、停滞期を楽に乗り越えることができます。
習慣化とは、特に意識せずにできる行動のこと。具体的には歯磨きや洗顔などの「当たり前のようにやること」です。
 
英語学習を「やらなければいけないこと」にすると、気持ちが沈みがちな停滞期を乗り切るのは大変です。モチベーションのコントロールが難しいので、「期待する成果がでないからやりたくない」となりやすいでしょう。
 
しかし英語学習を習慣化すると、停滞期や気持ちの浮き沈みに関係なく「自然とやってしまう」のでストレスなく学習が継続できます。継続することさえできれば停滞期を抜けられるので、ぜひ英語学習を習慣化しましょう。

8-3. 習慣化アプリでモチベーションをキープする

習慣が身に付くまで時間がかかることもあり、「習慣化は難しい」「挫折しそう」と考える人は多いようです。
 
そんな人におすすめなのが、便利なツールを使って習慣化をすすめること。
習慣化アプリ『みんチャレ』を使うと、習慣化の実現率が高まるだけでなく、モチベーション維持にも役立ちます。
 
「停滞期を乗り切れるか不安」「TOEICの学習を絶対に習慣化したい」という人は、『みんチャレ』アプリの活用をお試しください。


9. まとめ

この記事ではTOEIC900点について、レベル感から突破するための勉強方法まで解説しました。
 
以下に記事の内容を簡単にまとめました。

  • TOEIC900点はTOEIC受験者の上位8%しか取得していない高難易度のスコア
  • 900点取得だけでは就活は無双できないが、ライバルに大きな差をつけられる
  • 900点取得まで人によってはかなり時間がかかる
  • 900点取得すべき人と、挑戦すべきでない人がいる

TOEIC900点を突破できない原因と対策は次のとおりです。

原因対策
ケアレスミス
 
  • 前日にしっかり寝て、体調やメンタルを整える
  • 集中力を維持できるようにトレーニングする
  • 英語の基礎力を高める(単語・文法)
苦手な問題を克服していない
  • 苦手な部分を把握し、繰り返し学習する
問題を解く時間が足りない
  • 英語の基礎力を高める(単語・文法)
  • 模擬テストを本番同様の環境で何度も実施する

TOEIC900点を突破するための勉強内容と使用アイテムは以下のとおりです。

単語力の強化『キクタンTOEIC(R) L&Rテスト SCORE 990』
文法・苦手部分の強化受験時の最新公式問題集
例:『公式TOEIC Listening & Reading 問題集 8』
集中力や時間配分のトレーニング受験時の『最新公式問題集』と1つ前の問題集に収録の模擬試験
弱点克服・全体トレーニングスタディサプリEnglish『TOEIC® L&R TEST対策コース』

TOEIC900点を目指す過程で、多くの人が「スコアが伸び悩む停滞期」を経験しています。
スコア停滞期はコツコツと続けることさえできれば、必ず抜け出すことができます。
TOEIC900点を獲得すると、あなたの世界はきっと変わります。この記事を参考にスコアアップしていただけたなら幸いです。

 

 

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