「会社のあの先輩は、仕事ができると言われているけど、自分とは何が違うのだろう」
「仕事ができる人の習慣を生活に取り入れて、自分も仕事ができる人になりたい!」
こう思ったことはありませんか?
毎日遅くまで仕事をしているけれど、なぜか成果がでない。
一方で、仕事ができるといわれる人は、毎日定時で退社して、なおかつ社内の評価が高い。
この違いはどこにあるのでしょうか。
仕事ができる人には共通した特徴があります。そしてその特徴は、日々の習慣から成り立っているのです。
毎日の積み重ねである習慣は、一見とても些細なことのように感じられるかもしれません。
しかし、毎日5分の習慣を1年間続けると、およそ30時間になります。
いい習慣を続けている人と何もしていない人とでは、1年間でこれだけの差が生まれてしまいます。
これが10分、1時間だったら、その差は更に広まっていくでしょう。
そこでこの記事では、以下について詳しくご紹介します。
仕事ができる人の特徴
仕事ができる人の習慣
仕事ができる人の特徴と習慣を知ることで、自分が取り入れるべき習慣が何か分かります。
その習慣を1ヶ月、半年、1年間と続けていった先には、以前より成長した「仕事ができる自分」を感じられると思います。
しかし、実際に習慣化を行おうとした際、何から始めたらいいか分からないかもしれません。
そんな時のために、この記事では、習慣化が簡単にできるようにするための「習慣化のポイント」も合わせてお伝えします。
ぜひこの記事を最後まで読み、仕事ができる人の習慣を生活に取り入れてみてください。
1.仕事ができる人の特徴4選
「仕事ができる人」というと、どんな人が頭に思い浮かぶでしょうか。
色々な職業や職種がありますが、「仕事ができる人」には共通した特徴があります。
その特徴を知ることで、自分が目指すべき姿が明確になっていきます。
この章では、仕事ができる人の特徴4つをご紹介します。
ゴール設定が明確である
行動が早い
やり遂げる責任感がある
体調管理ができている
今の自分に当てはまるものは、いくつありますか。また、周りでそのような特徴の人はいるでしょうか。
ぜひ今の自分や、職場の周りの人と照らし合わせながら、読んでみてください。
1-1.ゴール設定が明確である
仕事ができる人は、ゴール設定が明確です。いつまでに、何ができていればいいのかを、明確に具体的に設定しています。
ゴール設定を明確にすることで、今一番何をすべきかがわかり、ゴールに対して最短距離で進むことができるからです。
ゴール設定が不明確な場合、以下のような、よくない状況を作り出してしまいます。
ゴール設定が不明確で起きてしまうことの例
他のタスクとの優先順位が分からない
進捗状況が把握できない
振り返りができない
他の人と状況を共有できない
無駄な業務を行ってしまう
チームで仕事をする際にも、共通認識としてゴールを明確にすることで、全体の進捗具合や、個人が行うべき役割がはっきりします。
結果として、チーム全体が、ゴールに向かって効率的に仕事を行うことができるようになります。
仕事ができる人は、個人のタスクでも全体の目標においても、ゴール設定を明確にしています。
1-2.行動が早い
仕事ができる人は、「仕事が早い」と言われることが多いです。
目標を決めた後、速やかに行動し、その結果、人よりも早く成果を出すことができるためです。
「行動が早い」理由は、次の3つに分けることができます。
必要な情報・知識があるため、判断が早い
悩んでいる時間が少なく、すぐに取り掛かることができる
行動の障壁になる無駄な動作が少ない
仕事ができる人は、行動を早くすることを目的とはしていません。
日常の積み重ねが、結果として、仕事が早いと言われる原因になっているといえるでしょう。
1-3.やり遂げる責任感がある
仕事ができる人は、最後までやり遂げる責任感があります。
仕事に対して「当事者意識」があるため、目の前の業務を他人事と思わず、自分のこととして捉えています。
他の人が誰もやらないのであれば、自分がやるしかないと思っているため、最後まで自分の責任としてやり遂げることができるのです。
仕事ができる人にとって、他の人と約束したことを、責任感を持って行うということは当たり前です。
しかし、自分で決めた約束も守るということを実践しています。
仕事ができる人は、「他人との約束」だけでなく「自分との約束」に対しても、責任感を持っています。
責任感を持って仕事を行うことで、どんな仕事であっても最後までやり遂げることができるのです。
1-4.体調管理ができている
仕事で最高のパフォーマンスを発揮するために、「体調が良い」ということが大前提にあります。
どんなに能力が高い人であっても、体調が悪ければ、その能力を100%出すことはできません。
まず仕事ができるようになるためには、体調を整えることが基本になってきます。
そのため、仕事ができる人は、いかに体調を良い状態に整えるかに、真剣に向き合っています。
仕事ができる人は、忙しい時間の中でもできる、体調を整えるための習慣を行っています。
体調管理こそが、仕事ができるようになるための基本と言えるでしょう。
2.仕事ができる人の習慣10選
これまで、仕事ができる人の4つの特徴を見てきました。
どれも簡単そうに見えますが、それら全てを仕事中に発揮できるかというと難しいと思われる人も多いと思います。
仕事ができる人の特徴は、毎日の積み重ね、つまり「習慣」から生じています。
習慣にすることで、苦労することなく、無意識にそれらを発揮することができるようになっていきます。
ここからは、先程紹介した4つの特徴を発揮するために、仕事ができる人が行っている10の習慣をご紹介します。
特徴 | 習慣 |
ゴール設定が明確である | 常に「なぜ」と自分に問いかける |
SMART目標を設定する | |
行動が早い | インプットとアウトプットはセットで行う |
小さく早く始める | |
デスクとPCは整理整頓する | |
やり遂げる責任感がある | 一つの習慣を守り続ける |
期日を設定し、スケジュール管理を行う | |
体調管理ができている | 日常に運動を取り入れている |
睡眠時間を確保する | |
朝にマインドフルネス(瞑想)を行う |
ここで紹介する習慣を取り入れることで、少しずつ「仕事ができる人」の特徴が、自分自身の特徴になるでしょう。
記事を読みながら、自分はどんな習慣を取り入れるべきかチェックしてみてください。
2-1.常になぜと自分に問いかける
仕事ができる人は、「なぜこれをやるのか」と目的と理由を、自分に問いかけることを習慣にしています。
NASA(アメリカ航空宇宙局)の清掃員が自身の仕事について聞かれたときに、「ロケットを飛ばす仕事をしています」と答えたという有名なエピソードがあります。
この清掃員は、清掃という仕事がロケットを飛ばすことに繋がっているという、自分の仕事の本当の目的をよく理解しています。
まず仕事に取り掛かる前に、「なぜこの仕事が行うのか」を自分に問いかけましょう。
自分がこの仕事を行うことで、クライアント・自分の会社・社会に対して、どのような価値を提供できるかを考えてみます。
仕事の目的が明確になると、仕事のモチベーションにも繋がります。
一見ただの作業に見えることでも、目的が分かると、それに対して真剣に取り組むことができます。
仕事の開始時や途中でも、ゴールを定めるときに考えた「なぜこれをやるのか」への答えを思い出すといいでしょう。
目的を見失わないことで、本当にすべきことが何かに集中できるようになります。
目的に沿わないことは、自分がいますべきでないことだと分かるからです。
2-2.SMART目標を設定する
仕事のゴールに対して、なぜそれをやるのか理由を考えたあとは、実際に目標を設定していきます。
仕事ができる人が習慣としているのが、SMART目標を立てるということです。
SMART目標とは、次の5つの要素の頭文字をとった目標設定の指標のことです。
SMART目標とは
Specific(具体的に):誰が聞いてもわかるような、明確で具体的な表現か
Measurable(測定可能な):目標の達成度合いが第三者でも判断できるよう、定量化されているか
Achievable(達成可能な):希望や願望ではなく、その目標が達成可能な現実的内容かどうか
Relevant(関連性がある):目標達成によるメリットや利益が明確になっているか
Time-bound(時間制約がある):いつまでに目標を達成するか、その期限を設定されているか
このSMART指標を用いて目標を立てることで、明確な目的を持って仕事を行うことができます。
そうすることで効率的に業務を行うことができますし、目標達成しているかの結果の検証も可能になります。
例えば、会計業務について勉強をする、という目標を立てたとします。
その場合、SMART指標を用いると、以下のような目標を立てることができます。
例)会計の勉強をする→
SMART | 目標 |
Specific | 経理の月次決算処理を理解するために、簿記3級を取得する |
Measurable | 4ヶ月以内に簿記3級の試験に合格する |
Achievable | 合格率は40%だが、勉強時間を確保すれば確実に合格が見込める 大体150~200時間の勉強時間は必要といわれている |
Relevant | 簿記の知識を得ることで、会計全般の知識を得られる。会計業務において、基本知識を得ていることで、より広範囲の業務が行えるようになる |
Time-bound | 4月に勉強を初めて、3ヶ月後の7月に合格を目指す |
ぜひ目標を立てる際は、SMARTの指標に当てはまっているかを、確認してみてください。
2-3.インプットとアウトプットはセットで行う
仕事ができる人は、素早い判断を行うためには、常に新しい情報を入手するように心がけています。
そして、情報整理の習慣として、「インプットとアウトプットはセットで行う」ということを行っています。
例えば、新しい情報を仕入れるために、それに関連する本を読んだとします(インプット)。
仕事ができる人は、本を読んだ後に、本の内容を自分の言葉でまとめて、表現することを習慣にしています。(アウトプット)。
脳に入力された情報は「海馬」という場所に保存されます。
その情報が何度も使われると、重要な情報と判断し、「側頭葉」の長期記憶を司る場所に移動されます。
一度のインプットだけでは、情報は記憶には残りにくいため、覚えたことを思い出し、それをアウトプットすることで記憶として頭に残るようになります。
例えば、本を読み終わったあとは、
読書ノートをつける
キーワードをまとめて、マインドマップを作成する
大まかなストーリーを、誰かに説明してみる
本の感想をSNSで発信する
上記のようなアウトプットすることで、インプットした情報を自分の脳に定着させることができるでしょう。
2-4.小さく早く始める
仕事ができる人は、行動が早いことを特徴としています。
その行動の早さを分解してみると、まず動き出しが早いということが分かります。
面倒臭いや気が重い仕事はつい後回しにしてしまう、誰しも経験があると思います。
何に手をつけていいか分からず、ぼんやりとした不安だけを持っていて、気がつくと期日間近になっていた。
そういうことを防ぐためには、まず自分の業務を小さなタスクに分けてみましょう。
例えば、クライアントに提案する資料作成を、上司から依頼されたとします。
この資料作成というタスクを、小さなタスクに分けていくと、以下のようになります。
クライアントに提案する資料作成タスク
いつまでに完成させるか、逆算してスケジュールを立てる
類似資料がないか、同僚の〇〇さんに確認する
資料の作成を行う
上司に確認を依頼する
修正内容を反映させ、完成
いきなり資料作成に取り掛かるのではなく、まずはスケジュールを立ててみる。
このように、まずは5分で完了するようなタスクに分けて、まず一つ目だけでもやってみることが大切です。
東京大学大学院薬学系研究科准教授の池谷裕二先生によると、「脳の仕組み上、身体が脳のスイッチになるため、まずは身体を動かさないと脳のスイッチが入らない。」そうです。
やる気があるから行動するのではなく、行動を起こすからやる気が出るということが研究などで分かっています。
やる気が出ない時こそ、5分で実行できるくらい小さなタスクをまず着手してみる。
その繰り返しこそが仕事ができる人の習慣といえるでしょう。
2-5.デスクとPCは整理整頓する
仕事ができる人は、デスクとPCの中身を整理整頓することを習慣にしています。
常に整理整頓ができていると、目の前の仕事に集中でき、効率的だということが分かっているからです。
デスクの上を整理することで、仕事に必要なもの以外が目につかないようになります。
そうすることで、仕事以外の雑念などに振り回されることなく、仕事に集中できるようになります。
また、今使っているPCのデスクトップやフォルダの中は、必要な書類が一目でわかるような状態になっているでしょうか。
フォルダが整理されていない状態で並んでいると、必要な資料を探すのに、時間をとられてしまいます。
ライターメーカーのZippo社が2014年に行った調査によると、日本人は一生のうち平均で75,322分間、
つまり52日間をなくしものを探すために時間を費やしていることがわかりました。
物を探すという時間が少なくすることで、時間の無駄がなくなり、常に早く行動を行うことができるようになります。
まずは、定期的にデスク周りやPCデスクトップを整理する時間を設けましょう。
毎週金曜16時から15分間は整理整頓の時間にする、などとスケジュールに設定することで、忘れることがなくなります。
2-6.一つの習慣を守り続ける
仕事ができる人は責任感がありますが、それは自分との約束を守ることで培われていきます。
自分との約束を守るということは、自分で決めたことを必ずやり遂げるということです。
仕事ができる人は、自分で決めた一つの習慣を守り続けること自体を習慣にしています。
例えば「毎日英語の勉強をする」という習慣を行うと決めたとします。
仕事が忙しい日や、プライベートの用事が遅くまである日もあると思いますが、「毎日勉強する」と自分と約束したので、どんなに遅くなってもそれをやり遂げる。
このように習慣を積み重ねていくことで、自分との約束を守ることが当たり前になっていきます。
そして、ひいては自分が決めたことに対しやり遂げることが当然になっていき、
結果として仕事においても、責任を持って最後まで行うことができるようになっていきます。
責任感を培うには、まず自分との約束(習慣)を守る、ということを意識してください。
2-7.期日を設定し、スケジュール管理を行う
大体の仕事には、一緒に仕事を行う相手がいます。
そしてその相手から信頼してもらい、スムーズに仕事を進めていくためには、約束や期日を守ることが非常に重要です。
仕事ができる人は、スケジュール管理をするにあたり、どんな仕事であっても、期日を設定するということを習慣にしています。
期日が決まっている仕事は言うまでもありませんが、期日が明確でない仕事に関しても、期日を自分で設定し、スケジュール管理を行っていることが多いです。
最終的な期日はもちろんですが、それまでの過程においても、ゴールから逆算して、仕事を細かいタスクに分解し、それぞれに期日を設定していくとよりよいでしょう。
このような形で期日を設定することで、期日直前まで何もしていないという状況をなくすることができます。
他の人から何かを依頼された時も、忘れずに期日を確認するようにします。
いつまでにすべき内容なのか、緊急の用事なのかを把握することで、優先順位を考え直すことができるからです。
このように、全ての仕事に期日を設定することで、自分の仕事の優先順位が明確になります。
期日の近いものからスケジュールを組むことで、効率的かつ確実に仕事を終わらせることができます。
結果として、仕事を最後まで確実にやり遂げられるようになるでしょう。
2-8.日常に運動を取り入れている
仕事ができる人は、日常に運動を取り入れることを習慣にしています。
運動をすることのメリットはたくさんあります。
運動をすることでリフレッシュできるということはもちろんですが、運動は脳にも良い影響を与えるとも言われています。
精神科医の樺沢紫苑先生によると、
1日1時間程度の有酸素運動を週2回以上行うことで、脳を活性化する効果を得られるといいます。
(参考文献:『アウトプット大全』樺沢紫苑)
仕事ができる人は、仕事以外の時間の過ごし方も大切にしています。
そこでの過ごし方が、仕事に大きな影響を与えることを知っているからです。
また、運動を通して肉体を鍛えることで、引き締まった体になり、自己肯定感も上がります。
ジムやランニングなど、集中的に運動に時間を使うことも必要ですが、忙しくてそのように集中した時間をとるとができない場合もあるかと思います。
そういった場合は、日常に運動を取り入れてみてはいかがでしょうか。
移動の時は、エレベーターではなく階段を使う
立って仕事をする
会社終わりに、一駅分歩いて帰る
Youtubeでエクササイズ動画を見る
まとまった時間が取れることができなくとも、毎日の工夫で日常の運動量を増やすことはできます。
ぜひ出来るところから、日常に運動習慣を取り入れてみてください。
2-9.睡眠時間を確保する
忙しい日々の中で、睡眠時間を削って、寝不足のなか仕事をしたことはありませんか。
一見すると、寝る間を惜しんで資料を読み込んだりすることは、インプットする時間を増やしているようにみえます。
しかし睡眠不足は、注意力散漫や作業の効率を低下させるため、結局は質のいいインプットとはなっていません。
日本人の勤労者を対象とした横断研究では、睡眠時間が 6 時間 を下回ると日中に過度の眠気を感じる労働者が多くなることが示されています。
眠気を感じながら仕事をしても、その作業効率はよくないことでしょう。
仕事ができる人は、睡眠不足は仕事の妨げになることを知っているため、睡眠時間を確保することを習慣にしています。
そのため、計画を立てる際に、まずは睡眠時間を確保したうえで、日中のスケジュールを考えます。
仕事が立て込んだ時に犠牲にするところは、睡眠時間ではありません。
無駄な作業はしていないか、効率的に出来ることはないかを考えるのです。
1日のスケジュールの中で、一番に記入すべき予定は睡眠時間です。
睡眠時間は何があっても動かさないと決めて、残りの時間でいかに進めていくかを考える習慣をつけましょう。
2-10.朝にマインドフルネス(瞑想)を行う
仕事ができる人は自己管理の一つとして、マインドフルネス(瞑想)を行うことを習慣としています。
厚生労働省eJIM(イージム:「統合医療」情報発信サイト)では、瞑想などの心身療法は、
不安感、ストレス、疲労、一般的な気分障害や睡眠障害を和らげることで、生活の質を向上させることが示されていると述べています。
マインドフルネス(瞑想)を行うことにより、単なる疲労回復だけでなく、パフォーマンスの向上が期待されるといいます。
アメリカの大手企業であるGoogleでは、マインドフルネスを「Serch inside Yourself(SIY)」と名付けた研修の中で実践しているといいます。
ビジネスの世界でも、マインドフルネス(瞑想)の効果は期待されているといえるでしょう。
マインドフルネス(瞑想)の方法はいくつかありますが、ここでは簡単な方法を紹介します。
床もしくは椅子に座る
目を閉じて、自分の呼吸に意識を向ける
呼吸をした時に、空気が出たり入ったりする感覚に集中する
途中で頭に考えが浮かんでも、その考えを後追いすることなく、あるがままに眺めていきます。
マインドフルネス(瞑想)を行う時間としては、自分の時間が確保しやすい、静かな朝に行うことをおすすめします。
朝にマインドフルネス(瞑想)を行うことにより、日中をクリアな心で過ごすことができるでしょう。
3.習慣化するための3つのポイント
これまで仕事ができる人の特徴と習慣をご紹介してきました。
仕事ができる人とはどんな人なのか、日常的にどのようなことを行っているのかが分かったと思います。
そして、自分との違いや、いますぐに取り組むべき習慣も明確になってきたのではないでしょうか。
仕事ができるようになるためには、実際に自分で目標を立てて、習慣化に取り組むことが必要になります。
これまで何度も習慣化に取り組もうとしたけれど、三日坊主に終わってしまったという経験は誰しもあると思います。
実際に習慣化に取り組む際のポイントは、次の3つあります。
理想像をイメージしよう
毎日、必ずできることから始めよう
できたことを記録しよう
習慣化のコツを知って、習慣化を確実に自分のものにしていきましょう。
3-1.理想像をイメージしよう
習慣化を始める前に、まずは自分が習慣化を通して、どういう自分になりたいか、理想像を明確にイメージしましょう。
習慣化は定着するまでは、肉体的・精神的に負担を感じることもあります。
そのような時期を乗り越えるためにも、習慣化の先にある理想像をしっかりと考えておくことが大切です。
例えば、「8時間以上眠る」を習慣化することに決めたとしましょう。
「8時間以上眠る」ことが目的なのではなく、
「8時間以上眠ったことによって、日中精力的に動いている自分」が、目指すべき理想であり、本当の目的として考えられます。
つまり、「8時間以上眠る」習慣を通して、「仕事に集中できて活力のある自分」の姿を、理想像としてイメージすると良いでしょう。
理想像を常に思い描く方法として、理想像を紙に書いて、それを見えるところに貼るということをお勧めします。
習慣化を通して、自分はこうなりたいという理想の姿を箇条書きにして、紙に書いていきます。
8時間以上眠ることで、自分はこうなりたい。
いつでも活動的で明るい
機嫌がよく朝からニコニコしている
疲れが溜まりにくくなり、体調がいい
この紙は、よく目に入る場所(例えば会社のデスク、洗面所の壁)に貼るとよりいいでしょう。
目標を書いた紙をスマートフォンで撮影し、スマートフォンの壁紙に設定するのもいいかもしれません。
習慣化の中で、モチベーションが下がり、何のためにこの習慣に取り組んでいるか分からなくなることがあると思います。
そういった時に、自分の理想像を思い浮かべることで、習慣化の本当の目的を思い出すことができます。
3-2.毎日、必ずできることから始めよう
習慣化の先にある理想像をイメージしたら、いよいよ実際に習慣化を始めましょう。
習慣化は、毎日行うことで、定着していきます。
もし自分で決めた習慣が、毎日続けられないのならば、それは現時点では負荷が高すぎるといえるでしょう。
「日常に運動を取り入れる」ことを習慣化にしようとした場合、「1日1万歩を歩く」を目標に決めたとします。
早速始めたものの、毎日続けることができなかったのであれば、目標を「1日8千歩を歩く」と変えてみましょう。
もしそれでも出来なければ、さらに少ない歩数に変えていきます。
そしてその目標の歩数を毎日達成でき流ようになったら、今後は少しずつ目標の歩数を増やしていきます。
そして最終的に、当初の目標だった「1日1万歩を歩く」を達成できるようにしましょう。
このように、「毎日必ずできること」を目標にすることには2つのメリットがあります。
習慣化の失敗を防ぎ、モチベーションを下げない
決めた目標が達成できない日が続くと、目標達成できないことが当たり前になってきます。
そうなることで、少しずつモチベーションが下がり、最後には習慣化自体諦めてしまうことになりかねません。
必ずできることから始めることで、成功体験を積み上げることができます
毎日のモチベーションを下げないことが、習慣化の継続につながります。
「毎日続ける」ことで、習慣化が簡単になる
2日置きに行うことや、たまにやることというのは、忘れがちになります。
今日はそれをする日かしない日なのか、その都度、考えて判断することになるからです。
毎日行うことで、考えるという行為をすることなく、無意識に行動をすることが出来るようになります。
「やる」「やらない」判断をすることなく、決まりだから、毎日やる。
これくらい単純化することで、行動へのハードルがぐんと低くなります。
習慣化を始める際には、「毎日、必ずできることから始める」ことを意識してみてください。
3-3.できたことを記録しよう
習慣化を始めたら、毎日できたことを記録しましょう。
自分がこれまでやってきたことを振り返ることはとても大切です。
一定期間記録が溜まると、自分が1ヶ月のなかでどの時期に、目標が達成出来なかったかを把握することができます。
そうすると、この時期は体調を崩しやすいので、取り組んでいる行動を少なくしようといった調整を行うことが可能になってきます。
おすすめの記録方法は、「ハビットトラッカー」という自分の習慣を日毎に書き留める、1ヵ月分のチェックリストを使った方法です。
まずは、習慣をリスト化します。
左側の縦列に習慣(habit)、上の横列に日付を書き、フォーマットを作ります。
そして、毎日、該当する日付のところの列に、習慣リストを実行できたかチェックを入れていきます。
実行できたら〇か×をつける、シールを貼るなどして、チェックを行います。
チェックが増えれば増えるほど、モチベーションがあがり、毎日の習慣が楽しくなると思います。
さらに、チェックが何個溜まったら、自分にプレゼントを買うなど、ご褒美を設定するのもオススメです。
そうすることで、習慣化も、記録をとることも、より前向きに行うことができるでしょう。
4.まとめ
これまで仕事ができる人の特徴と、習慣をご紹介してきました。
仕事ができる人も、最初から簡単に仕事ができるようになったわけではありません。
今もなお、試行錯誤しながら、自分に必要な習慣を続けている人はほとんどだと思います。
習慣化するためには、自分の現状を知り、まず最初の一歩を踏み出さなければなりません。
この記事を読んだ今日から、ぜひ仕事ができる人の習慣を実践してみてください。