自己投資とは、将来的に利益を得ることを目的として、自分が持っている資産(=お金や時間)を自分に対して投じることです。
自己投資は、人生において成功と幸せを手にするために非常に有益な方法ではあるのですが、うまくいっている人は少ないのが現実です。
自己投資という大義名分のもとに、たくさんのお金や時間を使ったものの、回収できていないケースが後を絶ちません。投資失敗です。
そうなってしまう原因は、自己投資に関しての知識不足にあります。
そこで本記事では、幸せな人生を送る重要なカギである「自己投資」について、改めて基本から解説します。
本記事のポイント
- そもそも自己投資とは?の基礎知識から身につく
- 取り組む前にどんな心構えが必要なのか解説
- 具体的におすすめの自己投資も紹介
「自己投資について知りたい」
「自分も自己投資をやりたい」
…という方におすすめの内容となっています。
この解説を読んでから自己投資に取り組めば、得られるリターン(=人生における成功や幸せ)が大きくなるに違いありません。さっそく続きをご覧ください。
目次
1. 自己投資とは?基礎知識
まずは自己投資とは何なのか、改めて基礎知識から確認していきましょう。
1-1. 自己投資とは何か
「自己投資」と聞いて何を思い浮かべますか。資格の取得や勉強、セミナーの受講などを思い浮かべる人が多いかもしれません。
あるいは、化粧品やエステ、健康食品・サプリメント、スポーツジムなど、健康・美容への投資を連想する人もいるでしょう。
人によって感覚的に捉えている自己投資ですが、そもそも「投資」とは、将来的に得られるであろうリターン(利益)を目的として、現在持っている資産を支出することです。
自己投資とは「将来リターンを得ることを目的として、自分に対して資産を支出すること」と定義できます。
1-2. 自己投資で投じる資産は「お金」「時間」
では、自分に対して投じる資産は何でしょうか。自己投資の場合、主に2つあります。「お金」と「時間」です。
期待するリターンのために、現在持っているお金(預貯金)を支出したり、時間を費やしたりすることが自己投資となります。
私たちは普段、漫然とお金や時間を使ってしまいがちですが、自己投資の支出は漫然とした支出とは大きく異なります。
「将来的にリターン(利益)を得るために」という目的のもとに使われるお金や時間が、自己投資のお金や時間です。
1-3. 期待するリターンは人によって異なる
将来的にどんなリターン(利益)を期待するかは、人によってさまざまです。
あなたが自己投資を通して得たいリターンは何でしょうか。
例えば、将来的に「1,000万円の年収を得る」というリターンが欲しい人もいれば、「病気にならない健康な体」というリターンが欲しい人もいます。
あるいは「幸せな結婚と家庭」「いつまでも若くて美しい容姿」「いつでも楽しく生きられる強いメンタル」などなど、十人十色のリターンがあるのです。
2. 良い自己投資ができるようになる3つの心構え
次に「良い自己投資」ができるようになるための心構えを3つ、お伝えします。
- 回収できなければ投資の意味はない
- リターンが明確なほど投資効率が良くなる
- 自己投資は長期で考える(早く始めるほど良い)
2-1. 回収できなければ投資の意味はない
1つめは「回収できなければ投資の意味はない」です。
これから自己投資に取り組みたいあなたが、とにかく最初に身に付けたいのは、
「投資した資産を最低限回収できなければ、それは投資失敗」
というシビアな視点です。
投資における回収とは、投じた資産を取り戻すこと。例えば、10万円を投じたなら、最低限10万円は回収しなければなりません。
10万円を投じて10万円を回収するのは最低ラインであり、そこからいかに大きな利益を出せるか?を考える必要があります。
回収について甘い考えは、捨てましょう。回収して利益を出すこと(投じたお金・時間以上の価値を得ること)にこだわり、シビアになってください。
回収について甘い考えとは、例えば「回収できなかったとしても、やったことに意味がある」といった曖昧な姿勢です。
同じことを、株や仮想通貨になけなしの現金をなげうった投資でいえるでしょうか。いえないはずです。
自己投資でも「きっちりリターンを得る」というシビアな姿勢を貫くことが、大きなリターンを得られる投資につながります。
2-2. リターンが明確なほど投資効率が良くなる
2つめは「リターンが明確なほど投資効率が良くなる」です。
“きっちりリターンを得る”ために具体的に何に注意すべきかといえば、「どんなリターンを自分が欲しいのかを明確にしたうえで投資する」ことが大切です。
前述の通り、自己投資でどんなリターンを目的とするのかは人によってさまざまですから、あなたにとってのリターンを明確にしなければなりません。
「自己投資でどんなリターンを得るか」を明確にすることは、すなわち、自分がどんな人生を送りたいのかを明確にすることでもあります。
自分にとって本当に大切なものは何か、どんな価値観の人間なのか、人生を通して何を得たいのか、真剣に向き合って考えてください。
例えば、大まかにいってもお金、地位、名誉、家庭、友情、仕事のやりがい、社会貢献、夢の実現、心の安息、知的好奇心など、多岐にわたります。
あなたが得たいリターンをクリアに具体的にするほど、投資効率が良くなり、より大きなリターンを得やすくなるでしょう。
2-3. 自己投資は長期で考える(早く始めるほど良い)
3つめは「自己投資は長期で考える(早く始めるほど良い)」です。
例えば株式投資なら「デイトレード」のように、株をその日のうちに売り買いして短期で儲けを出す手法があります。
しかし自己投資は基本的に年単位の長期で考えなければなりません。今日の自己投資分を明日回収できることはまずないからです。
「20代の頃の自己投資が、30代・40代以降に回収でき、大きなリターンとなって返ってくる」
というように、回収までには長期の期間を見込んでおく必要があります。
それはつまり「自己投資は、早く始めるほど有利」という意味でもあります。
いうまでもなく、私たちの人生には時間的な限りがあります。
早く自己投資をスタートして、人生のできる限り早い時期に回収が始まるようにし、リターンを得て過ごせるようにした方が、成功と幸せを手にできる期間が長くなるのです。
「自己投資した方が良いのかな」と考えているなら、ぜひできる限り早く、自己投資を始めましょう。
3. 20代〜30代前半までに今すぐスタートしたい自己投資10選
「自己投資を始めたいけれど、何から始めたら良いんだろう」
そんな方へのヒントとして、ここからは具体的な自己投資をご紹介していきましょう。
まずは20代〜30代前半にスタートしたい自己投資10選をご紹介します。
3-1. 仕事に打ち込む
1つめの自己投資は「仕事に打ち込む」です。
これは、ありとあらゆる人に共通して強くおすすめしたい自己投資になります。「いま仕事に打ち込むこと」で将来得られるリターンは、非常に多岐にわたり、その質も高いからです。
20代〜30代前半までに、仕事に打ち込むことで期待できるリターンの例を挙げてみましょう。
- 生涯にわたる高収入
- 転職してもやっていけるスキル
- ともに仕事に打ち込んだ戦友との一生の絆
- 将来独立したときの助けとなる人脈
- 自分は仕事に懸命に取り組んできたという自信
もし、自分の時間やエネルギーを無駄に浪費しているという自覚があれば、ひとまず、すべて仕事に投資してみましょう。
仕事の良いところは、最低限、現在行った仕事に対する対価として報酬(給料)がもらえることです。
リターンゼロとはなりませんから、全力投球してOK。
そして今は「会社からもらっている給料と、自分の働きが見合わない」と感じたとしても、その分は将来、直接自分へのリターンとして返ってくるはずです。
20代〜30代前半までは、ケチケチせずに、どんどん自分の時間とエネルギーを仕事に投資しましょう。
3-2. 資格を取る
2つめの自己投資は「資格を取る」です。
資格でおすすめしたいのは、「今いる環境だからこそ、取得のハードルが下がっている資格」は、すべて取っておくことです。
5年後にイチから取り直しても大して労力が変わらない資格は後回しにして構いませんが、今取らずに後から取ろうとすると大変になる資格は、将来使うか・使わないかに限らず、取得しておきましょう。
勤務先の会社のキャリア支援でサポートが受けられる資格や、その業界で働いていることで取得のハードルが下がる資格を洗い出してください。
例えば、不動産関係の仕事についている人なら、宅建(宅地建物取引士)の資格で試験の5点免除が受けられます。
学生であれば、学生のうちに単位を取得すれば取得できる資格は、逃さずに取得します。教員免許はその代表例です。
今は「わざわざ取るのが面倒」「将来、使うかどうかわからない」と感じていたとしても、そこはまさに自己投資と考えましょう。
「あのとき、簡単に資格が取れるうちに取っておけば良かった!」と後悔しないために、いま頑張っておくことです。
3-3. 国内外の旅行に行く
3つめの自己投資は「国内外の旅行に行く」です。
なぜ旅行が自己投資になるのかといえば、旅行には人生のターニングポイントを生み出す力があるからです。
人生の成功者たちにインタビューするとき、よく「自分のターニングポイント」として挙げられるのが「旅行での体験」です。
自分がまったく知らなかった世界を目で見た経験、旅先での重要人物との出会い、頭をガツンと殴られるような衝撃的な出来事——など、旅先で発生したイベントで人生が変わる人は少なくありません。
お金はなくとも時間がたっぷりある若いうちに、どんどん旅をしましょう。
普段の生活では経験できない異世界を自分に体験させることも立派な自己投資なのです。
3-4. 本を読む
4つめの自己投資は「本を読む」です。
20代〜30代前半までの時期は、自分の中にたくさんのインプットをしておきたい時期です。成功者の体験・ビジネスのノウハウから教養や文化まで、インプットすればするほど、あなた自身が成功できる確率が高まるからです。
では、できるだけ大量のインプットを効率的に行うために、最適な方法は何か?といえば、それが読書なのです。
たった数百円〜数千円の投資で、日本中・世界中のありとあらゆる情報にアクセスできる手法が本を読むこと。
「暇さえあれば本を読んでいる」という本の虫になりましょう。
「読書すべきとはわかっているけれど、モチベーションが上がらない」
そんな人には、こちらの一冊をおすすめします。
“ビジネス書の多読こそが最高の自己投資”と教えてくれる「レバレッジ・リーディング」です。
3-5. さまざまな分野の芸術を生で鑑賞する
5つめの自己投資は「さまざまな分野の芸術を生で鑑賞する」です。
これは「他人と、感性・センス・引き出しの差を圧倒的につける」ために実践してほしい自己投資です。
というのは、現代は、インターネットを経由してインスタントにエンタメに触れられる世界です。
ですが、他の人と同じものを見ていては、他の人と同じ感性しか身につきません。他の人が見ていないものを見てください。
他の人が見ていないものを見る手段として非常におすすめなのが「生」で芸術を見ることなのです。
例えば、あなたは演劇の舞台を生で見たことはありますか?ミュージカルは?クラシックコンサートは?歌舞伎は?お笑いライブや音楽ライブに足を運んだことはありますか。
堅苦しい伝統芸能だけにこだわる必要はまったくなく、好きな芸人や歌手のライブを手始めにしてかまいません。できるだけ多くの分野を「生」で見たことがある、という体験を作ってください。
他の人がインターネットでインスタントに済ませている体験とは別次元の体験が、あなたの中に蓄積していきます。
この蓄積は、5年後・10年後にすばらしい感性となって、あなたのビジネスやライフスタイルを支えてくれるでしょう。
3-6. 料理はできるようになっておく
6つめの自己投資は「料理はできるようになっておく」です。
料理とは、急に生活じみてきたと感じたかもしれませんが、実は結構重要です。
若いうちから料理を身に付けて、面倒さや苦労を感じずにサクッと食べ物を自炊できるようになっておくことは、将来のお金・時間・健康というリターンになって戻ってくるからです。
いうまでもなく、外食やUberEATSなどの宅配を利用するよりも、自炊の方がコストパフォーマンスに優れています。
そのうえ、料理上手になっていれば、10分もあれば簡単おかずをパパッと作れます。外食や宅配よりもずっと早くごはんを食べられる(時間の節約になる)のです。
加えて、自炊で健康的な食事を続けていれば病気になるリスクも減ります。料理はできるようになりましょう。
3-7. おしゃれのセンスを磨く
7つめの自己投資は「おしゃれのセンスを磨く」です。
ファッションは自己投資であるという考え方があります。外見をファッションによって整えることで、ビジネス上の自分のイメージをコントロールしたり、あるいは友人知人と良好な関係を築きやすくなったりするという考え方です。
しかし、そもそもおしゃれのセンスがないと、いくらファッションに投資しても、無駄になってしまいます。
ファッションに投資する(=服を買う)前にすべきことは、おしゃれのセンスを磨いておくこと。
おしゃれのセンスは、人生のできるだけ早い段階から磨いておくことです。人は必ず服を買わなければなりません。裸で過ごすわけにはいかないからです。
必ず買わなければならない服を、できるだけ早い段階で正しく買えるようになるために、おしゃれのセンスを磨きましょう。
具体的には、まずは本を数冊読んで理論を頭に入れることがおすすめです。
▼ 理論がわかる本の例
3-8. 美容の習慣を身に付ける
8つめの自己投資は「美容の習慣を身に付ける」です。
女性でも男性でもズボラさんでも関係ありません。日常生活の中で、美容の実践を習慣化しておきましょう。
美容とは、具体的にはスキンケア・ヘアケア・メイク・ボディケアなどを通して、顔・髪・体を美しくキープするための取り組みです。
なぜこれが自己投資になるのかといえば、若い頃から美しくキープするためにケアしておくほど、年齢を重ねたときに、老けにくいからです。
例えば、自分が40歳になったときのことを想像してみましょう。
周囲の40歳に比べて老け込んでいるか、それとも「えっ、40歳には全然見えない!」と称賛されるようになるか。
その違いが、20代〜30代前半までの美容習慣という自己投資によって、出てくるのです。
具体的に何をすべきかは、その人それぞれの肌質・髪質・体質によって異なります。
大切なことは、若いうちから自分の肌質・髪質・体質と向き合って、自分に合う美容を見つけ、それを習慣にすることです。
3-9. たくさんの人と会う
9つめの自己投資は「たくさんの人と会う」です。
ここまでにご紹介してきた自己投資を実践しているあなたなら、自分の土壌が豊かに育っているはずです。そこで並行して実践したいのがたくさんの人と会うこと。
自己投資を何もしておらず、自分が空っぽの状態で人と会っても時間の無駄となることが多いですが、自己投資を実践中であれば、人との出会いが連鎖的に成功や幸せを運んできてくれるからです。
仕事、旅行、読書、芸術、おしゃれ、美容——など、自分で体験しながら努力していれば、人と会って話しをするだけで、自分のアンテナが反応し、重要な気付きや学びが深まります。
そんなあなたを見て、相手も仕事のチャンスをくれたり、さらなる人脈につないでくれたりと、好循環が回っていきます。
いわば、自己投資のリターン回収速度を速めてくれるのが、人と会うことといえます。
3-10. 資産運用を始める
10個めの自己投資は「資産運用を始める」です。
最後に、現実的で、かつ非常に大切な自己投資の話をしましょう。とにかく、若いうちに、どんなに少額でもかまいませんので資産運用をスタートしてください。
資産運用をしているか、そのスキルやマインドを持っているか次第で、10年後・20年後・30年後、持っているお金の桁が冗談ではなく変わります。
お金に無頓着で「持っているお金は全部使いたい」「なくなったら稼げばいい」という人もいるかもしれませんが、本当にその考えで後悔しないかどうかは、年を取ってからしかわかりません。
それであれば後悔しないために、できるだけ年齢が若いうちに、100円でも200円でも良いので資産運用をスタートしておきましょう。
資産運用の方法は、株式投資でも仮想通貨でも自分が興味を持てるものからチャレンジしてみましょう。
まったく無知でどこから手をつけていいかわからない人は、まず「iDeCo」と「NISA」から調べてみてください。
ここでは詳しく解説しませんが、投資初心者の王道の始め方が、iDeCoとNISAです。
▼ 初心者にもわかりやすい本
「投資ド素人が投資初心者になるための 株・投資信託・つみたて NISA・iDeCo・ふるさと納税 超入門」
4. 30代後半〜40代以降におすすめの自己投資10選
前章では20代〜30代前半までにしておきたい自己投資をご紹介しました。
次にご紹介するのは、30代〜40代以降におすすめの自己投資です。
人生のゴール(終わり)を見据えながら「いかに豊かで充実した時間を増やしていくか?」が焦点となるのが、この年代の自己投資です。
以下の10個をご紹介しましょう。
- 家族・家庭を大切にする
- 人脈を広げる・維持する
- 一生ものの名品を手に入れる
- 不労所得につながるノウハウを身に付けておく
- 健康に役立つもの・サービスにお金を使う
- エイジングケアを本格化する
- 豊かな老後を見据えた趣味をスタートする
- 自分なりの死生観を構築する
- 心が安らぐ居場所をたくさん作る
- 若い頃にやろうと思ってできなかったことを全部やる
4-1. 家族・家庭を大切にする
1つめの自己投資は「家族・家庭を大切にする」です。
家庭を顧みない仕事人間の人はもちろんですが、「すでに家族や家庭を大切にしている」と思っている人にも、改めて「自己投資」という視点から考えてほしいポイントです。
ただ献身的に(時には自己犠牲的に)家族に尽くしたり、やみくもに心配し続けたりするのではなく、
「将来、自分が後悔しないために」
「将来、自分がより良く生きるために」
という視点で捉え直すと、“大切にするやり方”にも変化が生まれるはずです。
パートナー・配偶者とはより良い関係が築けるように、
子どもにとっては生涯にわたって良き父・母で在り続けられるように、
あるいは遠くない未来に別れがくる親たちとは、別れの日に後悔しないように。
成熟した大人として家族・家庭と向かい合い、自分の在り方を問い直したうえで、どう大切にしていくか考えてみてください。
4-2. 人脈を広げる・維持する
2つめの自己投資は「人脈を広げる・維持する」です。
「人脈とは金脈である」という言葉がある通り、人脈の重要性は多くの人が実感するところでしょう。
ただ、30代後半以降で注意したいのは、人脈は広げるとともに「維持する」ためにも投資しておくことです。
多くの人が仕事に家庭に忙しくなる30代以降では、せっかく培った人脈も放置すれば、あっという間に枯れてしまうからです。
「気付けば数年以上ご無沙汰となり、連絡したいときには、もう連絡できる間柄ではなくなっていた」
——といったケースが置きやすいと念頭に入れておきます。
すべての人脈をキープする必要はありませんが、守りたい人脈は維持するために、定期的に食事やゴルフの予定を入れるなどして、時間と労力を投資しましょう。
4-3. 一生ものの名品を手に入れる
3つめの自己投資は「一生ものの名品を手に入れる」です。
30代後半〜40代になれば、“自分にとって一生ものの定番品となるであろう好きなもの”が見極められるようになっているはずです。
一生使うものは、人生の早い段階で手に入れた方が、その分、たくさん使えて投資効率が高まります。
ぜひ30代後〜40代の早いタイミングで、購入を検討しましょう。
例えば、高級腕時計やジュエリーなどはその代表格です。
改まった場や人生の勝負となるようなシーンで本物を身に付けていると成功者として見られ、
「人からなめられない」という自信がつきます。
人は見た目ではないといいつつも、実際には見た目で扱われ方が変わるシーンはよくあります。自分にとっての武器となる名品を手に入れましょう。
4-4. 不労所得につながるノウハウを身に付けておく
4つめの自己投資は「不労所得につながるノウハウを身に付けておく」です。
人生は、いつ何があるかわかりません。そのときにお金が入ってくる仕組みを作れている人は強いものです。
ひとつの収入源に依存するのではなく、仮に働けなくなったとしても何とかなるという自信が、大胆な勇気を生み出してくれることも。
最初は金額の大小にはこだわらず、たとえわずかなお金でも良いので、不労所得につながるノウハウを身に付けましょう。
資産運用でもかまいませんし、あるいはYouTubeやアフィリエイトなどのネット副業にチャレンジしてみるのもおすすめです。
4-5. 健康に役立つもの・サービスにお金を使う
5つめの自己投資は「健康に役立つもの・サービスにお金を使う」です。
今後の人生を考えるとき、誰もが避けて通れないのが「自分の老いとどう向き合うか」です。
年数の経過とともに体は老化し、若い頃とは異なる病気や不調も起きやすくなります。
「そんなことは当然だ、わかっている」という人が多いのですが、わかっていることと具体的な対策として自己投資しているかは別問題。
自己投資で防げるものは、どんどん防ぐに越したことはありません。健康に役立つものやサービスにお金を使いましょう。
フィットネスジムに通う、サプリメントを飲む、厳選した食材を購入する——など、やり方はさまざまあります。
ひとつ、すべての人に共通しておすすめな自己投資は、オプション検査をできるだけ追加した人間ドックです。
人間ドックと一言にいってもコースはさまざま。胃カメラ、大腸カメラ、脳ドック、心臓ドック、PET/MRI……とオプションを追加すれば、20万円〜30万円以上のお金がかかります。これこそ、健康に対する自己投資です。
30代後半以降になったら、贅沢な人間ドックを毎年受けましょう。
4-6. エイジングケアを本格化する
6つめの自己投資は「エイジングケアを本格化する」です。
美容面での老い対策も本格化したいのが、30代後半以降の自己投資です。
「エイジングケアの取り組み方次第で、50代・60代以降の自分の姿が変わる」と思えば、いま頑張る気になるという人も多いでしょう。
具体的には、お金に余裕のない若い頃ではできなかった美容法を取り入れて、より強力なケアをしていくのがおすすめです。
例えば、電気バリブラシや美顔スチーマーなどの美容家電、レーザーや点滴などの美容医療、数万円以上のスキンケアブランドなど、多くの選択肢があります。
なお「エイジング美容の知識がまったくない」という方は、美容雑誌を購読するのがおすすめです。エイジングケアの情報も満載な美容雑誌としては「美st」があります。
4-7. 豊かな老後を見据えた趣味をスタートする
7つめの自己投資は「豊かな老後を見据えた趣味をスタートする」です。
抗老化やエイジングケアに取り組んでいくと、人生120年も夢ではありません。実際、科学技術の発展により近い将来「人生120年時代」が訪れるといわれています。
もし80歳で仕事をリタイアし、そこから40年生きると想像してみてください。
40年という長い時間を、退屈せず豊かに過ごすための準備を、今しておかなければなりません。
豊かな老後を見据えた趣味をスタートしましょう。たとえ体が今のように動かなくなっても楽しめる趣味を選ぶのがポイントです。
絵を描く、書道などの文化的な趣味も良いですし、あるいは仲間と楽しめる麻雀なども楽しいですね。
その趣味はひとつではなく、たくさん持っているほど、老後が豊かになります。
4-8. 自分なりの死生観を構築する
8つめの自己投資は「自分なりの死生観を構築する」です。
少し暗い話に聞こえるかもしれませんが、幸せに生きるための叡智として、30代後半を過ぎたら向き合っていきたいのが「死生観」です。
現実として、私たちは誰もが最終的に生の終わりを迎えます。死を考えることは、より良く生きることともいえるのです。
長く生きていれば避けられない大切な人たちとの別れを乗り越えるためにも、自分なりの死生観を持っていることは大切です。
少しずつでも、落ち着いて自分の死生観と向き合う時間を作っていくことをおすすめします。生と死を扱った書籍や映画などを見ることも、自分の考えを深めてくれるでしょう。
4-9. 心が安らぐ居場所をたくさん作る
9つめの自己投資は「心が安らぐ居場所をたくさん作る」です。
どうしてもつらいことがあったとき、心がポキッと折れないように、安心できる居場所を作っておくことも、30代後半〜40代以降に必要な自己投資です。
先に触れた大切な人たちとの別れの経験のほか、男性も女性も、40代後半から50代・60代で更年期を経験します。
今までに経験したことのない心身の不調で数年間を苦しむケースもあり、できる準備は先にしておきたいところです。
「居場所」とは、具体的には気が置けない友人、一人で没頭できる趣味、行くとリラックスできる場所など、自分が自分に戻れる場所のことです。
そんな居場所が1つより2つ、2つより3つ——と、数多くあるほど、人生を幸せに生きやすくなります。居場所は支えになるからです。ひとつずつ、増やしていきましょう。
4-10. 若い頃にやろうと思ってできなかったことを全部やる
10個めの自己投資は「若い頃にやろうと思ってできなかったことを全部やる」です。
10代・20代の頃に、やろうと思ったけれどできなかったことや、叶えられなかった夢など、やり残したことはありませんか。
やり残したことは、全部やりましょう。
例えば「夢」であれば、叶うか・叶わないかは問題ではありません。もう一度、全力でやってみて叶わなければ、それはそれでよいのです。
これからの人生に後悔を残さないために、「もう1回、やってみたけれどダメだった」という体験が、本当に役立ちます。やってダメだったことには諦めがつくからです。
あなたは、若い頃にやり残したことはありませんか。思い浮かぶ事柄をすべてノートに書き込んで、ひとつずつ、やっていきましょう。
5. まとめ
自己投資とは、将来的に利益を得ることを目的として、自分が持っている資産(=お金や時間)を自分に対して投じることです。
良い自己投資ができるようになる3つの心構えはこちらです。
- 回収できなければ投資の意味はない
- リターンが明確なほど投資効率が良くなる
- 自己投資は長期で考える(早く始めるほど良い)
具体的な自己投資として、以下をご紹介しました。
30代前半までに今すぐスタートしたい自己投資10選
- 仕事に打ち込む
- 資格を取る
- 国内外の旅行に行く
- 本を読む
- さまざまな分野の芸術を生で鑑賞する
- 料理はできるようになっておく
- おしゃれのセンスを磨く
- 美容の習慣を身に付ける
- たくさんの人と会う
- 資産運用を始める
30代後半〜40代以降におすすめの自己投資10選
- 家族・家庭を大切にする
- 人脈を広げる・維持する
- 一生ものの名品を手に入れる
- 不労所得につながるノウハウを身に付けておく
- 健康に役立つもの・サービスにお金を使う
- エイジングケアを本格化する
- 豊かな老後を見据えた趣味をスタートする
- 自分なりの死生観を構築する
- 心が安らぐ居場所をたくさん作る
- 若い頃にやろうと思ってできなかったことを全部やる
さあ、あなたはどれから始めますか。未来のリターンを楽しみにしながら、今を充実させる自己投資をスタートしましょう。