できる人に共通する「根拠のない自信」とは?身につける方法と注意点

根拠のない自信とは、根拠なしに「自分ならきっとできる」「大丈夫」と確信することです。
ポジティブな思い込みやハッタリと似ていますが、根拠のない自信」の根底には、自分への絶対的な信頼感があります。
 
「根拠のない自信」は、ソフトバンクグループ創業者の孫正義氏やサッカーの本田圭佑選手など、ビジネスで成功を収めた人や一流の人に共通する特徴です。
 
となると、「根拠のない自信を獲得したい」と思いますが、「本当に効果があるのだろうか?」「胡散臭いのでは?」と疑問も生じてくるでしょう。
 
そこでこの記事では、「根拠のない自信」について、概念やメリット、身につける方法や注意点まで丁寧に解説します。

この記事がおすすめな人

  • 自分に自信が持てない
  • 失敗が怖くて、挑戦できない
  • 周囲の評価が気になる
  • 今の自分を変えたい

最後までお読みいただくと、「根拠のない自信」があなたの人生に役立つことが理解できるはずです。
ではさっそく始めましょう。


1.  「根拠のない自信」とは


「根拠のない自信」とは、具体的にどのようなものなのでしょうか。
「根拠がある自信」との比較や、「根拠のない自信」を持つ人の特徴などから、理解を深めていきましょう。

1-1. 「根拠のない自信」の意味

冒頭でお話したように、「根拠のない自信」とは、成功体験や実績の裏付けがない自信のことです。

  • 未経験の仕事でも、「自分なら大丈夫」
  • クリアしたことない難問でも、「自分ならきっと解ける」

上記のように、無条件で「自分ならできる」と信じられることを指します。
 
「根拠のない自信」は、自分で自分を信頼できるかが大きなポイントになります。
「人より〇〇ができる」「〇〇が優れている」などの、他人との比較で得るものではありません。

1-2. 「根拠がある自信」との違い

「根拠がある自信」とは、成功体験や実績、属性などによって得られる自信を指します。

根拠がある自信の裏付け
となるもの一例

  • 有名大学を卒業した
  • 有名企業に勤めている
  • 難関資格を持っている
  • 筋トレで肉体美を獲得した

難しい試験を突破したという成功体験は、「できる自分」の明確な根拠になります。
努力や成功体験で得た自信は、「〇〇できたのだから、自分は大丈夫」と自分の中で肯定しやすいです。
 
自信がない人が自信をつけるために「成功体験を積み重ねる」方法が推奨されるのは、このためです。
 
しかし、根拠がある自信は、壁にぶつかった時や些細なきっかけで折れやすい側面もあります。
この点については、2章で詳しく解説します。

1-3. 「根拠のない自信」を持つ人の特徴

「根拠のない自信」を持つ人に見られる特徴は以下のとおりです。

  • 人を惹きつけるオーラがある
  • 自分の意見が言える
  • 他人と比較しない
  • 自己肯定感が高い
  • 失敗を引きずらない

あなたの身近に該当する人はいるでしょうか。思い浮かべながら読み進めてくださいね。

1-3-1. 人を惹きつけるオーラがある

1つめの特徴は「人を惹きつけるオーラがある」です。
「根拠のない自信」を持つ人は言動に余裕や穏やかさがあるので、周囲の目にはとても魅力的に映ります。

根拠がある自信の裏付け
となるもの一例

  • 存在感がある
  • 一緒にいるとポジティブな気持ちになる
  • 魅力的である
  • 信頼できそう
  • 活気がある 

人を惹きつけるオーラを持つ人は周囲から慕われることが多く、仕事や人間関係がスムーズに行きやすいでしょう。

1-3-2. 自分の意見が言える

2つめは「自分の意見が言える」です。
「根拠のない自信」を持つ人は、どんな時でも、自分の意見を堂々と主張することができます。
「こんなことを言って、呆れられないだろうか」などと心配することがありません。
 
周囲の雰囲気に忖度することなく自分の意見を言えるため、「頼りになる」「できる人」と認識されることが多くなります。

1-3-3. 自己肯定感が高い

3つめの特徴は「自己肯定感が高い」です。
自己肯定感とは、「ありのままの自分を肯定できる感覚」のことです。
 
自分のダメな部分を否定するのではなく、「今は不足しているけど、〇〇はできている」と肯定的に捉えることができます。他人と比較しなくても自分を認められるので、感情に左右されることがありません。

1-3-4.失敗を引きずらない

4つめの特徴は「失敗を引きずらない」です。
「根拠のない自信」を持つ人は、落ち込むことはあっても、「自分はダメだ」と自信を喪失するまで自分を追い詰めません。
 
失敗しても、「大丈夫」「次に生かそう」と前向きに受け止めることができるので、次のステップに進みやすくなります。


2. 根拠のない自信が「最強」とされる3つの理由

ビジネスやスポーツ界などで成功した人を例に挙げて、「根拠のない自信は最強である」と表現されることがあります。その理由は、「根拠のない自信」で得られる次の3つのメリットだと考えられます。

  1. 根拠のない自信は崩れない
  2. 行動の原動力になる
  3. メンタルが安定する

順番に解説していきます。

2-1. 「根拠のない自信」は崩れない

「根拠のない自信」は、根拠がないゆえに、崩れないものです。
一方で、「根拠のある自信」は、その根拠が崩されると自信も同時に失います。

自信の根拠根拠が崩されるシチュエーション
  • スキルに自信がある
  • そのスキルで失敗をする
  • 営業成績が部署内でトップ
  •  同僚に営業成績を抜かされる
  •  難関資格を持っている
  • さらに上級の資格取得者に会う
  • 年収1000万円
  • 年収が下がる

このように、根拠のある自信は状況によって左右されるので、簡単に崩れてしまう危険性をはらんでいます。
 
根拠がある自信の中でも、特に「成果による自信」は折れやすいので注意が必要です。
成果は、他人の評価で決まるものだからです。同じ成果であっても、評価する人や状況によって、良くも悪くもなります。

2-2. 行動の原動力になる

「根拠のない自信」は行動の原動力になります。
行動するには、「失敗したらどうしよう」「きちんとできるだろうか」という不安を払拭できる自信が必要です。

根拠のない自信
ご覧のとおり、自信がないと行動できないので、自信を育むことができません。
しかし、「根拠のない自信」があると、「何となるはず」と失敗を必要以上に恐れないので、行動(挑戦)することができます
 
「根拠のない自信」のすごいところは、行動の結果がどうであれ、根拠のある自信につながることです。
 
行動の結果、うまくいった場合は、その成功体験が自信の根拠になります。
行動の結果、うまくいかなかった場合は、「根拠のある自信」のおかげで大きく落ち込まずにすみます。
失敗を引きずらないので、再チャレンジしやすく、成功確率が上がります。
 
「自分ならできる」と自らを奮い立たせ、「失敗しても何とかなる」という精神で行動できるのは、人生において大きな強みになります。
仕事やプライベートを充実させるには、とにかく行動することが大切です。行動できる人ほど、幸福を手に入れることができるでしょう。

2-3. メンタルが安定する

「根拠のない自信」は、メンタルを安定させます
周囲の評価や成果などによって、自信が脅かされないからです。
 
「根拠のない自信」を持つ人は、たとえ失敗して落ち込んだとしても、しばらくすると「次はきっとできるはず」と立ち直ることができます。
また、メンタルが安定すると他人に対して寛容になるので、対人トラブルを起こしにくかったり、対人ストレスが軽減したりします。


3. 「根拠のない自信」を持つ方法


ここでは、「根拠のない自信」を身につける方法を5つご紹介します。
ほんの少し意識や行動を変えるだけで、「根拠のない自信」を育むことができるので、ぜひ試してみてください。

3-1. 「まあ、いいか」を口癖にする

今すぐに実践できる方法は、「まあ、いいか」を口癖にすることです。
その際に、頭の中で呟くのではなく、実際に声に出して「まあ、いいか」と言ってみましょう。
 
産業医・精神科医の井上智介先生は、自分の言葉でも音声で脳に届くと、「誰かに言われているのと似たような効果が出てくる」としています。
 
ネガティブな気持ちになりそうな時に、「まあ、いいか」と呟くことで、気持ちを切り替えられるはずです。「まあ、いいか」を口癖にすると、自己肯定感や失敗許容力を高める効果が期待できます。

今すぐやめたいNGな口癖

  • 〇〇しなければいけない
  • 〇〇だからダメだ
  • でも~
  • だって~

参考:「これだけ言っておけば大丈夫」すぐに落ち込む”自己肯定感が低い人”を変える魔法の口癖 | (3/3) | PRESIDENT WOMAN Online(プレジデント ウーマン オンライン)

3-2. 完璧主義をやめる

「根拠のない自信」を持つには、完璧主義はやめましょう
完璧を目指すと、「どこか足りない部分があるのでは?」「ミスがあったらどうしよう」と自分を疑ってしまいます。これでは、自信は持てません。
 
そもそも人間は完璧を徹底できない生き物です。
「これで大丈夫」という及第点を設定し、自分を許容することで、自信を育むことができます

3-3. 自己肯定感を高める

「根拠のない自信」を持つには、自己肯定感を高める必要があります。
自己肯定感が高まると、そのままの状態で「自分は大丈夫」と捉えられるため、根拠がなくても自分を信じることができるようになります
 
自己肯定感を高めるには、次の5つのステップで取り組みましょう。

自己肯定感を高める5つのステップ

ステップ1:自分で自分に肯定的な言葉がけをする
ステップ2:自分に否定的な言葉がけをする人と距離を置く
ステップ3:小さな成功体験を積み重ねる
ステップ4:自分の本当の気持ちを言葉に出す
ステップ5:自分の本当の気持ちにOKを出す

詳しいやり方は、以下の記事で解説していますので併せてご覧ください。

3-4. SNSやネットサーフィンの時間を減らす

「根拠のない自信」を育てるには、SNSやネットサーフィンの時間を減らすようにしましょう。
自分と向き合う時間を確保するだけでなく、メンタル面の安定にも有効だからです。
 
インターネットで得られる情報は玉石混淆です。すべて他人のフィルターを通して言語化された「他人の考え」「他人の事実」にすぎません。
役に立つ情報やモチベーションアップにつながる投稿ばかりではなく、あなたの感情をネガティブにさせるものも少なからずあります。
 
根拠のない自信に必要なのは、「あなたの意見」「あなたの考え」です。
安定したメンタルで自分と向き合うためにも、SNSやインターネットは時間を決めて触れるようにするといいでしょう。

3-5. 自分の感覚や感情を大切にする

「根拠のない自信」を得るには、自分の感覚や感情を大切にしましょう。
他人ではなく、自分が「どう感じるか」「どう思うか」を優先します
 
「嬉しい」「楽しい」というポジティブな感情は、そのまま素直に行動や言葉で表現します。反対に、「嫌だ」「やりたくない」などのネガティブな感情の場合は、「私は今、嫌だと思っている」と心の中で受け止めましょう。
 
たとえば、同僚に残業を依頼された場合、嫌なら正直に断るのが正解です。
しかし、人間関係をうまくやるには、正解を突き通すことがマイナスになるケースもありますよね。
 
「嫌だと感じている自分」を素直に表現すると、人間関係に亀裂が入りそうな時には、「残業を依頼されて自分は嫌」と認め、「残業は嫌。だからできるだけ早く終わらせて帰る」「帰りに好きなコンビニスイーツを買う」などとするといいでしょう。
 
「嫌だと感じてはいけない」などと、義務感などで感情を誘導させるのはNGです。
感情や感覚をだますと、自分を信じることができなくなるので気をつけましょう。


4. 根拠のない自信は危険?知っておくべき注意点

「根拠のない自信」は危険な思想ではありません。
しかし、「根拠のない自信」の認識を間違えると、「実力がないのに勘違いしている人」「自信過剰な嫌な人」になってしまう恐れがあります。
 
「根拠のない自信」を正しく身につけるためにも、これからご紹介する注意点を押さえておきましょう。

4-1. 非現実的な自信はマイナスになる

いくら根拠がないからといっても、「非現実な自信」はマイナスになる可能性あります。
非現実な自信とは以下のようなものです。

非現実な自信

  • 受験勉強していないのに、「東大に合格する」
  • 現在の職場で活躍・スキルを磨いていないのに「大手企業にヘッドハンティングされる」
  • 自分を磨く努力をしていないのに「王子様のような人に求婚される」

非現実な自信は、「買ってもいない宝くじが当たると信じている」ようなものです。
ポジティブ思考なのは良いことなのですが、現実とかけ離れた自信は現実逃避に過ぎません。
 
現実逃避をすると、思考がそこで止まってしまい、やるべき努力を怠るようになります。
夢の中ではうまくいっているのに、現実は思い通りにいかないので、現実を突きつけられた時のダメージはかなり大きくなります。結果的にマイナスになるので注意してください。

4-2. 自分を過信した言動に注意

「根拠のない自信」を持つ人が注意したいのが、「自分を過信した言動」です。
「何とかなる」「きっと大丈夫」と自分を信じるのはいいのですが、取り組んだ結果、うまくいかないこともあります。
 
「根拠のない自信」で行動するには、自信を現実とする努力が必要です。
努力もなしに実力以上の言動を取ると、「ビックマウス」「自分のことを分かっていない」と周囲にみなされてしまうでしょう。

4-3. 「根拠のない自信」と自信過剰・過大評価は違う

「根拠のない自信」と、自信過剰・過大評価は違うものです。

根拠のない自信成功体験や実績の裏付けがなくても、自分を信じることができる
自信過剰自分はとても優れていると過信している状態
過大評価自分の実力を実際よりも高く評価すること

「根拠のない自信」には、「自分が優れているか」「自分の評価」は関係ありません
自信という言葉から、「自慢できる点」「優れた点」と連想しがちですが、正しくは、「自分を信じること」です。正しい意味を理解しておきましょう。

4-4. 周囲からうざいと思われるケース

「根拠のない自信」の「自信」の意味をはき違えると、周囲に不快感を与えます。
 
▼自信の意味

OKNG
  • 自分を信じられる
  • 自分を肯定できる
  • 自分を許容できる
  • 他人より優れている
  • 他人より得意なものがある
  • 他人より立派である

根拠がなく、NGの自信をもっていると周囲からうざいと思われるでしょう。
最後に残念な2つのケースをご紹介します。

4-4-1. 承認欲求が強い

承認欲求が強い人は、どこにいっても嫌がられます。
自分を認めて欲しいがゆえのアピールほど、迷惑で鬱陶しいものはないからです。
 
根拠がなく「他人より優れている」などと考える人は、承認欲求が強い人が多い傾向があります。
根拠がないので、「自分は優れている」と実感するには、他人から承認される必要があるからです。これは自信がない人に良く見られる特徴でもあります。
 
他人からの承認が必要である以上、その自信は本当の意味での「根拠のある自信」ではありません

4-4-2. 他人を見下した言動

自信の意味をはき違えると、他人を見下した言動をとりがちです。
根拠がないのに「自分は優秀」と捉えると、「自分以外は優秀でない」と思い込む必要があるからです。
 
人間は本能的に悪意や敵意に敏感です。「自分以外は優秀でない」という思いで接すると、知らず知らずのうちに相手にその気持ちが伝わってしまいます。


5. まとめ

この記事では、「根拠のない自信」について詳しく解説しました。
最後に記事の内容をおさらいしましょう。
 
「根拠のない自信」とは、成功体験や実績がなくても、無条件で「自分はできる」と信じられることです。成功体験や実績に基づく自信は、「根拠がある自信」となります。

根拠のない自信
  • 成功や実績がなくても「大丈夫」「きっとできる」
  • 未経験のことでも「きっとできる」と信じられる

  • 根拠がない自信は崩れない
  • 自分への絶対的な信頼感が必要
根拠がある自信
  • 成果による自信(資格取得、筋トレ、受験など)
  • 長所による自信(容姿、センス、特技など)

  • 成果による自信は、状況次第で崩れる
  • 小さな成功体験の積み重ねが必要

「根拠のない自信」が最強とされる理由は次の3つです。

  1. 「根拠がない自信」は崩れない
  2. 行動の原動力になる
  3. メンタルが安定する

「根拠のない自信」を持つ方法は、次の5つです。

  1. 「まあ、いいか」を口癖にする
  2. 完璧主義をやめる
  3. 自己肯定感を高める
  4. SNSやネットサーフィンの時間を減らす
  5. 自分の感覚や感情を大切にする

「根拠のない自信」自体は危険なものではありません。
ただし、自信の意味をはき違えると、周囲にうざいと思われる恐れがあるので気をつけましょう。

 

 

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