「夢を叶えるなんてやっぱり難しいのかな」「夢を叶えるためにはどうしたらいいんだろう」
こんな風にお考えではありませんか。
夢は「いつか叶ったらいいいな」とただ願っているだけでは実現させるのは困難ですが、正しい道順を踏めば現実のものとなる可能性は格段に高くなります。
そこでこの記事では「叶えたい夢がある!」という人に向けて以下の内容を解説していきます。
この記事でわかること
- 夢を叶えるためのステップ
- 夢を叶えるためにやるべき行動
- 夢を叶えるためのコツ
最後までお読みいただくと、夢を叶えるために自分が辿るべき道の全体像がわかり、そのためにやるべき具体的な行動やコツまで知ることができます。
「夢が叶うか否か」を分けるのは、才能の有無ではありません。正しいやり方で、夢を叶えるための行動を一つずつ積み上げることが最も重要なのです。
この記事があなたの夢の実現のお役に立てば幸いです。
1. 夢を叶えるために最初にやるべきこと
これから、夢を叶えるための道筋の全体像や具体的におすすめする行動についてお伝えしていきますが、まず最初にやって頂きたいことがあります。
それは「自分の夢をできるだけ具体的に紙に手書きする」ということです。
「書くだけで叶うわけがない」「そんなことで叶えられるなら苦労しない」と思う人もいるかもしれませんが、実はこれは人間の脳の仕組みを考えてみても理にかなっていることなのです。
実は脳には「強く認識したことを実現させるための行動を自然ととるようになる仕組み」が備わっています。
なぜかというと脳には以下のような性質があるからです。
脳の性質
- 入ってくる多くの情報の中から必要だと思うものだけを選別する
- 「現実か想像か」「未来か過去か」をあまり区別せず全て同じように取り扱う
私たちは普段ぼんやりと道を歩いているだけでも、視覚、聴覚、嗅覚などから非常に多くの情報を受け取っています。
しかし、それら全ての情報を処理することはできないため、自然と自分に必要なものだけを選びとって処理しています。
例えば、人ごみの中でも知り合いの声に気づくことができたり、レストランを探しているときは多くの看板の中から飲食店をすぐに認識できたりするのには、こういった脳の性質が影響しているのです。
また、脳は「現実か想像か」「未来か過去か」を明確に区別しません。
例えば「10キロ痩せて理想の恋人を手に入れる」という夢をイメージすると、脳はそれが現実であるかのように錯覚します。
そうすると「痩せている人」や「異性にモテる人」がとっている行動を自然と選択するようになり、食べ過ぎを控えることができて体重が減ったり、出会いの場に積極的に参加するようになって理想の恋人に出会うことができたりするのです。
上の図のように、叶えたい夢を強くイメージすると、脳はそのために必要な情報を選びとって見せてくれます。さらに、その夢を自分が実際に叶えているかのように錯覚するため、叶えるために必要なことを自然と実行できるようになるのです。
つまり、夢を叶えるために一番最初にやるべきことは「どうしたら叶うか?」という作戦を練ることでも「いつか叶いますように」と願うことでもなく、「自分の脳に対してその夢を強く認識させること」だということになります。
このときに気を付けたいポイントの一つが「具体的にすること」です。
「幸せになりたい」「尊敬されたい」というようなぼんやりとした夢では、脳はそれがどのような状態なのかを認識することができないので、夢に近づいていくためのスイッチがオンになりません。
そのため、「アナウンサーになってお昼の番組で司会をしたい」「美容師になって代官山に自分のお店を出したい」というように、できるだけ具体的に夢を描くようにしましょう。
また、脳に自分の夢を強く認識させるためのポイントの二つ目は「手書きする」ということです。
なぜかというと、パソコンなどを使ってタイピングするよりも、自分の手を使って紙に書き出したほうが複雑な指の動作が必要になり、脳幹の網様体賦活系(RAS)にある細胞が強く刺激されるため、脳がより活発に働くと考えられているからです。
実際に、アメリカのドミニカン大学で心理学を教えているゲイル・マシューズ教授の実験によると、目標をキーボードでタイピングした場合よりも、手書きした場合のほうが達成率が42パーセントも上昇したのだそうです。
夢を夢のまま終わらせるのではなく実現させるためには、まず初めに「自分の夢を具体的に紙に手書きする」ことで「脳に強く認識させる」ことが効果的なのです。
2. 夢を叶えるための3つのステップ
自分の夢を叶えるために最初にやるべきこととして「できるだけ具体的に紙に手書きする」ことが重要だということをお伝えしました。
具体的な夢を手で書き出すことで、脳内で「この夢を実現しよう」という意識が強くなります。
しかし、どのようなステップで夢が叶うのか最初にイメージができていないと、全体像が見えず迷子になってしまうこともあります。
そこでこの章ではそんな事態を避けるため、どのようなステップを辿って夢が叶っていくのか、具体的な道筋の全体像を解説していきます。
夢を叶えるための3つのステップは以下の通りです。
夢を叶えるための3つのステップ
- 叶えたい夢とその期日を決める
- 夢を叶えている情景を鮮明にイメージする
- 夢を叶えるための行動を継続する
それでは早速見ていきましょう。
①叶えたい夢とその期日を決める
最初のステップは、「叶えたい夢とその期日を決める」というものです。
夢を考えるときのポイントは「難しそうだからハードルを下げよう」「こんなのどうやってやるんだろう」というような考え方はしないということです。
簡単には実現できないような難しい夢でも構わないので、まずは設定することが大事です。
「できるかどうか」や「どうやってやるのか」などについてここで考える必要はありません。
また期日については「30歳までにこうなりたい」「10年以内にこうしたい」というような、ざっくりとしたものでも構いませんので、まずは大体の目安を設定してみましょう。
後で変更になってもいいので、まずは現時点の気持ちを具体化することが大切です。
自分の心に素直になり、以下のように叶えたい夢とそれを叶えている時期を具体的に決めていきます。
夢を叶えるための3つのステップ①
叶えたい夢とその期日を決める
例)
- 30歳までに声優の仕事だけで生活できるようになっている
- 5年以内に理想の恋人を見つけている
- 20代のうちにワーキングホリデーでフランスへ行ってファッションの文化を学んでいる
ぼんやりと「いつかこんな風になったらいいなぁ」と考えているだけでは夢物語のままですが、きちんと言語化して期日を設定することで脳はその夢を叶えるモードに入ります。そうすると、夢の実現に必要な具体的な行動を取りやすくなっていきます。
そのため、まずは夢とその期日をしっかりと決めるところから開始するのが重要なのです。
②夢を叶えている情景を鮮明にイメージする
夢と期日を明確にすることができたら、次はその「夢を叶えている情景」を鮮明にイメージしていきます。
前の章でもお伝えした通り、とにかく具体的にイメージすることによって脳はそれを現実だと錯覚し、夢を叶えるための行動を取りやすくなっていくからです。
また、イメージするのは最初の1度だけでなく、夜寝る前などにその夢を叶えている情景を想像してワクワクすることが大切です。
そうすると脳が毎日刺激されるので、日々前向きに夢の実現のために進んでいくことができるでしょう。
とはいえ、どんな風にイメージすればいいのかわからないという人もいると思います。
そのため、詳しい方法はこの後の「3-3.夢を叶えた状態を具体的にイメージする」で解説していきます。
ここでは流れだけ理解しておくようにしましょう。
③夢を叶えるための行動を継続する
夢を叶えた情景を鮮明に思い描くことができたら、「後は夢を叶えるための行動を継続していく」というステップに移ります。
「行動すれば実現できるのは当たり前じゃないか」と思う人もいるかもしれませんが、前の2つのステップを踏んでいるのといないのとでは「必要な行動を継続できるかどうか」が全く異なってきます。
というのは、理性だけで「毎日本を読む」と決めた場合は、それを実行する必然性について腹落ちできていないため、ちょっと疲れている日はサボってしまったり、サボった日が続いたことでやる気が完全になくなってしまったりする可能性があります。
しかし、叶えたい夢と期日を決めて、それを叶えた情景を具体的に思い描いておくと、脳は「その夢を叶えている自分」になりきった状態になります。
そうすると「毎日本を読む」という行動は当然自分やるべきことだと感じるため、モチベーションがあろうとなかろうと毎日実行していくことができるのです。
そのため、この3つのステップを順に踏むことで「夢に向かって努力する」という行動を実行し続けていくことができるようになり、最終的にあなたの夢は叶うのです。
3. 夢を叶えるためにやるべき7つの行動
夢を叶えるまでの全体像についてはご理解いただけたことと思います。
しかしこれだけでは、具体的に何をすればいいのかわからないという人もいるのではないでしょうか。
そこで次は、夢を叶えるためにやるべき行動について具体的に解説していきます。項目は以下の7つです。
夢を叶えるためにやるべき
7つの行動
- 自分が本当に叶えたい夢を明確にする
- 夢を叶える期日を決める
- 夢を叶えた状態を具体的にイメージする
- イメージした夢を書き出す
- 夢の達成に必要な要素を整理する
- 実施すべき具体的な行動をスケジュールに落とし込む
- 継続する
やるべきことがはっきりすれば、早速夢の実現への第一歩を踏み出していくことができます。
それではひとつずつチェックしていきましょう。
3-1. 自分が本当に叶えたい夢を明確にする
まず最初にやるべきことは、「自分が本当に叶えたい夢を明確にする」というものです。
どういうことかというと、親の期待や世間の目を意識した「他人軸の夢」ではなく、自分が心の底から叶えたい「自分軸の夢」を明らかにするのが大切だということです。
「叶えたい夢がある」と言っても、それが周囲の期待や考えを意識して作られたものの場合、心のどこかにやらされている感が残るため、壁にぶつかったときにそこからもうひと踏ん張りができなくなってしまいます。
しかし、自分が本当にやりたいこと、熱意をもって追いかけたいことであれば、その夢を叶えるための行動はちっとも苦ではなくなり、自然とそのための努力をこなしていけるものです。
逆に考えると、そこまで思えるほどでないと「夢」とは言えないのです。
そこでまずは「今持っている夢は本当に自分軸の夢なのか?」を考えてみて下さい。
チェックするポイントは以下の3点です。
自分軸の夢
3つのチェックリスト
- その夢が叶っているのを想像するだけで胸が高鳴る
- 「自分」が主語になっている
- 受動的ではなく能動的である
上記の3つ全てに当てはまるようであれば、それは自分軸の夢だといえます。
例えば、「薬学部に入学して向上心の高い友人を作り、薬剤師の国家試験合格を目指して充実した学生生活を送る」という夢は、主語が自分であり、能動的なものですので自分軸の夢だといえるでしょう。
その状態を想像するだけで気分が高揚し、「絶対に叶えたい」と思うのであれば、そのための努力を惜しみなく続けることができるはずです。
しかし、「偏差値の高い大学に入学して親や知人から褒められること」だと、これは他人軸の夢となってしまいます。
一度しかない人生を、他人軸の夢のために費やすのは非常にもったいないことです。
自分が本当に心の底から叶えたい夢を明確にすることで、夢を叶えるための第一歩を踏み出していきましょう。
3-2. 夢を叶える期日を決める
自分が本当に叶えたい夢が明らかになったら、次はそれを叶えたい期日を決めていきましょう。
期日を決めるときのポイントは以下の通りです。
期日を決めるときのポイント
- 自分が叶えたい期日を素直に考える
- 「死ぬまでに」「大人になったら」のような曖昧な表現ではなく、「10年後」「25歳までに」などのように客観的に明確な期日を設定する
ここでも、他人の考えや世間の目などは意識しすぎずに、自分の望みを最優先にして設定することが大切です。
ただし「すぐに叶うわけない」「叶わなかったら格好悪いから」といった理由で、何の根拠もなく「数十年後」などとあまりにも先の期日を設定するのはおすすめしません。
ここで期日を決める目的は、夢に「いつまでに」という具体性を持たせることで脳に刺激を与えることです。
そのため、脳がうまく想像できないほど未来の日付を設定してしまうと意味がなくなってしまうのです。
逆に考えると、根拠がしっかりしていて自分が明確に想像できるのであれば、夢を叶える期日は多少先になっても問題はありません。
自分がきちんとイメージできる範囲で、期日を設定していきましょう。
3-3. 夢を叶えた状態を具体的にイメージする
期日も決めることができたら、次はその夢を叶えた状態を、具体的に、できるだけ鮮明にイメージしましょう。
お伝えしている通り、具体的にイメージすることで脳はそれを現実だと錯覚し、夢を叶えるための行動を取りやすくなっていくからです。
例えばこんな風に、細かい部分まで鮮明にイメージしていきましょう。
夢を叶えた状態のイメージの例
例)
- 30歳までに声優の仕事だけで生活できるようになっている
- 昔から大好きだったアニメの主要キャラクターのオファーが舞い込んでいる
- 歌唱力を活かしてミュージカルでも活躍している
- SNSでの発信も毎日欠かさず行っており、夜寝る前に応援コメントを見ては元気をもらっている
鮮明にイメージするのが難しいという時は、実際にその夢を叶えている人を参考にして、自分を重ね合わせてみましょう。
例えば「同期の中で営業成績トップになる」という夢であれば、営業成績トップの先輩と仲良くなり、その人の日常を観察すると良いでしょう。自分が夢を叶えた時の姿を想像しやすくなります。
「プロのスポーツ選手になる」「世界的に評価の高いピアニストになる」など、成功した知り合いが近くにいないような夢の場合は、テレビ番組やWEBサイトなどのインタビューを参考にし、夢を叶えたときの情景を思い描くようにしていきましょう。
具体的にイメージすればするほど、脳はそれを現実だと感じ、夢を実現するためのスイッチがONになっていくのです。
3-4. イメージした夢を書き出す
具体的にイメージすることができたら、その夢を書き出してみましょう。
頭の中で考えているだけでは、時間が経つにつれてそのイメージはどんどん薄れていってしまいます。
以下のような書き方があるので、自分が書きやすい方法を選んでみてください。
夢の書き出し方の例
- 箇条書きでリストにする
- 小説の一節のように文章で情景を表現する
- 絵や写真を入れながら描く
大事なのは、自分がそれを見返す度に夢への熱意を感じることができることです。
誰かに見せたり、それで評価されたりするようなものではないので、自分が良いと思うように自由に書き記しましょう。
実際に、夢を紙に書いている人は成功しやすいという報告もあります。
アメリカのある調査で「100万ドルクラスの資産家」と「億万ドルクラスの資産家」の違いを調べました。
その結果、どちらも「自分の望みをはっきりと理解している」という点は共通していたそうですが、億万ドルクラスの資産家たちはさらに、「自分の考えや目標、目的をしっかりと紙に書いたリスト」を持っていたのだそうです。
イメージするだけでなくきちんと書き出すことで、「自分はこの夢を叶えたいんだ」という認識を脳に与えるようにしていきましょう。
3-5. 夢の達成に必要な要素を整理する
夢自体を明確にして書き出したら、次はその達成のために必要な要素を書き出して整理していきます。
ここでおすすめの方法は、メジャーリーグで活躍している大谷翔平選手も活用していたことで有名な「マンダラチャート」というフレームワークを使うことです。
マンダラチャートとは経営コンサルタントの松村寧雄氏が開発した以下のような発想法です。
マンダラチャートとは
- 特 徴:「中心核を持つ3×3のフレーム」で発想を広げながら整理できる
- 使い方:中心にテーマ(目標など)を記入した後、その実現に必要な行動や要点などを周りの8マスに書いていく
例えば大谷選手の場合は、高校1年生の時に以下のようなマンダラチャートを作成し、夢の達成に向けて何をするべきなのかを整理しました。
【大谷選手が高校時代に立てた目標シート】
出典:スポーツニッポン
「夢の達成のために何が必要なのかは何となくわかっている」という人もいると思いますが、上記のようなシートで「具体的に何が必要で、その実現のためには何をすべきなのか」を整理すると、実施すべきことが明確になり、迷わず行動を開始することができます。
マンダラチャート作成の手順は以下の通りです。
①中心のマスの真ん中に実現したい夢を記入する
②その実現のために必要な要素を8つ、周りのマスに書き入れる
③8つの要素をさらに外側のマスの中央に書き入れる
④外側の8つのマスでも同様の作業を繰り返す
この手順でシートを全て埋めていけば、夢の実現のために手に入れるべきものや、やるべき努力の方向性が明確に見えてくることでしょう。
フォーマットは以下からダウンロード可能ですので、印刷するなどしてご利用ください。
自分の夢を実現するために必要な要素を洗い出し、具体的な行動を整理していきましょう。
3-6. 実施すべき具体的な行動をスケジュールに落とし込む
マンダラチャートによって、自分が夢の実現のために実施すべきことがわかったら、次はそれを具体的なスケジュールに落とし込んでいきます。
「何曜日は何時からこれをやる」とあらかじめ決めておいたほうが、「いつ、何をやるのか」について毎回意思決定する手間が省けるので、脳の負担が減って行動に移しやすくなるからです。
例えば、「キャビンアテンダントになる」という夢のために実施すべきこととして、以下のような項目をピックアップしたとします。
- 語学の勉強をする
- 体力をつける
- 留学費用を貯める
このままでは具体性に欠けるため、以下のように頻度や実施する内容を詳しく考えて決めていきます。
- 語学の勉強をする
毎日寝る前に1時間英会話を動画で学ぶ
TOEICを半年に1回受ける
英会話サークルに入り週に1回海外の人と話す機会を作る
- 体力をつける
エスカレーターやエレベーターは避けて階段を使うようにする
火曜日と木曜日にジムに通って筋トレをする
- 留学費用を貯める
週4日、朝の時間帯にカフェでアルバイトをする
節約のため毎日お弁当を作る
上記のように明確な行動目標を立てると、何をやればいいのか迷うことがなくなります。
そうすると「自分は夢を叶えることができるのだろうか」などと不安に思うことなく、「夢のためにこの行動を続けよう」という前向きな気持ちになれるのではないでしょうか。
このようにして「いつ何をやるべきか」を決めることができたら、手帳やスケジュールアプリに記入して自分のスケジュールに組み込んでいきましょう。
ここまできたら、後は実行していくだけです。
3-7. 継続する
最後にお伝えすることが最も重要だといっても過言ではありません。それは何かというと、「継続すること」です。
どんなに素晴らしい行動計画を立てても、三日坊主で終わってしまえば夢が叶うことはありません。
しかし、人間はもともと変化(新しい行動)を嫌う生き物。そのため、何か新しい習慣を身に着けようとすると、どうしても挫折してしまう可能性があります。
そのため、以下のような工夫をすることで自分が継続しやすい状況を作っていきましょう。
継続するための工夫
- まずは簡単に実施できることを目標にして挫折のリスクを下げる
- 「週2回」「月1回」のように間隔を空けず、毎日続けるようにする
- 自分の行った成果を記録(レコーディング)する
- 頑張ったことについて友人や家族からポジティブなフィードバックをもらえる環境を作る
- 同じ目標を持つ仲間と一緒に取り組む
- 取り組むタイミングを「お風呂の前」「起床後」のように毎日揃える
例えば、普段から運動に慣れていない人が急に「毎日5kmランニングする」という目標を掲げても、毎日続けるのは困難です。
そのため、そういった場合は「お風呂上がりにストレッチを1分する」「徒歩3分のコンビニではなく徒歩10分のスーパーまで買い物に行く」というような「これくらいならできそう」というレベルの目標を立てて、まずはそれを毎日続けるようにすると良いでしょう。
「毎日実施できている」という事実が自信につながり、さらに高い目標へ向かう原動力となります。
また、同じ夢を持つ人と一緒に頑張るのも効果的です。
同じ目標を持つ人同士で取り組むことで「ピア」の効果が得られるからです。「ピア」とは、仲間・同僚を意味する英単語です。
「ピアプレッシャー(同調圧力)」は企業の組織で用いられることが多い概念ですが、仲間との相互監視によって、適度な緊張感や連帯感を生み出せば、組織全体の業績アップやチームワークの強化といったポジティブな効果をもたらします。
実際にアメリカのスーパーマーケットチェーン店のレジ打ち従業員に対する研究では、同僚の生産性が10%上昇すると、その職場の他の従業員の生産性も1.5%上昇することがわかっています。
このように、同じ目標を持つ人と一緒に頑張ることで新しい習慣を身に着けたい人には、習慣化したい行動の定着をサポートしてくれるスマホアプリ「みんチャレ」の利用がおすすめです。
このアプリでは、5人1組のチームで習慣化に取り組むことができます。具体的にできることは以下の通りです。
三日坊主防止アプリ「みんチャレ」
でできること
- 自分の好きなグループを選び、既に良い習慣を身につけている人や、これから身につけたい人と一緒に頑張ることができる
- グループ内のチャットに証拠写真を送り、スタンプなどで互いに励まし合うことができる
- 記録を忘れているとアラームで教えてくれる
実際に「ひとりで頑張る場合」と比べると、みんチャレを使うだけで習慣化達成率は8倍にも向上することもわかっています(21日間継続率で比較)。
こういったアプリの助けも借りながら、夢に近づくための行動を継続していきましょう。
4. 夢を叶えるための5つのコツ
夢を叶えるためにやるべきことを具体的に7つお伝えしてきました。
しかし「手順はわかったけど自信がない…」という人もいるかもしれません。そこでこの章では、夢を叶える人が身に着けている考え方や習慣として、以下の5つのコツを伝授していきます。
夢を叶えるための5つのコツ
- 自分は夢を叶えられると強く信じる
- 成功した人を真似る
- 八方美人をやめる
- 周囲の人に宣言する
- 失敗を恐れず挑戦する
夢を叶えることは決して簡単なことばかりではないでしょう。
そのため、上記のコツを身に着けることで、成功確率を高めるようにしていきましょう。
4-1. 夢を叶えられると強く信じる
夢を叶えるために重要なポイントの一つは、「自分は夢を叶えられると強く信じる」ことです。
前半でもお伝えした通り、何かを頭の中で強くイメージすると、脳はそれが現実なのか現実でないのかうまく区別ができなくなります。
そのため、「夢を叶えた自分」を強くイメージできれば、脳はその自分を現実として潜在意識の中に置くようになります。
反対に「自分にできるわけがない」「こんな夢叶わない」と思っていると、脳はそれを現実だと思ってしまうので、チャンスが訪れても断ってしまったり、実力を発揮できなかったりといったネガティブな対応や結果を引き起こしてしまうのです。
実際に、日本を代表する経営者である稲盛和夫氏の言葉に「何か事を起こす時は、まず思いこまなければならない」「信じていないもののために努力することはできない」というものがあります。
思い込むことで困難な状況でも頑張る力が湧いてくるのです。
そのため、まずは「自分は夢を叶えられる」と信じることによって、その実現のために努力する力を発揮できるようにしていきましょう。
4-2. 成功した人を真似る
二つ目のコツは、「成功した人を真似る」というものです。
「他人の真似はしたくない」という意見もあるかもしれませんが、せっかく世の中に成功している人がいるのであれば、良いところを模倣することで自分が試行錯誤に無駄な時間を費やしてしまうのを避けるほうが効率的でしょう。
さらに、成功した人の考え方や行動を真似ていると、段々と自分の中でその状態が普通になってくるため「自分の意識が成功者のステージまで引き上げられる」という効果もあります。
ただし参考にする相手の環境があまりにも自分と違いすぎると、うまく真似をするのが難しくなります。
例えば海外のトップモデルや戦国時代の武将など、国や時代の違う相手の場合、その人の習慣をそのまま参考にしても、自分の環境には合わないということもあるでしょう。
そのため、できれば同じ学校や会社の先輩や、同年代の芸能人など、自分と生活スタイルや社会的背景が似ている人をターゲットにするのがおすすめです。
またその際は以下のようなポイントを参考にすると良いでしょう。
参考にするポイントの例
- 朝は何時に起床するのか
- 起きてから何をするのか
- 学校や仕事以外の時間に何をしているのか
- どんな自分磨きをしているのか
- ファッションに関するこだわりは何か
- 食事はどんなものを食べているのか
- どんな友人と付き合うのか
- どんなもので情報収集をしているのか
- 帰宅後寝るまでの間にどんなことをするのか
- 何時に就寝するのか
上記のような部分に、成功者のクセやこだわりが反映されます。
SNSのアカウントをフォローしたり著書を読んだりすることで上記のポイントを調べ、成功者の考え方や習慣を自分の中にインストールしていきましょう。
4-3. 八方美人をやめる
夢を叶えるためのコツの三つ目は、「八方美人をやめる」というものです。
私たちは周囲の人の影響を受けやすいものです。そのため、自分の夢の実現のために付き合うべきでない人との関係は切ってしまうということも時には必要となります。
例えば将来起業したいと考えている人は、会社員や、それを目指している友だちとばかり付き合うよりも、起業を目指しているコミュニティで知り合いを増やしたほうが良いでしょう。
根本的に目指す方向が違う人と一緒にいると、自分の夢を否定されたり理解してもらえなかったりするため、余計なストレスを受けることになってしまうからです。
逆に、同じ夢や似た考え方を持った人と一緒にいると、互いに切磋琢磨して高め合うことができます。
このように、誰とでも仲良くする八方美人になるのではなく、自分の夢の実現の助けになる人と一緒にいる時間を増やすようにすることが大切なのです。
4-4. 周囲の人に宣言する
次にお伝えするコツは「周囲の人に自分の夢を公言すること」です。
なぜかというと、1人で「こうなりたい」と考えているだけよりも、人に宣言したほうが退路が断たれ、自分の中で覚悟が強くなるからです。
またそれだけでなく、その夢を知った周囲の人が、夢の実現に役立つ人脈や知識・チャンスなどを運んできてくれる効果もあります。
そのため、家族や友人などに対してどんな夢を持っているのか話したり、SNSなどでその夢に関することを発信したりすると良いでしょう。
ただし、夢を話すことで否定されたり止められたりする可能性が高いような相手には、無理に言う必要はありません。
人はそれぞれ様々な考え方を持っていますので、あなたの夢を受け入れられないという人も存在するでしょう。
そのような人と討論をすると精神的に疲弊してしまいますので、そういった場合は無理に戦わないようにしましょう。
4-5. 失敗を恐れず挑戦する
最後のコツは「失敗を恐れずに挑戦する」ということです。
実際に「ただうまくいった人」よりも「失敗を体験したあとでうまくいった人」のほうが、その後に成功する確率が高くなるといわれています。
この理由は、人は失敗するとその体験を振り返ったり、改善のために学習したりするためです。そうしたステップを踏むことによって、次に成功する確率が上がると考えられているのです。
逆に、失敗せずにいきなり成功してしまった人は、そこから何も学ぶことができず「自分のやり方が正しい」と考えやすくなり、他のやり方や意見に目を向けられなくなってしまうため、その後さらに成功し続けることが難しくなってしまう傾向にあります。
そのため「失敗せずに成功したい」などと考えずに、「たくさん挑戦をして失敗をして、その経験を踏まえて成功を目指そう」と考えることが大切です。
発明家として有名なエジソンの名言にこんなものもあります。
「I have not failed. I’ve just found 10,000 ways that won’t work.」(私は失敗したことがない。うまくいかない1万通りの方法を発見しただけだ。)
「うまくいかない」ことを「失敗」とネガティブに捉えるのではなく、「次の挑戦のためのステップに過ぎない」と考えていることがよくわかる言葉です。
挑戦しなければ成功は生まれません。失敗したくないからと何もしないままでは夢に近づくことはできませんので、失敗を恐れずに挑戦するようにしていきましょう。
5. まとめ
この記事では、夢を叶えるための方法として以下の内容を詳しくお伝えしてきました。
夢を叶えるためには、最初に「自分の夢を具体的に紙に手書きする」ことで「脳に強く認識させる」ことが効果的であるということをお伝えしました。
さらに全体の流れとしては以下のステップを辿るということを解説しました。
夢を叶えるための3つのステップ
- 叶えたい夢とその期日を決める
- 夢を叶えている情景を鮮明にイメージする
- 夢を叶えるための行動を継続する
次に、夢を叶えるためにやるべき行動として以下の項目を具体的に紹介しました。
夢を叶えるためにやるべき
7つの行動
- 自分が本当に叶えたい夢を明確にする
- 夢を叶える期日を決める
- 夢を叶えた状態を具体的にイメージする
- イメージした夢を書き出す
- 夢の達成に必要な要素を整理する
- 実施すべき具体的な行動をスケジュールに落とし込む
- 継続する
最後に、夢を叶えるために身に着けておきたいコツとして以下の5つの内容をお伝えしました。
夢を叶えるための5つのコツ
- 自分は夢を叶えられると強く信じる
- 成功した人を真似る
- 八方美人をやめる
- 周囲の人に宣言する
- 失敗を恐れず挑戦する
最後までお読みいただいたことで、夢を叶えるための全体像をイメージすることができて、具体的に自分のやるべきことが明確になったのではないでしょうか。
あなたの夢を叶えることができるのはあなただけです。一度しかない人生を後悔せずに過ごすため、早速行動に移していきましょう!