禁煙グッズの効果と成功率|効果が証明されていない禁煙グッズも解説

「何度も自力での禁煙を失敗しているから、禁煙グッズを試してみたい」
「禁煙グッズで本当に効果があるのはどれなんだろう」
 
禁煙グッズを調べると、パッチ・ガム・禁煙パイプ・電子たばこなどさまざまなものがあります。
しかし、これらは効果が証明されているものとそうでないものがあるため、選ぶ際には使用することでどのような効果が得られるのかを知っておかなければ、禁煙に失敗してしまう可能性があります。
 
また、禁煙グッズとして販売されているものの中には禁煙の成功率を下げるものもあるため、禁煙グッズ選びは慎重におこないましょう。
 
この記事では、以下の内容を詳しく解説しています。

  • 禁煙グッズの効果と種類
  • 効果が証明されていない禁煙グッズ
  • 禁煙のコツ
  • 禁煙外来について

この記事を読むことで、効果のある禁煙グッズとその成功率がわかります
また、効果が証明されていない禁煙グッズも紹介しているので、ぜひ最後までお読みください。

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1. 禁煙グッズの種類と効果


主な禁煙グッズは以下のとおりです。

  • ニコチンパッチ
  • ニコチンガム

このような禁煙グッズは効果が認められており、禁煙の助けになってくれます。
 
禁煙の離脱症状が出はじめると、

  • イライラ
  • 落ち着かない
  • 集中できない
  • 気分が落ち込む

このような感覚に襲われるため「たばこを吸いたい」という欲求を強く感じてしまいます。
しかし、禁煙グッズには禁煙の離脱症状を和らげてくれる効果があるため、禁煙の成功率を上げることができるのです。
 
では、これらの禁煙グッズは実際にどのような効果があり、使用することでどのくらい禁煙成功率を上げることができるのかについて見ていきましょう。

1-1. ニコチンパッチ

市販薬として販売されているニコチンパッチには、

  • ニコチネルパッチ

 があります。
 
ニコチンパッチはニコチンを含んだ貼り薬で、1日1回貼ることでニコチンを肌から取り込み離脱症状を抑えます
 
ニコチネルパッチの場合は8週間での禁煙プログラムがあり、以下のように禁煙を進めます。

期間使用パッチ24時間あたりのニコチン供給量
禁煙開始〜6週間ニコチネルパッチ2014mg
7週目〜ニコチネルパッチ107mg

参考:ニコチネルパッチ
 
ニコチネルパッチ20を使用後に離脱症状がなく禁煙が続けられそうであれば、ニコチネルパッチ10を使用しなくても問題はありません。

ニコチンパッチによる禁煙成功率は10〜20%程度です

また、市販のニコチンパッチは血中のニコチン濃度が医療用医薬品のニコチンパッチと比べて少なく、たばこをやめにくいという点も指摘されています。

 

 

1-2. ニコチンガム

市販薬として販売されているニコチンガムは、

  • ニコチネル
  • ニコレット

の2種類があります。
 
ニコチンガムは、その名のとおりニコチンを含んだガムです。
ガム1個に2mgのニコチンが含まれており、噛むことでニコチンが放出されて口内からニコチンを供給でき、離脱症状を緩和する仕組みとなっています
 
ニコチンガムは一般的なガムとは異なり、何度も噛み続けるものではなく、ゆっくり15回ほど噛んでから頬や歯茎の間に貼り付けてニコチンを摂取するのが効果的な使い方で、離脱症状があらわれたら使用します。
 
ニコチンパッチと同様に、ガムの個数を減らしていくことでニコチン摂取量を少なくしていき、8〜12週程度で禁煙を進めていきます。
 
ニコチンガムの禁煙成功率は10〜20%程度です
中には、禁煙が成功してもニコチンガムがやめられなくなる場合もあるようなので、1日の用量を守って使用しましょう。

 


2. 禁煙効果が証明されていない禁煙グッズ

 
禁煙グッズの中には、実際に禁煙の効果が証明されていなかったり、禁煙に役立たないものもあります。
 
例えば以下のようなものです。

  • 電子たばこ
  • 禁煙パイプ
  • ネオシーダー
  • 禁煙本

なぜこれらは、禁煙グッズとして効果がないのかについて、詳しく解説していきます。

2-1. 電子たばこ

禁煙グッズを調べると、よく目にするのが電子たばこです。
「吸いながらたばこがやめられて費用も安い」というような宣伝文句を見たことがある人もいるのではないでしょうか。
 
しかし、たばこはニコチン中毒だけでなく「たばこを吸う」という行為自体もやめられない原因です。
電子たばこにはニコチンが入っていないので、吸うことでたばこのような満足感は得られません。
それだけでなく、「吸う」という行動をとることで余計に禁煙を挫折してしまう可能性があります。
 
電子たばこは吸いながらやめられると思われやすいのですが、「吸う」という行為をしているのにたばこのような満足感を得られず、結局「普通のたばこが吸いたい」と感じてしまう可能性があるでしょう。
 
また、電子たばこによる禁煙の有効性を否定する調査結果もあります。
がん研究センターの「紙巻タバコの禁煙方法と有効性を調査」によると、電子たばこを使用して禁煙した人の成功率は使用しなかった人よりも38%低く、電子たばこが禁煙の成功率を下げるという結果となりました。
これは海外で発表されている結果とも一致しているそうです。
 

2-2. 禁煙パイプ

禁煙パイプは、吸うとミントなどの清涼感のある味を感じられ、イライラ感などの離脱症状を抑える効果がある禁煙グッズとして販売されています。
 
ニコチンパッチやニコチンガムなどと比べると安価なため気軽に試すことができますが、がん研究センターによると禁煙パイプは禁煙補助具にならないと言われているそうです。
離脱症状はニコチンが切れることで起こりますが、離脱症状はニコチンを供給するか、ニコチンが体から完全に抜けなければなくならないため、禁煙パイプでは離脱症状は緩和できないと考えておいた方がいいでしょう。
 
また、禁煙パイプは電子たばこと同様に口にくわえて使用するため、くわえるという動作をすることで禁煙パイプからたばこに戻してしまう人が多いというデメリットがありますので、禁煙の際には使用しないことをおすすめします。

2-3. ネオシーダー

ネオシーダーとは、ドラッグストアなどで購入可能な紙巻きたばこ型の鎮咳・去痰剤です。
薬として売られているものなので、禁煙でたばこの代わりに吸う人がいるようですが、これでは禁煙になりません。
 
大阪府立成人病センターの田中英夫氏らの発表した「ネオシーダーのニコチン含有状況から見た医薬品としての妥当性の検討」論文によると、ネオシーダーには軽いたばこの5分の1程度のニコチンが含まれており、タールにおいてはセブンスターよりも量が多かったそうです
つまり、ネオシーダーを吸うとニコチンを摂取してしまうため、非常に軽いたばこを吸っているのと変わらない状態となってしまうということ。
 
さらに紙巻きたばこのようにネオシーダーを吸うことで、喫煙という行為そのものをやめられず、禁煙が成功しない可能性が高いといえます。

2-4. 禁煙本

たばこによる健康被害などについて詳しく解説されており、吸う気を無くさせる内容の禁煙本も明確な効果は実証されていません。

ただ、たばこを吸い続けることでどのような悪影響があるのかについて理解を深めることで、普通にやめるよりも強い意志を持って禁煙に臨めるようになる人もいます

特に、イギリスの禁煙活動家であるアレン・カーの著書である「禁煙セラピー」は165万部を突破した大ベストセラーです。
著者が開設した禁煙クリニックは世界に150か所以上あり、年間約5万人の患者のうち90%が禁煙に成功しているのだそう。

禁煙セラピーの主な特徴は以下の3つです。

  • 論理的かつ合理的にたばこがいかに良くないものであるかを教えてくれる
  • たばこを吸うことのデメリットが繰り返し強調されており、たばこを吸い続ける悪影響が頭に刷り込まれる
  • 最後の一本を本を読み終わると同時に吸い終わることで、すんなりと禁煙が始められる

    特に、本を読み終えると同時に最後の一本を吸い終えるという体験は、なかなか禁煙を決意しきれずにずるずると先延ばしにしていた人には効果的なのではないでしょうか

    禁煙セラピーのレビューでは本を読んで実際に禁煙に成功したという人も多くいますが、禁煙できなかったという人もいるため、効果は人によりはっきりと分かれるようです
    読書が好きな方は禁煙前に読んでみてはいかがでしょうか。

     


    3. 禁煙グッズはあくまでも「禁煙補助」のためのもの


    禁煙グッズは禁煙成功率が10〜20%とあまり高くありませんが、自力での禁煙成功率は1.5倍程度であるため、禁煙グッズの使用によって成功率自体は上がることがわかります。
    しかし、あくまでも禁煙を補助する目的のものであり、喫煙本数などで効果の感じ方も人により差があるため、禁煙グッズを使用すれば簡単に禁煙できるというわけではないことを覚えておきましょう。
     
    禁煙グッズは、つらい離脱症状を緩和し禁煙の強い味方になってくれるため、上手に活用して禁煙を継続しましょう。


    4. 禁煙グッズと並行して禁煙の成功率を上げるコツを試そう

     
    禁煙グッズを使用して、少しでも禁煙の成功率を上げたいと考えるのであれば、禁煙のコツも抑えておきましょう。
     
    まず禁煙を始める前に、

    • なぜ禁煙するのかを書き出す
    • たばこを吸うリスクやデメリットを書き出す
    • 禁煙開始日を決める
    • 禁煙を周囲に宣言する
    • 禁煙開始日前日に喫煙具を処分する

    このような準備をおこないます。
    禁煙を決意した気持ちやたばこを吸うリスクなどを書き出すことで、なんとなく禁煙をするよりもモチベーションが高い状態で禁煙を開始できます
    また、周囲に宣言することは自分に「禁煙を成功させなければ」というプレッシャーを与え、簡単に禁煙を挫折できない状況を作ることが可能です。
     禁煙開始日はたばこを吸いたくなるタイミングが少なそうな日に設定することで、1日目の成功率を上げましょう。

    禁煙のコツについて詳しく知りたい場合は、以下の記事を参考にしてください。

    禁煙のコツは事前準備と習慣化!成功率を上げる禁煙方法を徹底解説
    禁煙のコツは事前準備と習慣化!成功率を上げる禁煙方法を徹底解説


    5. 禁煙グッズを使用しても禁煙できない場合は禁煙外来へ

     
    禁煙グッズを使用しても禁煙できなかった場合や、10~20%という禁煙の成功率を見て禁煙グッズの購入をためらっている場合は、禁煙外来を検討してみましょう。
    最近では禁煙外来で健康保険が適用となる対象者が広がり、総額13,000~20,000円程度の金額で禁煙治療をおこなうことができます
     
    金額が高いように思えるかもしれませんが、ニコチンパッチを1ヶ月使用し続ければ約10,000円かかるため8週間使用し続ければ約20,000円かかります。
    禁煙グッズの成功率は10〜20%ですが、禁煙外来で12週間の禁煙治療を5回すべて受けた人の禁煙成功率は70〜80%と高く、同じ金額をかけるのであれば禁煙外来の方が成功しやすくおすすめです。
    ただし、禁煙治療を始めた人のうち途中で挫折せず5回すべて治療を受ける人は4割に満たないことが課題になっています。
     


    6. まとめ

    効果が証明されている禁煙グッズは以下のとおりです。

    • ニコチンパッチ
    • ニコチンガム

    ニコチンパッチやニコチンガムは、ニコチンを体内に取り込むことで離脱症状を緩和し、禁煙本はメンタル面で禁煙をサポートしてくれます。
     
    禁煙グッズとして目にすることがあるけれど効果が実証されていなかったり、反対に禁煙の成功率を下げる禁煙グッズは以下のとおりです。

    • 電子たばこ
    • 禁煙パイプ
    • ネオシーダー
    • 禁煙本

    中にはこれらを使用して禁煙できる人もいますが、多くの人は禁煙に失敗してしまうため使用しない方がいいでしょう。
     
    禁煙グッズを使用した場合の禁煙成功率は10〜20%程度とあまり高くありませんが、自力での禁煙成功率の1.5倍程度であるため、禁煙グッズの使用によって成功率自体は上がります。
     
    禁煙外来の場合は12週間の禁煙治療を5回すべて受けた人の禁煙成功率が70〜80%と高く、治療を続けられる人におすすめですよ。

     

     

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