ココナッツオイルの効果とは?ダイエットや肌・髪・脳への作用と実践法

「ココナッツオイルには、どんな効果があるの?」
と調べている方へ結論からお伝えすると、大きく分けて4つの効果が指摘されています。

ココナッツオイルの効果

  • ダイエット・減量効果
  • スキンケア効果
  • ヘアケア効果
  • 脳機能やメンタル・心への効果

ココナッツオイルはもともと、古代インド発祥の伝統医学アーユルヴェーダにおいて、さまざまな治療に使われてきました。
 
近年では西洋医学の観点からも、ココナッツオイルの効果を示唆するさまざまな研究が発表されています。
 
美容・健康への意識が高い人から、仕事・勉強のパフォーマンスを上げたい人まで、ココナッツオイルの人気が高まっている状況です。
 
一方、ココナッツオイルブームの陰で、知識不足で上手に活用できていないケース、逆に悪い影響が出てしまうケースも出ています。
 
そこで本記事では、正しく理解して使えば実感できる「ココナッツオイルの効果」に焦点を当て、ココナッツオイルを取り入れるうえで必要な知識を、わかりやすく解説します。

本記事のポイント

  • ココナッツオイルの効果を4つの分類でそれぞれ解説
  • 効果的な摂り方・使い方・注意点を具体的にお伝え
  • ココナッツオイルを使いこなす知識が身につく

「ココナッツオイルにはどんな効果があるのか知りたい」
「効果が出る使い方を教えてほしい」
…という方におすすめの内容となっています。
 
この解説を最後までお読みいただければ、いま抱えている悩みや問題に対し「なぜココナッツオイルが効果的なのか」「どう使えば効果を実感できるのか」、具体的に理解できるようになります。
 
ココナッツオイルを上手に活用して、その効果を最大限に受け取り、悩みや問題を解決していきましょう。

また、ココナッツオイルにもダイエット・減量効果がありますが、また、同じ目標を持つ仲間と一緒にダイエットを続けるアプリ「みんチャレ」を使って食事や運動などの生活習慣を改善し、健康的なダイエットに成功されている方がたくさんいます。

実際にみんチャレを使ってダイエットに成功された方にインタビューしていますので、以下の記事を参考にしてみてください。

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1. ココナッツオイルの効果(1)ダイエット・減量

 
ここからはさっそく、解説に入ります。
 
冒頭でお伝えした4つの分野(ダイエット/肌/髪/脳・メンタル)の効果を順にご紹介し、それぞれの分野の最後で、実践のための効果的なやり方をお伝えする構成になっています。
 
まずは「ダイエット」分野におけるココナッツオイルの効果から見ていきましょう。

  • 脂肪を減らす効果
  • 脂肪を蓄積しにくくする効果
  • 食欲を抑制する効果

以下でひとつずつ解説します。

 

1-1. 脂肪を減らす効果

1つめの効果は「脂肪を燃焼して減らす効果」です。
 
まず知っておきたいのが、ココナッツオイルの約6割はMCT(中鎖脂肪酸)という種類の脂肪酸です。
 

MCT(中鎖脂肪酸)は、多くの科学者が研究を進めています。
 
というのも、MCTには「すぐエネルギーとして消費される」「エネルギー代謝を活性化させる」など、肥満治療や予防に役立つ健康効果が期待されるためです。
 
そのひとつが脂肪燃焼効果で、複数の研究が「MCTを摂取すると、体脂肪が燃えやすくなる」ことを示唆しています。
 
たとえば、食事のLCT(長鎖脂肪酸、一般的なオイル)を4週間、MCTに置き換えて体組成の変化を追った研究では、
〈LCTをMCTに置き換えた被験者は、有意に体重の減少を示した〉
〈体脂肪は平均-0.89kg減となった〉

という結果が出ています。
 
あるいは、
〈MCTはミトコンドリアの生合成と代謝を増加させる〉
とする研究もあります。
 
ミトコンドリアは「脂肪燃焼工場」とも呼ばれ、脂肪を燃やしてエネルギーに変えるはたらきのある器官です。
 
ミトコンドリアが活性化すれば、その分、脂肪燃焼も活性すると考えられます。
 
参考:Dietary medium-chain triacylglycerols versus long-chain triacylglycerols for body composition in adults: systematic review and meta-analysis of randomized controlled trials
Medium Chain Triglycerides enhances exercise endurance through the increased mitochondrial biogenesis and metabolism

 

1-2. 脂肪を蓄積しにくくする効果

2つめの効果は「脂肪を蓄積しにくくする効果」です。
 
ココナッツオイルに豊富に含まれるMCTは、経口摂取した後の消化吸収のプロセスが、他の脂肪酸と大きく異なります。
 
通常の脂肪酸(LCT)は、小腸から吸収された後、全身の血管をめぐって脂肪組織などにいったん蓄積され、必要に応じて消費されます。
 
一方、MCTは、小腸からダイレクトに肝臓に運ばれ、すぐエネルギー源として使用されます。
 
▼ 消化吸収・代謝の経路

LCT
長鎖脂肪酸
小腸→リンパ管→鎖骨下静脈→脂肪組織などに蓄積
MCT
中鎖脂肪酸
小腸→門脈→肝臓→すぐエネルギーになる

MCTは「脂肪酸でありながら、炭水化物(糖質)と同じように、すぐエネルギーになる」というユニークな特性があるのです。
 
同じ油分を摂取するなら、MCTを多く含んだココナッツオイルを選ぶと、その日のうちに消費され、体脂肪として蓄積しにくいといえます。
 
参考:中鎖脂肪酸の栄養学的研究 一最近の研究を中心に 

 

1-3. 食欲を抑制する効果

3つめの効果は「食欲を抑制する効果」です。
 
私たちの食欲はさまざまなホルモンの影響を受けています。
 
摂食抑制作用(食欲を抑える作用)のあるホルモンとして挙げられるのが「ペプチドYY(PYY)」「レプチン」です。
 
ココナッツオイルに豊富に含まれるMCTがホルモン濃度に与える影響を調べた研究によると、
 
〈MCTを摂取するとペプチドYYとレプチンの濃度が有意に高くなった〉
〈被験者の食事量が急激に減少した〉

 
という結果が出ています。
 
ココナッツオイルを摂取すると、摂取カロリーを減らして効率的な減量をサポートすると考えられるのです。
 
参考:Impact of medium and long chain triglycerides consumption on appetite and food intake in overweight men
摂取抑制物質、抗肥満用サプリメント及び抗肥満薬について
 
ここまでの話をまとめると、ココナッツオイルには、
「脂肪の蓄積を防ぎ、脂肪燃焼を促進し、食欲を抑制して摂取カロリーを減らすダイエット効果」
が期待できます。

 

1-4. ココナッツオイル ダイエットの効果的なやり方

ここからは実践のお話に移ります。ご紹介した効果を実感できるやり方をご紹介しましょう。

選び方:MCTオイル(C8)を選ぶ

まず、使うココナッツオイルは「MCTだけ抽出して加工されたココナッツオイル」を選んでください。
 
その理由は、ここまでご紹介したとおり、ココナッツオイルのダイエット効果は、ココナッツオイルの6割を占める「MCT」によるものだからです。MCTだけの精製オイルのほうが、ダイエット目的なら効率的です。
 
MCTだけの精製オイルは「MCTオイル」という名称で販売されています。

仙台勝山館MCTオイルC8-MAX 〈100%ココナッツ由来〉
 
MCTオイルにはココナッツ由来ではないものもあります。「100%ココナッツ由来」と表記があるオイルを選びましょう。
 
くわえて、MCTオイルの中にも「C8・C10・C12」のグレードがあります。
 
「C●」の数字が大きくなるほど普通のオイル(LCT:長鎖脂肪酸)に近づきます。数字が少ないほどダイエット効果の高いオイルです。
 
上記の「仙台勝山館MCTオイルC8-MAX 〈100%ココナッツ由来〉」は、100%ココナッツ由来・C8含有量が98%なので、ダイエット目的に適したココナッツオイルといえます。

摂り方:加熱せず「5g × 3回/日」を目安にする

次に効果的な摂り方ですが、加熱はしないでください。MCTオイルは発煙点が低く、加熱調理に使用すると煙が出やすく危険なためです。
 
熱で酸化しやすいオイルではないので、熱いスープやコーヒーなどに入れるのは問題ありません。「1日に5g× 3回」を目安に続けてみましょう。

注意点:カロリーオーバーを避ける

注意点としては、カロリーオーバーにならないよう気を付けることです。
 
ココナッツオイルはダイエット効果を持っているものの、それ自体のカロリーが高いのが問題です。
 
油脂ですから【 1g=9kcal 】と高カロリーです。カロリー計算や運動量の増加などと組み合わせて、1日の摂取カロリーが目標カロリーをオーバーしない範囲で取り入れるのがコツといえます。
 
※以下の記事にて、より詳しく解説しています。ぜひこちらの記事にも目を通して、摂取量の調整方法や他の注意点をご確認ください。

MCTオイルダイエットの5つの効果と正しいやり方・注意したいリスク
MCTオイルダイエットの5つの効果と正しいやり方・注意したいリスク

 


2. ココナッツオイルの効果(2)スキンケア

 
次にご紹介するのは、「スキンケア」に関する効果です。ココナッツオイルは口から食べるだけでなく、肌に塗って使用することもできます。

  • 保湿効果
  • バリア機能を高める効果 

以下で詳しく見ていきましょう。

 

2-1. 保湿効果

1つめの効果は「保湿効果」です。

ワセリンレベルに安全で高保湿なココナッツオイル

ココナッツオイルは、乾燥肌の保湿剤として有効であることを実証する研究は多くあります。
 
たとえば、軽度から中度の乾皮症(皮膚が乾燥する疾患)の保湿剤としての効果を調べた研究では、
〈ココナッツオイルとミネラルオイル※は同等以上の効果がある〉
〈統計的には確定的ではないが、ココナッツオイルのほうが改善傾向を示した〉
〈安全性の面でも両者は同じように副作用がなかった〉

と実証されています。
 
※ミネラルオイルとは「ワセリン」のことで、ワセリンは皮膚科でも処方される安全で効果的な保湿剤です。
 
この研究ではココナッツオイルを保湿剤として使用すると、ワセリンと同じくらい効果的で安全であると、結論づけられています。
 
肌の水分量の大幅な改善と、肌表面の油分の増加を通じて、乾燥肌の改善が見られたということです。
 
乾燥肌に悩んでいる人にとってココナッツオイルは、効果的な保湿剤となります。
 
参考:A randomized double-blind controlled trial comparing extra virgin coconut oil with mineral oil as a moisturizer for mild to moderate xerosis

ココナッツオイルは酸化に強い

なお、この研究にひとつ付け加えるなら、
「ココナッツオイルは酸化しにくいオイルであること」
も、保湿剤としてココナッツオイルを採用する有力な理由となります。
 
ダイエットの章でココナッツオイルの6割がMCT(中鎖脂肪酸)であることをお伝えしましたが、MCTは酸化しにくい脂肪酸です。
 

酸化がなぜ肌によくないのか?といえば、肌に塗った保湿剤と皮脂が酸化すると、過酸化脂肪酸や過酸化スクワレンといった炎症や刺激の原因となる物質に変化するからです。
 
さまざまな油分のなかでも、酸化しにくいココナッツオイルは、スキンケアオイルとして理想的です。
 
参考:資生堂

 

2-2. バリア機能を高める効果

2つめの効果は「バリア機能を高める効果」です。

バリア機能とは?

そもそもバリア機能とは、肌を外部刺激から守る機能のことをいいます。


私たちの肌は普段、外部刺激にさらされています。外部刺激の具体例は、紫外線、細菌、アレルゲン(花粉・カビ・ダニ・埃など)です。

  • バリア機能が高い
    外部刺激から肌を防御できるので、外部刺激があっても健康な肌をキープできます。
  • × バリア機能が低い
    外部刺激から肌を守れずに肌がダメージを受けて、乾燥や肌荒れが起きてしまいます。敏感肌・乾燥肌の人は、バリア機能が低くなっている状態です。

よく使われる「肌が弱い/肌が強い」という表現は、このバリア機能の高さ・低さを指しているとイメージしてください。

バリア機能強化と抗炎症効果

ココナッツオイルには、このバリア機能を強化する効果が確認されています。
 
たとえば、外部刺激としてUVB(紫外線)を照射した実験では、
〈UVB照射が誘発する炎症に対して、バリア機能を強化する効果と抗炎症効果が確認された〉
という結果が出ています。
 
研究者たちは、ココナッツに含まれる脂肪酸と豊富に含まれるポリフェノールに起因する可能性を指摘しています。
 
参考:Enhanced barrier functions and anti-inflammatory effect of cultured coconut extract on human skin

ラウリン酸の抗菌効果

ココナッツオイルの6割はMCT(中鎖脂肪酸)ということは先にも述べていますが、MCTのなかにも種類があり、とくに「ラウリン酸」というMCTが豊富に含まれています。
 
研究によると、
〈ラウリン酸はさまざまな細菌・真菌・微生物に対して抗菌効果がある〉
ことが示唆されています。
 
ココナッツオイルのバリア機能を高める効果において、抗菌効果のあるラウリン酸が重要な役割をしていると考えられるのです。
 
ラウリン酸の抗菌効果を、細菌性の皮膚炎やニキビのケアへ活用する研究も進められています。
 
参考:Lauric Acid Is a Potent Biological Control Agent That Damages the Cell Membrane of Phytophthora sojae
Novel antibacterial and emollient effects of coconut and virgin olive oils in adult atopic dermatitis

豊富な抗酸化物質

ラウリン酸とともに、バリア機能強化に貢献していると考えられるのがポリフェノールなどの「抗酸化物質」す。
 
先ほど、ココナッツオイルは酸化しにくいオイルであることをお伝えしましたが、単に酸化しにくいだけでなく、有害な活性酸素と戦う物質を含有しているのが重要なポイントです。

活性酸素とは?
触れたものを強力に酸化させる酸素。年齢とともに増える。私たちの細胞を傷つけ肌のシワ・シミ・老化や病気の原因となる。

参考:健康長寿ネット

研究によれば、ココナッツオイルには以下の抗酸化物質が含まれています。

ココナッツオイルの抗酸化物質

  • トコフェロール(ビタミンE)
  • トコトリエノール(ビタミンE)
  • フラボノイド
  • ポリフェノール

参考:Antioxidant Effect of Virgin Coconut Oil on Urea and Creatinine Levels on Maximum Physical Activity

     ここまでの話をまとめると、ココナッツオイルには、
    「高い保湿力で肌の乾燥をうるおし、バリア機能を高めて肌荒れや炎症から肌を守る効果」
    が期待できます。

     

    2-3. ココナッツオイル スキンケアの効果的なやり方

    ここからはココナッツオイルを使ったスキンケアの実践についてお話していきましょう。

    選び方:最初は化粧品グレードから始める(とくに敏感肌の方)

    ココナッツオイルを初めてスキンケアに使うときには、まず「化粧品」として販売されている化粧品グレードのココナッツオイルを選んでください。

    ▼ 化粧品として販売されている例

    自然化粧品研究所 ココナッツオイル (化粧品グレード ヤシ油)
     
    この理由は2つあり、1つめは食用として販売されているココナッツオイルを自己責任で使うと、万が一、肌トラブルが起きたときに、メーカーのサポートが得られないからです。
     
    2つめの理由は、化粧品原料用に精製されたココナッツオイルは不純物が少なく、肌荒れなどのトラブルを起こす可能性が低くなるからです。

    未精製・コールドプレスは上級者向け

    一方、
    「精製されたココナッツオイルでは有効成分が少なくないので、未精製でコールドプレス(非加熱)を選ぶべき」
    という意見もあります。
     
    たしかにこれも一理あるのですが、前述のとおり、
    「未精製で加工が少ない=有効成分も肌荒れリスク成分もどちらも多い」
    という観点も、心に留めていただければと思います。
     
    食べると体によくても、肌に塗ると肌荒れを引き起こす成分はたくさんあります。スキンケア目的なら、未精製は必ずしもベストではありません。
     
    その前提のうえですが、未精製のココナッツオイルも安全性は高いとされています。
     
    敏感肌ではない人や過去にココナッツオイルの使用経験がある人なら、自己責任で、食用として販売されているココナッツオイルを利用する選択肢があります。
     
    含有されている有効成分の多さにこだわるのであれば、以下の条件を満たすココナッツオイルを探すとよいでしょう。

    • エキストラバージン(ろ過したままの一番搾り)
    • コールドプレス(低温圧搾製法・非加熱)
    • 有機オーガニック
    • 未精製・無添加 

    ▼ 上記の条件を満たすココナッツオイルの例

    オーガニック エキストラバージン ココナッツオイル コールドプレス

    使い方:1日2回・スキンケアの最後に塗る

    ココナッツオイルの基本的な使い方は、1日2回(朝・晩)、化粧水などのいつもスキンケアの一番最後に塗ることです。
     
    量は、ほんの少量から始めてください。1〜3滴(米粒大)をまんべんなくのばして、物足りなさを感じる部分だけ重ねづけをします。
     
    顔のほか、ボディケアにも使用できます。

    注意点:2020年より「ヤシ油=ココナッツオイル」ではない

    注意点として、化粧品として販売されているココナッツオイルを探すときには、全成分表示だけで判断せず、ココナッツオイルが使われていることをメーカーサイトなどで確認してください。
     
    というのは、以前は、化粧品のパッケージに印字されている全成分表示の成分名(表示名称)が「ヤシ油」であれば、ココヤシ由来のココナッツオイルでした。そう覚えている方もいるかもしれません。
     
    しかし2020年より、ヤシ油にアブラヤシ由来のオイルも含む変更がありました。注意が必要です。

    ココヤシとアブラヤシはまったく違う

    • ココヤシ
      ココナッツの果実がなる単子葉植物ヤシ科の高木。ココナッツオイルがとれる。
    • アブラヤシ
      ヤシ科アブラヤシ属に分類される植物の総称。パーム油やパーム核油がとれる。

    詳細を知りたい方は、以下をご覧ください。

    表示名称に「ヤシ」、「ヤシ油」あるいは「コカ」、「ココ」が付いた成分(下記の成分を除く)は、ココヤシの種子から得られた脂肪油から製造されていましたが、近年では同じヤシ科の植物であるアブラヤシの果実の核から得られた脂肪油からも製造されるようになりました。
    こうした状況から、表示名称に「ヤシ」、「ヤシ油」あるいは「コカ」、「ココ」が付いた成分(下記の成分を除く)は、ココヤシだけではなくアブラヤシから得られたものも包含することに致しましたので留意くださるようよろしくお願い申し上げます。
    なお、両者から得られたものは成分的にはほぼ同じものですが、もしもココヤシから得られたものか、アブラヤシから得られたものかをお知りになりたい場合には、当該製品に表示されている化粧品会社にお問い合わせください。

    出典:日本化粧品工業連合会


    3. ココナッツオイルの効果(3)ヘアケア

     
    スキンケアに続いてご紹介するのは、ココナッツオイルの「ヘアケア」に関する効果です。

    • ダメージ補修効果
    • スカルプケア効果

    それぞれ解説します。

     

    3-1. ダメージ補修効果

    1つめの効果は「ダメージ補修効果」です。
     
    植物オイルは、古来から世界中のさまざまな地域で、整髪油としてに使われてきました。
     
    さまざまな植物オイルのなかでも、ココナッツオイルは髪のダメージ補修効果が高いことが指摘されています。
     
    たとえば、ミネラルオイル・ヒマワリオイル・ココナッツオイルを比較した研究では、
    〈ココナッツオイルは、ダメージヘアのタンパク質の流出を、大幅に減らした唯一のオイル〉
    という結論が出ています。
     
    この研究からは、シャンプー前に使用すれば洗髪によるダメージを防ぎ、シャンプー後に使用すればブラッシングによるダメージを防げることが示唆されています。

    ラウリン酸は毛髪タンパク質に対して高い親和性を持つ

    ココナッツオイルでダメージ補修ができるのはなぜかといえば、「ラウリン酸」の効果です。
     
    ラウリン酸は、スキンケアの章でも取り上げたとおり、ココナッツオイルのベースとなっていて、抗菌効果のある成分でした。
     
    先の研究で、ラウリン酸は「毛髪のタンパク質との親和性が高い」ことが明らかになっています。
     
    髪のダメージとは、毛髪のタンパク質が損失した状態ですが、ラウリン酸は損失部分へ吸着するために、ダメージ補修効果が高いと考えられます。
     
    参考:Effect of mineral oil, sunflower oil, and coconut oil on prevention of hair damage

     

    3-2. スカルプケア効果

    2つめの効果は「スカルプケア効果」です。
     
    スカルプとは頭皮のことです。頭皮は髪の毛を育てる土壌となります。土壌を健康にすることは、髪を育てるうえで不可欠です。
     
    ココナッツオイルは、世界各地で頭皮の健康維持のために使われています。
     
    ココナッツオイルが頭皮の微生物(細菌および真菌)に及ぼす影響を調べた研究では、
    〈ココナッツオイルは健康な頭皮に必要な細菌を増やし、ビオチン代謝の経路を有意に増加させた〉
    という結果が出ています。
     
    ビオチンは、健康な皮膚や頭皮に不可欠で、炎症の軽減やバリア機能の強化、頭皮の健康、髪の成長を改善すると報告されています。
     
    スカルプケアにココナッツオイルを使用すると、フケの悩みを解決したり、健やかで美しい髪の成長を助けたりする効果があると考えられます。
     
    参考:Longitudinal study of the scalp microbiome suggests coconut oil to enrich healthy scalp commensals
     
    ここまでの話をまとめると、ココナッツオイルには、
    「髪の毛に塗るとダメージ補修効果が、頭皮に塗ると健康な頭皮に改善する効果」
    が期待できます。

     

    3-3. ココナッツオイル ヘアケアの効果的なやり方

    では、実践の方法をご紹介しましょう。

    選び方1:髪の毛用は購入しやすいものを選んでOK

    まず髪の毛に塗布する用のココナッツオイルは「ラウリン酸」さえ配合されていれば効果が期待できるので、購入しやすいものを選んでください。
     
    100%ココナッツオイル配合のココナッツオイルであれば、50%以上のラウリン酸が含まれています。
     
    エキストラバージン、コールドプレスなどのグレードを落として、購入しやすい価格のココナッツオイルを選んでも問題ありません。
     
    ▼ 購入しやすいココナッツオイルの例
    オーガニック プレミアムココナッツオイル
     
    なお、ココナッツオイルは銘柄によって香りの強さや種類に違いがあります。
     
    髪につけるオイルは、自分が好きな香りであることも大切です。複数の銘柄を試しながら、香り軸で合うものを見つけるのも、ひとつの手です。

    選び方2:頭皮用はスキンケアと同じ水準で選ぶ

    頭皮は顔と一枚皮とつながっている皮膚ですから、頭皮に塗るココナッツオイルの考え方は、基本的にスキンケア用と同じです。
     
    2-3. ココナッツオイル スキンケアの効果的なやり方」でご紹介した選び方を参照のうえ、ココナッツオイルを選んでください。
     
    敏感肌の人は化粧品グレードのココナッツオイルから試していきましょう。

    使い方:毎日のシャンプー前後と週に数回のスカルプケア

    髪のダメージ補修として使うときには、毎日のシャンプー前に、髪の傷んでいる部分を中心にココナッツオイルをなじませてください。
     
    シャンプー後は、髪を乾かした後、少量のココナッツオイルを毛先から髪全体になじませておきましょう。
     
    くわえて、週に数回、たっぷりのココナッツオイルで頭皮マッサージをしましょう。頭皮全体にココナッツオイルをすり込んで15分ほど置いてから、通常どおりにシャンプーします。


    4. ココナッツオイルの効果(4)脳・メンタルケア

     
    最後に、ココナッツオイルが脳機能や精神・心に及ぼす効果を見ていきましょう。

    • 認知機能の改善効果
    • ストレスケア効果

    それぞれ解説します。

     

    4-1. 認知機能の改善効果

    1つめの効果は「認知機能の改善効果」です。
     
    ココナッツオイルには、認知症(アルツハイマー病)の治療に役立つポテンシャルがあると考える多くの科学者が、さまざまな研究を行っています。
     
    たとえば、2015年に発表された研究では、アルツハイマー型認知症の患者に40mL/日のエキストラバージンココナッツオイルを投与し、
    〈アルツハイマー型認知症の患者の認知レベルに、ココナッツオイルがプラスの影響を示した〉
    という結果が出ています。
     
    あるいは、2018年の「ココナッツオイルを豊富に含む地中海式食事療法」の研究では、
    〈ココナッツオイルを強化した食事では、エピソード記憶・時間的指向性・意味記憶の改善が認められた〉
    〈男性や重度の状態でも改善が認められたが、とくに軽度〜中度の女性でプラスの効果が顕著だった〉

    ということです。
     
    なぜココナッツオイルがこのような効果を示すのかといえば、注目されているのが「MCT」と「抗酸化物質」です。
     
    ココナッツオイルに豊富に含まれるMCTは、ダイレクトに肝臓に運ばれて代謝され「ケトン体」という物質をつくるのですが、ケトン体が、脳のエネルギー源として好影響を与えると考えられます。
     
    くわえて、ココナッツオイルには、抗酸化物質も多く含まれています。

    ココナッツオイルの抗酸化物質

    • トコフェロール(ビタミンE)
    • トコトリエノール(ビタミンE)
    • フラボノイド
    • ポリフェノール

    ココナッツオイルの抗酸化力は、脳神経の保護や酸化ストレスの軽減に役立っているのではないかと、研究者たちは指摘しています。
     
    参考:COCONUT OIL: NON-ALTERNATIVE DRUG TREATMENT AGAINST ALZHEIMER´S DISEASE
    Improvement of Main Cognitive Functions in Patients with Alzheimer’s Disease after Treatment with Coconut Oil Enriched Mediterranean Diet
    Potential of coconut oil and medium chain triglycerides in the prevention and treatment of Alzheimer’s disease
    Antioxidant Effect of Virgin Coconut Oil on Urea and Creatinine Levels on Maximum Physical Activity

     

    4-2. ストレスケア効果

    2つめの効果は「ストレスケア効果」です。
     
    ココナッツオイルは、脳を保護する抗酸化・抗炎症・抗ストレスの特性を持っているのではないかと考えられています。前述のとおり、ココナッツオイルには豊富なMCTと抗酸化物質が含まれているためです。
     
    認知症だけでなく、うつ病などのメンタル分野でも研究が進められています。
     
    たとえば、うつ病に対するココナッツオイルの効果を調査した動物実験では、
    〈ココナッツオイルの治療によって、GABAと代謝型グルタミン酸受容体の改善が見られた〉
    という結果がが出ています。
     
    GABAは人間の脳内に存在し、緊張やストレスなどをやわらげ、脳の興奮を鎮めるはたらきがあるとされます。睡眠の質を高める効果も報告されています。
     
    代謝型グルタミン酸受容体は記憶・学習などに重要なはたらきを持つ物質で、うつ病との関連が指摘されています。
     
    参考:Virgin coconut oil abrogates depression-associated cognitive deficits by modulating hippocampal antioxidant balance, GABAergic and glutamatergic receptors in mice
    伊藤園「GABA(ギャバ)」とはどのような成分ですか。
     
    ここまでの話をまとめると、ココナッツオイルはまだ未知数な部分も多いものの、脳機能の向上や抗酸化、ストレスケア効果などが期待されています。
     
    もの忘れを防ぎたい中高年層から、仕事や勉強の効率を上げたいビジネスパーソンや受験生まで、脳やメンタルのケアをしたい人に役立つと考えられます。

     

    4-3. ココナッツオイル 脳・メンタルケアの効果的なやり方

    ここからは実践方法を見ていきましょう。

    選び方:ハイグレードでオーガニック・コールドプレスのエキストラバージンを選ぶ

    脳・メンタルケア目的でココナッツオイルを使う場合には、できる限りハイグレードでオーガニック・コールドプレスのエキストラバージンを選ぶのがコツです。
     
    なぜなら、MCTはもちろん、それ以外の抗酸化物質などの栄養素も残存しているココナッツオイルを選びたいためです。

     チェックするポイント

    • 有機オーガニック
    • エキストラバージン(ろ過したままの一番搾り)
    • コールドプレス(低温圧搾製法・非加熱)
    • 未精製・無添加

    ▼ エキストラバージンココナッツオイルの例

    オーガニックエキストラバージンココナッツオイル

    摂り方:加熱せず「5g × 3回/日」を目安にする

    摂り方は、加熱はせずに「5g × 3回/日」を目安に取り入れてみましょう。
     
    ココナッツオイル自体は加熱調理にも使えるオイルですが、含有成分をできるだけそのまま摂取するために加熱せず、生のまま食べるようにします。
     
    ココナッツオイルに限らず、油分によって胃腸の調子が悪くなるタイプの方がいます。最初は無理せずに少量から、空腹時を避けて食後に摂取すると、不調が出にくくなります。

    注意点:カロリーオーバーを避ける

    注意点は、ダイエット目的でのやり方の解説でも述べたのと同じく、カロリーオーバーを避けることです。
     
    ココナッツオイルは高カロリー(1gあたり9kcal)なので、とりすぎると太ってしまいます。
     
    他の食事から摂取する油分を減らすなど、カロリーオーバーにならないよう注意しながら取り入れましょう。


    5. まとめ

    本記事では「ココナッツオイルの効果」をテーマに解説しました。最後にまとめておきましょう。
     
    ▼ ココナッツオイルの効果

    ダイエット
    • 脂肪を減らす効果
    • 脂肪を蓄積しにくくする効果
    • 食欲を抑制する効果
    スキンケア
    • 保湿効果
    • バリア機能を高める効果
    ヘアケア
    • ダメージ補修効果
    • スカルプケア効果
    脳・メンタルケア
    • 認知機能の改善効果
    • ストレスケア効果

    こうして見てみると、改めてココナッツオイルの幅広い効果とポテンシャルに、驚かされるのではないでしょうか。
     
    本文中でご紹介した、それぞれの目的に合わせたココナッツオイルの選び方を参考にしていただき、ココナッツオイルを活用してみてください。
     
    ココナッツオイルの力を借りることで、あなたが抱えている悩みや問題を解決しやすくなるはずです。

     

     

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