「新しい習慣を身につけたいけど、何度も失敗している」
「やめたい習慣があるけど、結局やめられないで挫折してしまう」
なにかを続けるためには習慣にした方がいいというのはわかるけれど、新しい習慣づくりは難しいと感じている人は多いでしょう。
習慣づくりにはコツがあり、新しい習慣を始めるのも悪い習慣をやめるのも、そのコツを抑えることで意志力などは関係なく習慣化することができます。
その習慣づくりのコツを知るために役立つのが、習慣づくりに関して書かれた本です。
インターネットでも習慣づくりの情報は多くありますが、本の場合はより詳しくわかりやすく解説されているため、習慣づくりに役立ちます。
しかし、習慣づくりの本も種類が多く、「どれを選べばいいのかわからない」という人もいるでしょう。
そこでこの記事では、以下の内容を詳しく解説しています。
- 習慣を身につけるためのおすすめ本
- 本が苦手な人でも読める!習慣を身につけるためのマンガ
- 本で習慣を身につけるメリットとデメリット
- 習慣を身につけることの大切さ
この記事を読むことで、自分に合う習慣づくりの本を見つけることができます。
また、本当に本を読むことが自分に合っているのかも判断できますので、ぜひ最後までお読みください。
目次
1.習慣を身につけるためのおすすめ本6冊
習慣を身につけるために本を購入するのであれば、以下の6冊がおすすめです。
- 小さな習慣
- 超習慣術
- 30日で人生を変える「続ける」習慣
- 自分を変える習慣力
- 習慣化は自己肯定感が10割
- 習慣の力
これらの本がおすすめな理由は、習慣化ができない理由や習慣化についての解説だけでなく、具体的な方法が詳細に書かれているため、読んだらすぐに実践ができるからです。
では、これらの本の特徴について詳しく解説していきます。
1-1.小さな習慣
出典:小さな習慣|Amazon
もっともおすすめなのが、「小さな習慣」です。
表紙は可愛らしい見た目をしていますが、中身は習慣化のための方法がわかりやすく詳述されています。
この本を読むことで脳は「新しい変化を嫌う」という傾向があることを理解し、「始めの一歩」を大切にして無理のない習慣化を実践することができます。
誰でも苦痛なく習慣づくりを始められる一冊で、どんな習慣化を目指している人でも非常に役立つ一冊です。
ダイエットや運動習慣など、幾度となく習慣化に挫折した経験がある人も、この本を読めば習慣を身につけることができるはず。
1-1-1.小さな習慣の特徴
小さな習慣の目次
はじめに〝小さすぎて失敗すらできない〟ちょっとしたポジティブな行動
第1章 小さな習慣とは何か?
第2章 脳を味方にする効果的な方法
第3章 モチベーションとわずかな意志の力
第4章 小さな習慣を成功させるための心構え
第5章 小さな習慣はなぜ優れているのか
第6章 大きな変化をもたらす「小さな習慣」8つのステップ
第7章 「小さな習慣」を失敗させない8つのルール
小さな習慣のもっとも大きな特徴は、「目標を小さく設定する」ということ。
これは、他の本などでもよく言われることですが、この本でいう小さな目標は「腹筋を始めるなら、まず1日1回から」といったように、本当に「意味があるの?」と感じるほどに小さく、「小さすぎて失敗できない」目標です。
このように、一見「意味がない」と感じるほどに小さな目標にするのは、最初の大きなハードルである「始めること」をクリアするためです。
- 今日から腹筋100回を毎日やる
- 今日から腹筋1回を毎日やる
この2つの目標は、運動習慣のない人からすると前者は大変な目標ですが、後者なら苦も無くできますよね。
とても小さな目標にすることで「この目標なら続きそうだし、やってみよう」と思い、実際に行動することが大切なのです。
実際に取り掛かれば「もう少し続けようかな」と目標以上にこなすことができることも多く、結果的に大きな成果を生み出します。
また、1日目はモチベーションが高く、「やろう!」と意気込むのですが、日が経つにつれてそのモチベーションは下がっていきます。
また、その日の気分によっても「面倒だな」と思うことがあるかもしれません。
目標を小さくしておくと、モチベーションに左右されることがなくなります。
腹筋一回や本を1ページ読むといった目標ならすぐに終わるため、やる気は関係ないのです。
この本は、1章の冒頭で「この本を毎日最低2ページずつ読んでください」と書いています。
これも小さな目標ですよね。
無理をせずに読むことで、読書習慣がない人でも小さな習慣を体験しながら読破できるでしょう。
1-1-2.小さな習慣はこんな人におすすめ
- 自分は何をやっても続かないと諦めている人
- 少しずつ自分を変えていきたいと思っている人
- モチベーションが下がりやすく、長続きしない人
1-2.超習慣術
出典:超習慣術|Amazon
次に紹介したいのがこの一冊。
メンタリストのDaiGoさんの数ある著書のひとつが「超習慣術」です。
目標設定のやり方から、実際に習慣化するための方法や習慣の維持テクニックまで紹介されており、無意識のうちに習慣化できるようになっています。
1-2-1.超習慣術の特徴
超習慣術の目次
はじめに 習慣づくりは簡単だ!
第1章 人生の50%を占める習慣的行動を操る【5つの超習慣術】
第2章 習慣が身につく確率を極限まで高める【7つの心理テク】
第3章 三日坊主にならない【習慣維持テクニック】
第4章 習慣の挫折をなくす【セルフ・コンパッション】
第5章 何年も治らない悪い習慣を駆逐する【8つのリバウンド対策法】
第6章 パートナーから親、子供まで【他人の悪い癖を直す方法】
超習慣術は冒頭で、
- 習慣づくりはつらい
- 自分の行動は自分の意思でコントロールしている
- 習慣をつくるには強い意思力が必要
といった3つの誤解について解説しており、習慣づくりに対するハードルを下げてくれるため、気軽に習慣づくりをしてみようと思えます。
この本の最大の特徴は、
- 超習慣術 5種類
- 成功率を高める心理テクニック 7種類
- 三日坊主を防ぐテクニック 7種類
- 失敗を成功につなげるテクニック 7種類
- 悪癖をリバウンドさせないテクニック 10種類
- 他人の悪癖を直すテクニック 5種類
といったように、非常に紹介されているテクニックの種類が多いということ。
習慣化に取り組み始める前にどうすべきか、続けるためにはどうすべきか、サボってしまいがちになる前にどのように対策をすればいいかと、習慣化の場面に合わせて自分に合うテクニックを使うことができます。
例えば、5つの超習慣術は以下のようなものが紹介されています。
テクニックの種類 | 効果 |
20秒ルール | 20秒だけ手間を減らして取り掛かりやすくする |
マジックナンバー4 | 週4回以上のペースで8週間続ける |
起きてすぐの時間を使う | 朝に分泌されるコルチゾールのパワーで習慣化 |
スモールステップとビッグエリア | ゴールまでのステップを細かく設定し、どこまでできたか意識 |
If thenプランニング | 脳の覚えやすいフレーズで、脳が勝手に習慣化してくれる |
上記の表で効果を見ても「本当にこれで習慣化できるの?」と感じるかもしれませんが、本の中では「なぜこの方法で効果がでるのか」について研究結果や事例などを紹介しながら説明されているため、納得してから習慣づくりを始めることができるでしょう。
1-2-2.超習慣術はこんな人におすすめ
- 習慣化のための手法をたくさん知りたい人
- 途中までうまくできていたのに挫折してしまった経験がある人
- 飽き性なので習慣作りを続けられるか不安な人
1-3.習慣化は自己肯定感が10割
この本の著者は、肯定心理学協会の代表・中島輝氏です。
5万人を変えた習慣形成のプロが、「自己肯定感」を高めながら習慣づくりをするための方法を紹介しています。
自己肯定感についてはさまざまな習慣づくりの本の中でも触れられていますが、自己肯定感は習慣づくりになくてはならないものです。
「自分に自信がない」「コンプレックスがある」といった人にもおすすめの一冊ですよ。
1-3-1.習慣化は自己肯定感が10割の特徴
習慣化は自己肯定感が10割の目次
プロローグ 「習慣化の力」で人生を変える!
第1章 人生を変える習慣のつくり方「準備」
第2章 新しい習慣に取り組む6ステップ
第3章 朝はチャンスに満ちている
第4章 自己肯定感がぐんぐん高まる7つの力
エピローグ 外に出ることができなかった10年間
習慣化は自己肯定感が10割の特徴は、習慣づくりの時期に合わせたステップを紹介しており、順に進めていくことで習慣化が行えるという点です。
習慣づくりの期間 | ステップ | 内容 |
0〜1日目 | 習慣の種まき期 | 明確なゴールを設定し、自尊感情を満たしてから習慣づくりをスタート |
2〜8日目 | 習慣の反発期 | フォー・グッド・シングスなどのテクニックで自己肯定感を下げずに自己受容感を満たす |
9〜21日目 | 習慣の忍耐期 | If thenプランニングを用いて小さな成功体験を積み重ね、「自分はできる」という自己効力感を満たす |
22〜31日目 | 習慣の成長期 | 習慣化は定着してきているが、新鮮さが無くなり飽きてくる時期であるため、エクスプレッシブライティングやコーピングなどのテクニックで自分を客観視して、自己信頼感を満たす |
32〜60日目 | 習慣の開花期 | モチベーションの低下で習慣化できたものを手放さないために、原点に立ち返るためゴールデンサークル理論を見直したり、スモール・タイムラインで未来の自分をイメージ |
61日目〜 | 習慣の達成期 | ピア・サポーターを増やして習慣化のサイクルを加速させる |
このように、最初から最後まで自己肯定感や自己効力感といった自分自身に対する感情をコントロールしながら習慣化を進めていくため、精神的に無理をしない習慣づくりを達成できるのです。
さらに、プロローグの中で心理テストを行い、その結果から「◯章から読み進めることをオススメします」というように、その人に合わせた時点から開始できるようになっています。
心理テストの結果によって、どこからスタートするのが効果的かを判断したものであるため、これも無理なく習慣化できるようにと考えられた工夫と言えるでしょう。
1-3-2.習慣化は自己肯定感が10割はこんな人におすすめ
- 自分に自信がない人
- 習慣づくりだけでなく自己肯定感も高めたい人
1-4.30日で人生を変える「続ける」習慣
著者の習慣化コンサルタント・古川武士氏は、根性や性格は関係ない技術で続けるメソッドを開発しています。
古川氏によると、続かないのは性格や意志が問題なのではなく、コツや原則を理解していないからなのだそうです。
この本ではコツを体系化した続ける習慣を解説しており、あらゆることを習慣化するための技術が身につきます。
1-4-1.30日で人生を変える「続ける」習慣の特徴
30日で人生を変える「続ける」習慣の目次
第1章 なぜ、あなたは続かないのか?
第2章 これでうまくいく「続ける」習慣3ステップ
第3章 12の継続スイッチがあなたを挫折から救う
第4章 私たちでも続けられた6つの成功物語
この本ではまず、習慣化の計画を立てるための説明があり、それから詳しいテクニックへと移ります。
習慣化したいものによって、短期・中期・長期と期間が違うことが説明されており、自分が習慣化したいものはどの程度の期間がかかるものなのかも理解できるでしょう。
習慣化の方法は、以下のような3ステップに分けて紹介されており、それぞれ挫折をしないためのテクニックがわかります。
習慣づくりの期間 | どのような時期か | 対策 |
0〜7日目 | 反発期:やめたくなる |
|
8〜21日目 | 不安定期:振り回される |
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22〜30日目 | 倦怠期:飽きてくる |
|
それに加えて、
- アメ系スイッチ
- ムチ系スイッチ
の2つに分けて合計12種類の継続スイッチが紹介されているため、自分に合った継続のための方法を選んで実践することができます。
さらに、後半ではこの本に書かれたことを実践して、習慣化に成功した6つの例が挙げられています。
習慣化したいものに対して、どのような取り組みをおこなったかの参考になり、自分が実践するときに役立つでしょう。
1-4-2.30日で人生を変える「続ける」習慣はこんな人におすすめ
- やめたい習慣がある人
- 飽きやすい性格で習慣化できるか心配な人
- 詳しい成功事例を知りたい人
1-5.自分を変える習慣力
この本の著者である三浦将氏は株式会社チームダイナミクスの代表取締役であり、習慣力エキスパートです。
スイッチとなる習慣を身につけ、生活を抜本的に変えるための秘訣が書かれています。
潜在意識の特性を理解することで、セルフコーチングを応用して無理なく習慣づくりができるようになっており、この本で良い習慣を1つ始めれば、悪い習慣をすべて変えることも可能です。
1-5-1.自分を変える習慣力の特徴
自分を変える習慣力の目次
プロローグ 自分を変える習慣力
第1章 習慣化への4ステップ
第2章 潜在意識を味方につける
第3章 頑張らなくていい理由
第4章 習慣は才能を超える
第5章 スイッチとなる習慣の見つけ方
第6章 仕事・生活習慣の磨き方
第7章 人生を根本から変える習慣
まず、「コーチング」とは、アメリカで開発された人材開発の技法で、相手の自主性を促して能力や可能性を最大限に引き出しながら、目標の達成に向けてモチベーションを高めるコミュニケーションテクニックです。
「この習慣を身につけたい」と人が考えたときに、自分でも気が付いていない潜在的な目的があり、その目的が成功のカギとなります。
しかし、その目的は潜在的なものであるため、ぱっと思いつくものではありません。
この本では、その潜在的な本当の目的の探り方から紹介されているため、自分自身が「本当は何を求めていたのか」がわかります。
多くの人はこの目的にたどり着かないまま習慣づくりを始めてしまうため、習慣づくりに身が入らず挫折してしまいます。
最初の準備として目的をクリアにさせることで、同じ目標に取り組んでも習慣づくりへと向かう気持ちは強いものとなるのです。
自分を知ることに重点を置いた内容となっており、仕事にも役立てる情報も詰まっています。
1-5-2.自分を変える習慣力はこんな人におすすめ
- 習慣化で仕事にもいい影響をもたらしたい人
- 目標の立て方を詳しく知りたい人
- 心が不安定な状態を改善したい人
1-6.習慣の力
出典:習慣の力|Amazon
習慣の力は、
- 消臭剤のファブリーズがヒット商品になった理由
- アルコール依存症を治せるようになった理由
- 某大手アルミメーカーがダメ会社から優良企業になったわけ
- スターバックスの責任感が強いリーダーを育てるプログラム
といった習慣を上手に活用した事例を挙げながら、習慣のメカニズムについて詳述した本です。
全米でベストセラーになっています。
1-6-1.習慣の力の特徴
習慣の力の目次
第1部 個人の習慣
第1章 「習慣」のメカニズム
第2章 習慣を生み出す「力」
第3章 習慣を変えるための鉄則
第2部 成功する企業の習慣
第4章 アルコアの奇跡
第5章 スタバと「成功の習慣」
第6章 危機こそ好機
第7章 買わせる技術
第3部 社会の習慣
第8章 公民権運動の真相
第9章 習慣の功罪
エピローグ
習慣の力は、歯磨き粉やファブリーズ、スターバックスといった身近な企業や商品を事例として挙げているため、想像しながら読むことができます。
例えば、歯磨き粉を定着させるためにミント味の刺激や泡立ちによる磨いたときの気持ちよさなどで、歯磨き粉を使用した場合の報酬としたり、ファブリーズを掃除が終わった報酬としていい香りにするために使用するなど、「なるほど」と思える事例がいくつもあるため、飽きずに読み進めることができるでしょう。
習慣の力によると、人間はキーストンハビットという「要となる習慣」で行動をしており、その人の主軸となっている悪い習慣を変えることですべてが好転するとされています。
また、大きな成功を手にするためにはSmall win(小さな成功)をおさめることが大切なのだそうです。
習慣の力では、
- きっかけ
- ルーチン
- 報酬
習慣をこの3つに分解していくことで正確に理解し、適切な対応をすることで習慣化を効率的にする方法が記載されています。
きっかけを見つけて正しくルーチンを作り、そこに報酬が加わることで無理なく習慣化ができるでしょう。
1-6-2.習慣の力はこんな人におすすめ
- 今の習慣を大きく変えたいと思っている人
- 悪い習慣を良い習慣に変えたい人
2.本が苦手な人でも読める!習慣を身につけるためのマンガ
「本を読む習慣がないから、読破できるか不安だな…」と思い、本の購入を悩んでいる人もいるでしょう。
普段から読書をしない人や本が苦手な人でも、マンガなら読めるのではないでしょうか。
マンガの場合、ただ習慣のやり方をマンガで淡々と説明するのではなく、しっかりとしたストーリーになっているため、文字だけでは理解しにくい内容も頭にしっかりと入ってきます。
以下は、実際に売れている習慣づくりの本をマンガにしたものであるため、習慣化の詳しい方法も記載されているため、おすすめです。
まんがで身につく続ける技術 3日坊主の主人公が、新しい上司の教えで習慣づくりにチャレンジするという内容で話しが進みます。 |
マンガでわかる「続ける」習慣 フランス語を話せるようにならなければクビと宣告された新人パティシエの主人公が、先輩に助けられながらフランス語の学習習慣を身につけていくというストーリーです。 |
マンガでわかる「やめる」習慣 悪習慣をやめたいと考えている人におすすめのマンガです。 |
本を読破できるかわからないという人は、まずマンガから始めてみてはいかがでしょうか。
3.本で習慣を身につけるメリットとデメリット
習慣づくりの方法は、本ならではのメリットもデメリットもあるため、自分に合っているかを理解してから購入しなければ、本が無駄になってしまう可能性があります。
本を購入する前に、メリットとデメリットについて理解しておきましょう。
3-1.本で習慣を身につけるメリット
本で習慣を身につけるメリットには以下の2つがあります。
- すぐに読み返すことができる
- なぜ習慣化できるのかまで理解できる
インターネットでも習慣化の方法を知ることはできますが、本には本ならではのメリットがあります。
では、この2つのメリットについて解説していきます。
3-1-1.すぐに読み返すことができる
本は購入してしまえばふせんを貼ったり、マーカーで重要なポイントにしるしをつけておくこともできます。
そうすることで、習慣化にチャレンジし始めた際に手順を確認したり、習慣化のポイントなどをもう一度見たい場合にすぐに読み返すことができるようになります。
また、習慣化に挫折しそうになったときにあらためて読み返すことで、「せっかく本を買ったのだから、もう少し頑張ってみよう」と思えるでしょう。
3-1-2.なぜ習慣化できるのかまで理解できる
本は習慣化の方法だけでなく、なぜその方法で習慣化ができるのかについて詳しく解説されています。
習慣化できる原理がわかることで、その習慣化の方法に関しての理解度が深まるため、正しく実践することが可能です。
また、例え話を交えて書かれていることが多いため、頭の中でその場面を想像することで、「たしかに」と納得することができるのです。
なぜ今まで習慣化できなかったのかなどもよく言及されていますが、「自分もそうだ!だから続かなかったのか」と腑に落ちるでしょう。
三日坊主が自分のせいではないと理解できると、「それなら本の正しい方法で習慣化を成功させよう」というやる気にも繋がります。
3-2.本で習慣を身につけるデメリット
本で習慣を身につけるのは、以下のようなデメリットもあることを覚えておきましょう。
- 本を読む習慣がないと読まずに放置してしまう可能性がある
- 本が自分に合わない内容だった場合挫折する可能性がある
デメリットも理解しておくことで、本当に本で習慣化を学ぶのが適しているのかが判断できるようになります。
では、2つのデメリットについて解説していきます。
3-2-1.本を読む習慣がないと読まずに放置してしまう可能性がある
そもそも普段から本を読まないという人は要注意です。
なぜなら、せっかく本を吟味して購入しても、途中で読むのをやめてしまえば習慣化のための行動にも繋がらず、本が無駄になってしまう可能性があるからです。
まず、自分がなぜ本を読む習慣がなかったのかについて考えてみましょう。
- 本はたまに読むけれど、習慣というほどではない
- 活字を読むと眠くなる
- 読書をしようと思っては何度も挫折している
このような理由が考えられるかと思いますが、「1」であれば習慣化の本を購入しても無駄になることはないでしょう。
対して「2」や「3」の場合は、本を読破できない可能性があります。
読破できるかが心配で、無駄な費用をかけたくないのであれば、図書館を利用するのがおすすめです。
また、マンガならよく読むという人なら、「2.本が苦手な人でも読める!習慣を身につけるためのマンガ4冊」で紹介した、習慣化の本をマンガにしたものを選ぶのもいいでしょう。
3-2-2.本が自分に合わない内容だった場合挫折する可能性がある
習慣化の方法は、当然ですが本の内容によって異なります。
もしも購入した本が自分には合わないものであれば、実践しても挫折してしまう可能性があるので注意が必要です。
何か目標を立てて実行しようとした時に、それを達成できないと「自分は意思が弱いからできないんだ」といったように、自己評価が下がってしまいます。
失敗が度重なると、自己肯定感も低くなってしまうため「どうせできないからやらなくていいや」と習慣化自体を諦めてしまう可能性があるのです。
本の内容をしっかりと確認し、
- 自分が習慣化したいものに合っている内容か
- 自分でも実行できそうか
このようなことを確認してから購入するようにしましょう。
4.なぜ習慣を身につけることが大切なのか
「人は習慣によってつくられる。優れた結果は、一時的な行動ではなく習慣から生まれる」
これは、古代ギリシャの哲学者であるアリストテレスの名言ですが、これは現代の研究によっても証明されています。
アメリカ・デューク大学の科学者によると、人間の40%は習慣でできており、例えば食事中の「噛む」「飲み込む」といった動作を何も考えずにできるのは、習慣が身に付いているからなのだそうです。
さらに脳科学では無意識の行動は95%で、意識的な行動はたったの5%しかないとも言われています。
つまり、習慣として身につけることで、自然と生活の中に組み込むことができるということです。
5.習慣化にチャレンジする時の味方になるアプリ
本を読みながら習慣化することはとてもおすすめですが、今回紹介した本やさまざまな本の中には「ピアプレッシャー」や「習慣仲間を作る」といったテクニックがたびたび紹介されています。
ピアプレッシャーとは日本語にすると「同調圧力」のことで、仲間から監視から受ける圧力のことを指します。
そして、同じ目標を持つ仲間のことを「ピアサポーター」といい、ピアサポーターを作ってピアプレッシャーを感じる環境にすることで習慣づくりはさらに成功率が上がるのです。
しかし、ピアサポーターを見つけるのはなかなか難しいものですよね。
もしピアサポーターを見つけたとしても1人では少なすぎますし、ピアサポーター自体があまりやる気のない人であれば意味がありません。
当ブログを運営するA10Labの三日坊主防止アプリ「みんチャレ」は、気軽にピアサポーターを作ることができるアプリです。
みんチャレでは5人が1チームとなり、お互いに成果を報告をしたり褒め合いながら習慣づくりをおこないます。
チームにはニックネームで参加することができ、チームが合わなければ途中で抜けることもできるので、気軽に始めることができます。
みんチャレではさまざまな習慣づくりのチームがあり、自分が思っていたようなチームがなければ自分で作ることも可能です。
6.まとめ
習慣づくりのための本はさまざまものが出版されていますが、特におすすめなのが以下の6冊です。
- 小さな習慣
- 超習慣術
- 30日で人生を変える「続ける」習慣
- 自分を変える習慣力
- 習慣化は自己肯定感が10割
- 習慣の力
この6冊は具体的に習慣づくりの方法が書かれており、どれも無理をしなくても習慣化できる内容なため、意志力や性格に関係なく習慣づくりができます。
また、本を読む習慣がなくて読み切れるか不安な場合は、習慣づくりの本をマンガ化したものもあるので、まずマンガから読んでみるのもおすすめです。
習慣づくりの本を選ぶメリットは以下の2つ。
- すぐに読み返すことができる
- なぜ習慣化できるのかまで理解できる
反対にデメリットも2つあります。
- 本を読む習慣がないと読まずに放置してしまう可能性がある
- 本が自分に合わない内容だった場合挫折する可能性がある
メリットとデメリットを考慮して、本当に本を読んで習慣づくりを始めるのが自分に合っているのかを考えてみましょう。
人間の行動の多くは習慣でできています。
良い習慣を身につけることで、意識をせずに自分にとって良いことを自然とできるようになるのです。
自分に合った習慣づくりの本を見つけて、習慣づくりを始めてみましょう。