都道府県国保ヘルスアップ支援事業として熊本県で実施した糖尿病発症予防事業。本事業に参加した県内市町村のユーザーにインタビューをしました。自治体からの通知をきっかけに参加したヒデさんとやまさんは、みんチャレと血糖値測定器を使って健康習慣を身につける3ヶ月のプログラムに参加。その後1年以上にわたってみんチャレを続け、健康習慣を継続しています。驚きの数値改善を果たしたお二人に、継続の秘訣と心境の変化をうかがいました。
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- 糖尿病発症予防事業 ユーザーインタビュー
- ・山内 吉仁さん(左)
(みんチャレニックネーム:やま・50代 )
・小出 英雄さん(右)
(みんチャレニックネーム:ヒデ・50代 )
※インタビュー時
本事業の成功ポイント
・生活習慣の改善により、HbA1c-0.4%を実現!
・プログラム終了後も続く「互助」が育む自発型習慣
目次
・参加のきっかけ:「やっぱりね」という納得感から始まった挑戦
糖尿病予備軍として通知を受け取った際、どう感じられましたか?
やまさん(以下、敬称略): 自分の食生活を振り返って「やっぱりね」というのが正直な感想でした。脂質異常の薬を飲んでいたり、血圧が高めだったりと、以前から健康課題は意識していたんです。
ヒデさん(以下、敬称略): 私は「自分の歩き方や食事の何が悪いのか」をつきとめたいと思っていました。もともと運動はしていましたが、なかなか体重が減らなかった。自分の体が数値化されて、変化がみえるという点に強く興味を惹かれ、参加を決めました。
・数値化がもたらした意識改革:「食べても歩けば大丈夫」からの卒業
実際にプログラムに参加して、どのような変化がありましたか?
ヒデ: 数値で確認できたのが大きいですね。「これを食べたら血糖値がこのくらいあがる、これだけ歩けばさがる」という相関関係がわかり、頭の中で常に意識するようになりました。これまでも歩いていましたが、みんチャレで歩数を毎日報告するので、歩く時間が足りなかったことに気づき、増やしました。また、以前は菓子パンが大好きでしたが、今はもう完全にやめました。
やま: 私も同じです。「今日は歩数が少なかったな」と、みんチャレをみて意識的に歩くようになりました。以前は「食べている分、歩いているから大丈夫」と自分に言い訳していましたが、野菜から食べるようにしたり、糖質を控えるようにしたり食生活も変わりました。今は検査結果の数値が改善されていくことがやりがいになっています。
・継続を支えたのは「家族の協力」と「仲間の存在」
3ヶ月のプログラム終了後も、お二人は他のチームメンバーと一緒にみんチャレを1年以上継続されています。何が支えになったのでしょうか?

ヒデ: 妻の協力が大きかったです。私の健康を考えて、野菜多めの料理を作ってくれるようになりました 。また、みんチャレで食事の写真を投稿すると、チームの仲間に褒められる。それが妻のモチベーションにもなり、夫婦二人三脚で取り組めたことが継続の秘訣です。
やま: チームの仲間とのやり取りですね。強制ではないけれど、「みんながこれだけ歩いているから自分も頑張ろう」という程よい刺激がありました。ヒデさんから足型測定できるお店や足の裏を矯正する中敷きなどを勧めてもらって扁平足が改善するなど、健康情報の交換も活発でした。おいしいお店の情報など誘惑も多かったんですが(笑)、それも楽しみでした。
・驚きの成果:ウエスト-10cm、HbA1cの改善!
具体的な数値の変化についても教えてください。
ヒデ: 3ヶ月のプログラム期間中に体重は7kg減り、ウエストは10cmも減少しました。 現在はさらに減って一番ピークの時と比べると15kgも減りました。おかげで、憧れだった岡山デニムのジーンズを買いました(笑)。以前はきつくて履けなかった細身のジーンズが履けるようになったんです。嬉しいですよ!HbA1cも5.7%から5.3%までさがりました。
やま: 私はHbA1cが6.1%から5.7%に改善しました。何より、歩くことが生活の一部になり、体の調子が良くなったのを実感しています。
・これから参加する方へ
この事業をどのような方に勧めたいですか?
ヒデ: 遺伝的に糖尿病を心配している方や、今の自分の状態を数値で知りたい方にはぜひお勧めしたいです。私は、最初は写真を撮ることに抵抗がありましたが、今では食事の記録が「日記」のようになり、振り返るのが楽しくなっています。
やま: チームの出会いも宝物です。全く知らない者同士が、健康という共通の目的でつながり、今では忘年会を開くほどの仲になりました。無理なく、楽しみながら習慣を変えられるきっかけになると思います。
※本記事で紹介している数値の変化や効果は参加者の個人的な感想であり、すべての方に同様の効果を保証するものではありません。
・「みんチャレ」は医療機器ではありません。疾患の診断、治療、予防を目的としたものではなく、適切な生活習慣の定着を支援するためのツールです。
・現在通院中の方や健康状態に不安のある方は、医師の指導に従ってご利用ください。
インタビューを終えて
「アホみたいに雪の日も歩いたよ」と笑うお二人の表情は明るく、活気に満ちていました。ICT活用による「数値化」と「ピアサポート※」。この2つが掛け合わさることで、義務感ではない「自発的な健康習慣」が生まれることを証明してくれた事例でした。
※ピアサポート:仲間同士の励まし合いや助け合い
取材・写真・文:猪口 明子(みんチャレ編集部)
(※文中の敬称略。インタビュー内容は取材当時のものです。)